菊=仏花は古い!改め「マム」は邪気祓いにも一役買います

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-11-16 06:00
投稿日:2022-11-16 06:00

NHK大河「鎌倉殿の13人」に夢中な日曜日

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が最高にオモシロイです! 放送が待ち遠しく毎週日曜日には古(いにしえ)の人々のドラマチックな営みに思いを馳せるワタクシでございます。つい最近まで毎週主要キャストがどんどん殺されていましたが、「あー鎌倉時代に生まれなくてよかった」と心底思っております。

 そんな楽しみな大河ドラマも最大のクライマックス「承久の乱」へと不穏な空気が漂い始め、すっかりヒール役が板についた小栗旬さんと、怪しい後鳥羽上皇の尾上松也さんに釘付けでございます。

 金髪全身タトゥー犯罪集団のボス役(「親愛なる僕へ殺意をこめて」)と、烏帽子姿で蹴鞠を楽しみ風流に和歌を詠む後鳥羽上皇……同じ人間が演じているとは思えんわ。

 後鳥羽上皇といえば文武両道に秀でたエライお方。19世紀後半に衝撃的変貌を遂げて現代に伝わる「あの花」を早くにこよなく愛し、皇室の紋章のはじめをおつくりになった方でもあられます。今回は「菊って呼ばないで 美しきマムの世界」の解説でございます。

生薬として日本に伝えられた菊の花

 マムのお話しは以前にもしておりますが、古くは古今和歌集の中にも謳われた「菊」の花。遣唐使で中国より伝来した物のひとつとされ、「薬」として日本に伝えられました。

 たとえば、重陽の節句に飲まれる菊の花びらを浮かべた菊酒は長寿の酒とされ、花びらを湯船に浮かばせた「菊湯」や、乾燥した花びらを枕に敷き詰めた「菊枕」などは香りが厄払いの効果があるといわれ、無病息災と長寿を祈るアイテムでした。

 後鳥羽上皇が菊を愛したのは有名で、好きすぎて身の回りの様々なものに菊の紋様を施しておりました。自分で作った刀にも「上皇が作った刀なのよ~」と、菊の紋を……。その後の天皇も菊の紋を用い、皇室を示す紋として定着したといわれております。

 その後、菊は貴族から武士へ、武士から庶民へと伝えられ、食用や鑑賞用など人々の生活を支える植物として江戸時代には品種改良が進み、今の和菊にみられるような菊の形へと変化を遂げます。そして、19世紀後半に海外へと渡った「ヨーロッパ遠征組」によって衝撃的変貌を遂げることとなるわけですが……。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


女性の“性”は「下ネタ」なのか? タブー視する社会に言いたい、語り合うことで生まれる安心感
 性の話題は「恥ずかしい」「隠すもの」とされがちですが、思い切って触れてみると、不思議と距離が縮まります。普段は口にしづ...
45歳、いつになれば楽になる? 自由に生きてるはずの私が、定食屋の秋刀魚で涙を滲ませた理由
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
月経不調はストレスで悪化する? “脳疲労”と生理痛を軽くするセルフケア【専門医監修】
「生理痛はいつものこと、仕方ない」「PMSは気のせい」--などとガマンしてそのままにしていたり、鎮痛薬でやり過ごしたりし...
“推し”は最初から決まっていた…元芸能人が明かす「オーディション番組」の過酷な裏側と選ばれる子の共通点
 世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われて...
「お尻トントン、もっと~!」可愛すぎる“にゃんたま”の甘えに抗えない♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「寝てるカナ!」「ぁりがとぅ」それ、なんとかならん? Z世代が震えた“大人のクセ強”LINE6選
 流行り言葉は目まぐるしく移り変わりますが、やっぱり受け入れられない言葉はあるもの。今回は、どうしてもモヤモヤしてしまう...
「生理痛で婦人科に行くなんて大げさ」は間違い。月経不調の陰に潜む病気のリスク【専門医監修】
「月経前や月経中の腹痛がひどい」「頭痛や気持ちがわるくなったりする」「イライラが止まらない」…そんな月経にまつわる不調を...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第103回「みんなで百物語ニャーン!」
【連載第103回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「鎌(カマ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
40代、気づいたらぼっち…まぁ、仕方がない3つの理由と“新しいつながり”の見つけ方
 40代を過ぎてから「友達が減った」と感じていませんか? 学生時代に親友と呼べるほど仲の良かった友達でも、気がつけば年賀...
メン地下「推し活」でメンタル崩壊、ストーカー寸前…沼りすぎた女たちの壮絶リアルな体験談
 いろんな意味で話題の「メン地下(=メンズ地下アイドル)」は、激しいハマり方をする女性ファンが多いことでも有名です。 ...
義母からの過干渉が「上司より怖い…」30歳新妻を追い詰めた“凶器”のようなLINE
 私の友人ユリ(30歳・事務職)が結婚して半年。幸せいっぱいの新婚生活を想像していた彼女を待っていたのは、思わぬ“監視網...
やってもた! 買って後悔した“便利グッズと家電”無駄遣いエピソード。バナナケースってマジで何で買った?
 今日も日本中で便利グッズや便利家電が生み出されています。でも、中には便利なはずなのに使ってみると「絶対いらないわ…」と...
マイメロがちょこん♡ 100均の“ワッペン”で服がめちゃ可愛くなった! 芸能人もハマる、手芸が密かなブーム?
 もともと裁縫が好きで洋服や小物を作るのを趣味としていたのですが、引越しのタイミングでミシンを仕舞い込んでから、すっかり...
おばば軍団から聞いた不思議な話。植物のパワーって本当にある? 花屋おすすめの“魔除けになる”飾り方
 ワタクシはいわゆる「スピなお話」が「都市伝説」関連と合わせて大好物でございます。  仕事柄、葬祭や宗教関係の方々...
姑の「無事でよかった」にウルッ…。義母からの“心に染みた一言”4つ。「うちの宝よ」って照れくさいなあ!
“姑”と聞くと「うわぁ…」とマイナスなイメージが浮かぶ人もいるかもしれませんが、素敵な姑も存在するもの。そんな姑をもつ女...