ダブスタは悪? 発言がコロコロ変わる人に疲れたらどうする

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-12-30 06:00
投稿日:2022-12-30 06:00
 ここ最近“ダブスタ”という言葉をよく目にするようになりました。ダブルスタンダード、二重規範というやつですね。
 一般的には皮肉っぽく使われることが多いですが、ダブスタって本当にダメなんでしょうか?
 さて、年末のどろんぱでは年明けの準備をみんなでやっているみたいです。

 

  

 

(漫画:おくげちゃん)
(漫画:おくげちゃん)

 

スタンダードなんて、あってないようなもん

 全く同じ状況で、「AさんとBさんに言っていることがちがう」。

 これが一番わかりやすいダブルスタンダードの例だと思いますが、矛盾した2つの主張に遭遇した時、みなさんはどんなふうに感じるでしょうか。

 私はぶっちゃけ、「ダブスタは悪!」と思っていました。「自分の都合のいいようにしか振る舞えない、八方美人が使うもの」とも思っていました。

 でも今は、「スタンダードはいくつあってもいいのかな」と考えるようになったのです。

 だって世の中のことは、突き詰めていくと時と場合によって変わるものばかりだから。そして人間は、みんなもれなく八方美人だからです。

 ひとつの基準に当てはめて、平等に考慮し続けられる人は、世界中を見てもそう多くはないでしょう。

 それをやってしまうと、今度は「頑固」とか「柔軟性がない」という声が飛んでくるでしょう。

“ダブスタ人”との付き合い方

 そんなことで疲れてたらもったいない。無駄な疲れ方をしないためにも「スタンダードは、ダブルどころか何通りも存在する」と思ってた方がいい気がします。

 真面目で優しい人ほど言われた内容を覚えていたり、ずっと心に留めて気にしたりしちゃうもの。だけど、相手がノリで言ったかもしれない言葉を、いつまでも気にしなくていいと思うんです。

 そして誰かに、ダブスタ的な発言をしちゃっても、あまり気にしないようにしましょう。とはいえ、私もまだまだダブスタに好意的なわけではないので、ちょっとずつ気にしないようになれたらいいなと思っています。

登場人物紹介

左上から時計回りに:モジョ子、コミ、ママ、マキさん(漫画:おくげちゃん)
左上から時計回りに:モジョ子、コミ、ママ、マキさん (漫画:おくげちゃん)

モジョ子:自信がほしい主人公。お姉さんたちとママのおかげでまた少し自信がついたみたい。

コミ:モジョ子の先輩。人気のホステスだがちょっとグチ多め。酒乱なのが玉にきず。

ママ:どろんぱのママ。厳しくも優しく女の子たちを見守っている。怒ると口から火が出る。

マキさん:どろんぱのナンバーワンホステス。おっとりしているが毒舌気味。3人の子持ち。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「フェロモン診断」調香師が選ぶ GW旅行の疲れを癒すおすすめの香り
 もうすぐゴールデンウィーク、今年は旅行や帰省の予定を立てている人も多いのでは?  飛行機や電車での移動、長時間の...
新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...