更新日:2024-08-22 17:29
投稿日:2022-11-25 06:00
ーー続けてください。
「客たちが帰り、母も病院に戻りました。母は帰り際、
『R子、本当に良かったね。A太郎さんをしっかり支えてあげなさい』と涙ながらに言いました。
義父母は、母が退院しても住居に困らないよう、徒歩3分の場所にマンションを借りてくれて……。その優しさに感謝の気持ちでいっぱいでした。
通いの家政婦さんが片付けものを終え、明日また来るとカギを締めた時でした。
パーティーの後、義父が思いもよらないことを
私がドレスを脱ぎに自室に行こうとした時、義父が言いました。
『R子さん、妻との寝室に来てくれないか?』
『えっ』
『我が家には新婦の儀式があってね……』
そう大柄な身を寄せてきたんです。
どういうこと? 夫も義父に従うなんて
思わず後ずさりしそうになったとたん、何かが背中を押しました。
『A太郎さん……』
振り向くと、A太郎さんが薄笑みを浮かべて、私の両肩をつかんだんです。
『R子は今日から我が家の一員だ。さあ、オヤジの部屋に行こう』
有無を言わせず廊下を進み、義父母の部屋へと向かったんです。
(どういうこと……儀式ってなに?)
そこでは、予想だにしなかったことが待ち受けていたんです。
続きは次回。
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