イオンのど真ん中にフェムテック!“性”商品はタブーじゃない

コクハク編集部
更新日:2022-08-23 12:30
投稿日:2022-08-23 06:00
 このところ、フェムテックやフェムケアという単語が身近になり、生活に取り入れたいと考える女性も増えてきた。ただ、基本的な情報はネットで得られても、実際に商品に触れたり、話を聞いたりする場所はまだまだ限られており、もどかしく感じることも多い。

 そんななか、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンkazeに期間限定のポップアップショップとしてオープンした「byeASU(バイアス)」は、いつものお買い物気分でアクセスできるフェムテック専門店だ。イオンモールとファッション関連の事業を手がける双日インフィニティが共同で運営している。

コスメショップかと思ったら?

 ご存じない方もいるだろうが、イオンレイクタウンは日本で最も大きなショッピングモールである。何度訪れても初めて発見するお店がある。なにしろ、本当に巨大なのだ。東京ドーム5個分に相当する広さの敷地に約710店舗が軒を連ねる。

「新しいコスメショップかな?」

 7月の週末、子ども2人と夫の4人でモールを訪れた。お店の名前も確認せずに、ふらっと入ったのは白を基調にした店内。女性型のマネキンが並んでいて、奥にはフィッティングルームが見えた。ナチュラルな雰囲気の店内は明るく、白い棚には化粧品らしき商品がズラリと並んでいる。

 商品の前に置かれたポップの説明を読んで、やっとここがフェムテック専門店であることに気が付いた。ファミリー客のイメージが強いショッピングモールにあまりにも溶け込んでいたから、パッと結びつかなかった。

 子どもたちをカートに乗せたままお店に入ったが、何の違和感もない。一緒にいた夫も居心地悪そうな様子はなく、何かの見本用の商品を手に取って興味深そうに眺めている。

イオンが手がける「日常」の近くに

 週末の家族連れがメインターゲットのはずの郊外の大型ショッピングモール。なぜ、一見場違いに見えなくもない立地に、こんなショップを出店したのか?

 立ち上げメンバーのひとりである、イオンモール海外リーシング部の八幡めぐみ部長は、「フェムテックやフェムケアの商材に関して、都内の商業施設には店舗やポップアップショップなど手に取る場所や機会がありますが、それだと限られた人々にしか拡がっていきません。イオンモールがその分野を手がける意義、意味として、やはりもっと“日常”に重きを置いて、幅広いお客様に知っていただきたいという思いが大きくありました」と話す。

 女性でも男性でも入りやすい店舗にしたいと、内装にはこだわった。店頭やウェブサイトで使用した虹色のメインビジュアルも「十人十色」のイメージだ。

 ジェンダーに対するバイアス(偏見)とバイバイ(byebye)をかけた店名は、「バイアスをなくそう」「偏見のない明日へ」という意味を込めた。駅からほど近く、周囲にはアパレルやインテリア、雑貨店が立ち並ぶレイクタウン内でも特に人通りが多いエリアに店舗を構えた狙いも一貫している。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


なんて可愛い“にゃんたま”!「なに見てんの?」な表情と美しいボディラインにメロメロ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
9月1日は「防災の日」。経験者が教える“我が家の地震対策”7選。マウスウォッシュやヘアゴムが役に立つわけ
 9月1日は、関東大震災に由来して制定された「防災の日」。災害は一人暮らしの女性にとって大きな不安ですが、いざという時に...
【漢字探し】「坊(ボウ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「生きることが難しい」不注意すぎる私の日常。PR案件の真偽や如何に。
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
ヤバ…トイレ行きたい、おならしたい! “緊急事態”をどう乗り越える? 生理現象のごまかしテクニック
 電車や会議中の急な尿意や、うっかり人前でおならをしてしまう瞬間――。大人になっても誰にでも訪れる“生理現象のピンチ”。...
ちょ、想像以上に高価な付録だ!「VOCE10月号」3500円→980円も驚異だが、660円得する方法を発見
 本体以上の値段がする付録がついて、毎号コスパ抜群な雑誌の付録。今回はさらにお得さが増す、書店限定付録についてレポートし...
「なんで私が異動なの?」業務違反を報告→なぜか地方赴任に…恐怖の人事エピソード6選
「この状況でなんで私が異動させられるの?」「人事評価が腑に落ちない!」会社員として働いていると、こんなこともしばしば。 ...
忙しいのはお前だけじゃねえ! 家事をしない夫、自己中な友達…“多忙アピ”にイラついた話5選
 自分だけ忙しいと思ってる人に対してイラッとした経験はありませんか? 「こっちだって忙しいんだよ!」「そっちに合わせなき...
空に映える“にゃんたま”の尻尾、誇り高き騎士のよう…! 視線もハートも奪われちゃう♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
猛暑でも“元気すぎる”青い花。「アムロ、行きまーす!」ばりのタフな優秀選手、玄関に飾るのがオススメな理由
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋には、お庭や玄関まわりに植物を植え込む「植栽」なんてお仕事もございます。  店長が...
大好きなテレビ鑑賞中、ふと襲われた「不安感」はなんだ? 更年期、不調の新フェーズに突入か
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
土屋太鳳の“裏アカ”疑惑は他人事じゃない? いまや約3割が所有…恐怖の「誤爆ケース」4連発
 女優の土屋太鳳(30)の“裏アカ”流出疑惑が波紋を呼んでいます。いまや芸能人だけではなく、一般人も“裏アカ”を持つのが...
言いすぎー! 思春期な“我が子”のトンデモ暴言集。「うるせえ、スメアゴル」に笑っちゃったよ
 子どもから大人へと移行する時期と言われる思春期は、子育ての修羅場。私たち親も「反発したい年頃よね」と分かっているけれど...
元タレントが見た過酷な現実。芸能界で“誰かのお気に入り”になった女と拒んだ女の分かれ道
 世間を揺るがす芸能界の黒い噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われている芸...
ありえない“パワハラ職場”経験談6選。「先輩の指示で話せないの」って小学生かよ!?
 パワハラが問題視される時代ですが、今もなおパワハラが原因で退職に追い込まれている人が少なくないようです。今回はパワハラ...
43歳、推し活でお金は減った。でも後悔はない。“推し”と過ごしたあの頃の私を誇りに思う
 アラフィフに差しかかる少し前、私はK-POPの“推し”と出会いました。これまでも長くオタ活を続けてきましたが、その出会...