「授乳するの気持ち悪い」と落ち込んだ日 2022.11.25(金)

コクハク編集部
更新日:2022-11-25 06:00
投稿日:2022-11-25 06:00
 皆さん、授乳にどんなイメージを持っていますか。母と子が触れ合う大切な時間? 母親が自らの栄養を子に分け与える神聖な行為? おっぱいを幸せそうにくわえる赤ちゃんの姿が愛らしいことに異論はありませんが、私にとって「授乳=幸せな行為」ではありませんでした。やってみて、初めてわかったことなんですが。 
 これから母親になる人、授乳にネガティブな気持ちを持ってしまったことに、後ろめたい気持ちになってしまった人。そんな人に読んでもらえるとうれしいです。

出産の翌日からスタートした「母乳指導」

 これは、31歳で1人目の子を出産した筆者が、産婦人科で母乳指導を受けた後、産後3日で母乳育児をやめることを決意するまでのお話です。

 私は2度の出産をどちらも無痛分娩で生みました。そのため、出産した翌日以降も比較的、体力に余裕がありました。

 私が入院していた産婦人科は、基本的に出産後は母子同室。自身の回復につとめつつ、新生児の赤ちゃんのお世話をしながら過ごします。

 それでも1人目の出産の翌日は「さすがに疲れているだろう」と、看護師さんたちの計らいで新生児室で預かってもらえたので、本格的なお世話は出産の翌々日からスタートしました。

 妊娠中に育児本や雑誌などでなんとなく予習をしているとはいえ、実際の新生児を前に突然、上手にお世話できるものではありません。

 私のいた病院では、入院中のスケジュールに「粉ミルクの作り方」や「哺乳瓶の管理」「沐浴の方法」などを助産師さんに教わる時間が組み込まれていました。その中に「母乳指導」の時間もありました。

 事前に、赤ちゃんへの栄養の与え方についての希望を書く紙があり、「母乳のみ」「母乳と粉ミルクの混合」「粉ミルクのみ」という3つの項目があり、私は今後の復職や保育園に預けることも考えて「母乳と粉ミルクの混合」にチェックを入れて提出。

 その時、自分が「授乳に対してどんな気持ちを持つか」なんてことは、考えていませんでした。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


見ず知らずの人に電車代を貸せる? 一生大切にしたい人が分かった話
 みなさんは人を信用しやすい方ですか? それとも疑い深い方ですか?  私はどちらかといえば後者で、人を簡単には信用で...
切り取られた街を見上げる 「もっと見たい」は人間の性かな
 ふと見上げたら、切り取られた街が隙間からのぞいていた。  これもチラリズムなのか。全体を見せられるよりも刺激され...
海外駐在妻の驚愕実態!閉鎖的な女のドロドロ、とかくママ友が面倒くさい
 海外駐在ママというと、どこか華やかで羨ましいイメージがありますよね。でも、中には、現地でのママ友との面倒くさい関係に疲...
パワハラ認定は回避を…叱り上手な人が実践するコツ5つ&間違った叱り方
 人を叱るというのは、意外と難しいものですよね。部下や後輩が失敗した時「ビシッと言ってやろう」と思いながらも、パワハラだ...
「俺を撮ってくれよ」な“たまたま”様、地を這うカメラマン冥利です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
球根いつ仕込む?「秋」の今でしょ!植えっぱなしにオススメの花は7種類
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の真ん中の片田舎で商売をさせていただいておりますが、今年も悩ましい秋でございま...
とことん落ちないと浮上できない 放っておいてあげる優しさ
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「花屋前にいる」「どこ?どこにでもいる顔だから」実は傷つきLINE3選
 誰かの何気ない一言に深く心が傷ついた経験は誰しもあるはず。  相手の性格にもよりますが、ほとんどは相手に悪気がな...
お疲れ様はNG、お元気様はOKのナゼ…職場のうざいローカルルール5選
 社会一般ではない通じない「職場独特のローカルルール」が存在する会社って多いですよね。入社したての社員からすれば、ドン引...
青空に踏切の音が映える 季節は秋でも絶対に手放せないもの
 ここ数年ですっかり浸透したものに男性の日傘がある。 「男が日傘なんて」という謎の気負いも、死を覚悟する日差しには...
たまたまもゴロンと全開!幸せそうなにゃんたま様に昭和CMを思ふ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
中年のババア、もとい「中年女性」になった私たちへ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「聞いてよ!」「で、結論は?」せっかち君のLINEはタイパ重視ですって
 世の中には、1秒でも時間を節約したい「超せっかちな人」が存在します。なぜ生き急いでいるのかはわかりませんが、とにかく少...
#1 芸能界に執着する35歳女の密かな楽しみ。裏アカで吐き出す腹黒い本音
「いらっしゃい、シゲさん今日は早いんだね」  阿佐ヶ谷駅の北口の飲み屋街・スターロードにひっそりたたずむ小さなスナ...
平日夜8時、話題のオーケー銀座店の惣菜コーナーに行き完全敗北した件
 10月17日、東京・銀座3丁目のマロニエゲート銀座2内に「オーケー銀座店」がオープンして話題になっていますね。銀座の一...
#3「バカにされてる?」元彼のイヤミがつらい。女が椎名林檎を歌う理由
【#1、#2のあらすじ】  阿佐ヶ谷のスナックに勤務している紘子は、役者を目指しながらもくすぶっている日々。そんな...