菊=仏花は古い!改め「マム」は邪気祓いにも一役買います

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-11-16 06:00
投稿日:2022-11-16 06:00

「菊=仏花」はもう古い!

 菊で記憶に新しいのは、安倍元首相の国葬にて使われた大量の白菊。ワタクシたちお花屋は「輪菊」と呼んでいますが、国葬からしばらく市場から輪菊が消え、エライ大変な目に遭いましたわwww

「菊ってお葬式とかに使う花でしょ??」と思っているアナタ! ハッキリ言って古いですわよ~。劇的に改良された花姿は今や仏花などのお悔やみにとどまらず、ブライダルやギフトなどお祝いのシーンでも抵抗もなく使われるようになりました。

 革命的変化を遂げた「ヨーロッパ遠征組」の菊たちは万国共通の「マム」と名前を変え、驚きの姿で日本に再び帰ってまいりました。黒髪ストレートだったヘアスタイルを、ガッツリ金髪パーマに変えて「誰?」って言いたくなるような、ピッチで活躍しているサッカー選手みたいな感じとでもいいましょうか。

色も形も豊富すぎて選べない?

 マムとは学名Chrysanthemum(クリセンマム)の略語で、ギリシャ語で“黄金の花”の意味。他にもクリセンマムといえば、園芸品種の「ノースボール」などのキク科の植物もありますが、お花屋さんでは一般的に、輪菊と小菊以外の洋菊すべてを「マム」と呼んでおります。

「マム」の中でも形状の違いで、枝分かれして一本にたくさんの花をつけるものは「スプレーマム」。養分を一輪に集約させて大輪にするため、枝分かれしそうな部分の芽かきをして一輪に仕立てたものを「ディスバッドマム」と区別しておりますのよ。

 まん丸のピンポン球のような形に咲くピンポンや花弁が密集した<ポンポン咲き>。細長くシャープかつ華やかに花弁が広がる<スパイダー咲き>。花びらが華やかで大きく丸く咲く<デコラ咲き>など、色も形も豊富すぎるほど豊富で、仕入れる時は迷いっぱなし。

 うかうかしてるとセリで落とす前に落とされてしまい、ワタクシ何も手に入りませんでした……なんてアホな状態になることもしばしば。それくらい美しく見惚れてしまいますの。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


友達ってなんだろう 2022.10.19(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
何コレ!? 天然の「旅人の木」はコバルトブルーの種がヤバい
 ある冬の日のお話しでございます。  猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんに、ややご年配の、でもやたらと威勢の良い殿...
アラフォーが「テヘッ」はねぇ…今どきの「痛い女あるある」
「いい年してそれは痛いでしょ」と思える言動をする女性、あなたの周囲にいませんか? 若い頃は「かわいい」と言われた行動も、...
服が捨てられない!片付け下手に神グッズ 2022.10.18(火)
「1枚服を買ったら1枚は捨てる」「触ってみて心がときめくか」「お店のように美しく飾る」などなど、クローゼットを整えるメソ...
どうしてそんなに尊いの?“たまたま”を真面目に考察してみた
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
家庭で簡単にできる節電対策6つ 子供が楽しめるアイデアも!
 東日本大震災のあと、日本中で節電運動がはじまった時、当たり前にある電気のありがたさを痛感しましたね。震災後ではなくても...
いつもの道にも秋が落ちている 2022.10.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ママ友地獄LINEにムカッ「その歳でアンパンマン」何が悪い?
 大人になると、付き合う人って自分で選べますよね。でも、子供を産んだらそうはいきません。  子供同士のつながりで出会っ...
今日からできる「SDGs」スーパーの食品棚は手前から選ぶ!
「継続可能な開発目標」の略称として「SDGs(エスディージーズ)」の言葉もだいぶ浸透してきましたね。将来の地球を守るため...
断るのが苦手!身内の弔事を使い尽くした私のテッパンワード
 気分の乗らない誘いを断る時、みなさんはどうしていますか?  私は「今日は体調が悪くて……」とか「どうしても外せない...
神戸っ子溺愛!「とくれん」まみれの部屋 2022.10.13(木)
「とくれん」――。それは、神戸っ子が歓喜する魔法の言葉。1970年代から学校給食のデザートとして登場した冷凍フルーツゼリ...
実はハイスぺ!“たまたま”の後ろ足が実力を発揮するのは…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
幸せは庭やベランダから!春まで百花繚乱「秋に仕込む植物」
 ワタクシの住む神奈川では、今年も「いきなりの冬」のような事態でございます。昨日までは冷房だったのに今日から暖房かよ……...
同じような毎日に飽きたら 2022.10.12(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「女性の新成人は30歳」では?20代で結婚が叶わずヘコんだ夜
 みなさんは「30歳を迎えた時」「30代を迎える前」どんな思いがありましたか? 29歳の時、女性はさまざまな葛藤を抱えま...
私、狙われてる?「重い話をされやすい人」の特徴と対策
 付き合いが浅いのに、重い話を打ち明けられたらあなたはどうしますか? おそらく多くの人は、返答に困ってしまうか、「なんで...