キンプリファン暴走…退所組冷遇阻止!公取委申し入れの是非

こじらぶ ライター
更新日:2022-12-03 06:00
投稿日:2022-12-03 06:00

公取委への申し入れに「いいね」続々

 そんな中、「退所予定メンバーのメディアへの生出演やSNSへの提示がほぼない」と案じたティアラが、公正取引委員会に、退所者への冷遇は事務所の優越的地位の乱用に抵触するのではと、調査及び指導を申し入れたことをツイート。公正取引委員会公式サイトの「御意見・御要望」窓口へのリンクを張り、賛同者へ同じ申し入れをすることを呼びかけ、1000件以上のリツイートおよび「いいね」と共に拡散された。

 たしかに過去には、公正取引委員会が、退所したSMAP元メンバーの番組起用を妨げるような働きかけがあった場合は独占禁止法違反につながる恐れがあるとしてジャニーズ事務所を注意した経緯もある。

弁護士ティアラの見解は…

 ただ、今回のキンプリの件については、弁護士であるというティアラが、

「公正取引委員会の窓口にファンが駆け込むのはまだ早い。万一、ファンが法的な要件やガイドラインの記載無視の感情論で窓口に大量に突っ込むと、公取委から『King & Princeの件は感情論だけで法的な要件に該当しない通報しかこない。迷惑なやつら』と思われてしまう」

「優越的地位の乱用と言える要件事実をきちんと固めないといけない。それには、今はまだ足りない。まだだよ。お願い、もうちょっと冷静になって」

 と呼びかけ、こちらもTwitter上で拡散された。

 また同時期に、「#キンプリツアー円盤化希望」運動も起こった。事務所に今年10月まで行われたキンプリ全国ツアーの映像作品化の要望を送るというものだ。

 時期的にはすでに発売の発表がある頃合いだが、それが無いために、5人での最後のツアーが映像作品化されないことを恐れ、多くのティアラが動いているようだ。

ファンの熱意が逆効果を生む場合も

 ただ、これに関連してか偶然かは不明だが、ほぼ時を同じくして、Twitter上で、「『ファンの熱意が公式を動かした美談』の裏で公式はめちゃくちゃ苦労させられた話」という20年8月の「note」の記事が再注目されていた。

 同記事は、某人気コンテンツのイベントを開催する側の視点から書かれたものだ。開催予定のイベントについて、綿密な計画のもと、情報発信に細心の注意を払って発表まで伏せていたものが、ファンからの開催要望運動により問い合わせが殺到し、なし崩し的にイベント予告せざるを得ない状態になったという話だ。

 サプライズ発表を計画していた側からしたら、それを台無しにされただけでなく、『ファンの熱意が公式を動かした』と勘違いされ美談として広まったのではないかと憤っていたという。

行動を起こす前に冷静になる必要性

 この記事の再注目に対し、「キンプリの円盤化要望出してるティアラの皆さん1回これ読んだ方が良いかもです……」と、「#キンプリツアー円盤化希望」運動に注意喚起するファンも現れた。

 3人の脱退まで半年を切り、焦る気持ちは理解出来るが、やり方を間違えるとメンバー自身やその周囲にまで迷惑をかける可能性もある。行動を起こす前に、いったん冷静になることが必要かもしれない。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ
15分の朝ドラで高揚感を得られるんだ! のぶ&嵩の“子役最終回”が見せた未来の夫婦関係
 久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
桧山珠美 2025-04-12 06:00 エンタメ
旧ジャニ会見から1年半、STARTO社の再興成否…CD売上と人権意識から考察、ファンは一体何を望む?
 2023年9月および10月、旧ジャニーズ事務所は創業者問題で2度記者会見を開いた。その後、同社所属タレントのテレビ・C...
こじらぶ 2025-04-12 06:00 エンタメ
「あんぱん」阿部サダヲの配合絶妙な演技。高知つながりで“しょくぱんまん”登場!
 元気のない家族のために力を貸してほしいというのぶ(永瀬ゆずな)の頼みに、草吉(阿部サダヲ)は1回きりの約束であんぱんを...
桧山珠美 2025-04-09 17:20 エンタメ
『あんぱん』RADWIMPSの主題歌は本当に「合っていない」のか? 正統派・朝ドラOPの真逆を貫いた意味
 2025年3月31日より、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の放送が開始された。国民的キャラクター「アンパンマン」生みの...
「R-1」さや香・新山や吉住らベテラン勢はなぜ負けた? 売れっ子は予選で有利、決勝で不利な理由
 最もおもしろいピン芸人を決める「R-1グランプリ2025」(フジテレビ系)が3月8日に開催された。決勝常連組やベテラン...
帽子田 2025-04-09 09:48 エンタメ