育休リスキリングは可能か 産前産後の妻の実態と不公平感

豆木メイ フリーライター
更新日:2023-02-07 06:00
投稿日:2023-02-07 06:00

不満のタネは不公平感

 産前産後のリスキリング支援は少子化対策する上で、「産休・育休を取得するのが女性のキャリアのマイナス要素にならないため」、「学び直しをしてむしろキャリアアップに繋げられると示すため」に掲げた政策です。
 
 確かにバリバリ働いてキャリアを積みたい女性にとって、妊娠・出産のライフイベントは負担が大きすぎます。

 私の友人で産休・育休を取得しながら子供を3人育てている女性がいるのですが、夫は仕事で海外出張が多く、彼女がワンオペで家事育児を回している時も珍しくありません。

 子供はとてもかわいいし、子育てに生きがいも感じているけれど、仕事についてはいつもモヤモヤするそう。

 話を聞いてみると夫は子供がいても自ら希望して出張に行き、着実にキャリアアップさせて管理職になっているのですが、自分は3回産休・育休を取得して思うようにキャリアを積み上げられていないのが不満だそうです。

 これを読んで「わかる!」と共感される方が多くいるかと思います。現代のワーママあるあるですよね。

女性だって諦めたくない

 現在進行形で子育て支援の社会制度の拡充は少しずつ進んでいますが、まだまだ満足いくものではありません。

 不満を言って待っているだけでは何も進まないし、時間だけが経って自分も年齢を重ねていきます。

 では、今私たちにできるのはどんなことなのでしょうか。それは一番近くにいる、夫に相談して協力してもらう他ありません。

 ママたちに多いのが、子供が小さいうちはパートで働いて、子育てが落ち着いたら正社員に戻りたいという意見です。

 もちろん否定するわけではないですし、子供が幼い期間はあっという間に過ぎて取り戻せない時間です。

 ただ、自分の人生の時間も1度きりで二度と戻ってはきません。

 子供は母親がメインで面倒をみなくてはいけない、といった刷り込みが大きすぎて潜在的に自分のやりたいことやキャリアを諦めてはいませんか?

 一度自分の考えの棚卸をしてみて、自分のやりたいことやそれを何歳までにチャレンジしたいのか? を整理してみましょう。

 すぐの実現は無理でも、その考えを夫に話してみるところから始めてみてくださいね。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


罪悪感なく元妻を抱く男性「ソッチは嫌いじゃないですから」
「冷酷と激情のあいだvol.87〜女性編〜」では、元夫であるマサカズさん(仮名)と将来的な話が何もないままセフレ関係が続...
並木まき 2022-06-01 12:30 ラブ
夜の営みも“女優”であれ!離婚回避のために思考を切り替える
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。約8割のご夫婦が恋愛結婚ですが、離婚理由の男女とも第1位は「性格の不一致」。...
山崎世美子 2022-04-23 06:00 ラブ
男ウケのいい顔の特徴って?色気やフェロモンを感じる部位も
「男ウケのいい顔になりたい」と、思っている女性は多いはず。でも実際には、男性が感じる女性の「モテ顔」は女性が感じる感覚と...
恋バナ調査隊 2022-04-22 06:00 ラブ
「本命の女にはしないよ」一流男性が明かすシビアな検査項目
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-29 15:00 ラブ
急増する“貝男子”の生態 激戦を制しアプリでやり取りすると…
 コロナ禍以降、マッチングアプリで女性に話しかけられない、貝のように口を閉ざしている男性が増えています。  プロフィー...
内藤みか 2022-04-21 06:00 ラブ
性欲が強い男は“テカ顔”!?「夜の営み」改善は人相学にあり
 統計学のひとつに「人相学」というものがあります。顔立ちから“人となり”を判断するものですが、中には性欲の強い人に共通す...
恋バナ調査隊 2022-04-21 06:00 ラブ
ほっとけないよ! 男性が「何かやってあげたい」女子の特徴
 よく男性に食事を奢ってもらえたり、仕事を手伝ってもらったり、助けてもらえる女性っていますよね。自分自身も男性に、「やっ...
若林杏樹 2022-04-20 06:00 ラブ
30代40代独女の鬱憤 “結婚願望ゼロ彼氏”でも嫌いになれない
 これ以上婚期を逃したくない30代、40代の女性にとって、彼氏が「結婚する気がない」と知った時ほどつらいものはないでしょ...
恋バナ調査隊 2022-04-20 06:00 ラブ
不倫サレ離婚した男の告白「深い傷は7年経っても消えない」
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻に2...
仏人形のオルゴール!彼からの嬉しくないプレゼント爆笑エピ
「彼氏からもらうプレゼントなら、どんなものでも嬉しい!」と思っていたはずなのに……。愛ではカバーできないほど、センスを疑...
恋バナ調査隊 2022-04-18 13:09 ラブ
年下彼氏との結婚ってどうなの?年齢差の不安は解消できます
 アラサー&アラフォー世代の中には、だんだん結婚を焦る気持ちが出てくる人も多いでしょう。でも、そんな“待ったなし”のタイ...
恋バナ調査隊 2022-04-17 06:00 ラブ
交際4カ月でセックスレスに悩む女 彼は草食系じゃないはずよ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
Hな気分にならない…アプリで出会った彼女に疑問を持つ男
「冷酷と激情のあいだvol.86〜女性編〜」では、2歳年上の恋人・タカヒロさん(仮名)と交際4カ月でセックスレスに陥り悩...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
ダサくても我慢「婚活コーデ」気合い入れすぎは引かれるもと
 婚活中の女性は、第一印象を良く見せることに全力を注いでいるでしょう。でも、頑張るがあまり「気合い入れすぎじゃね?」と、...
恋バナ調査隊 2022-04-16 06:00 ラブ
末期ですか?恋愛したいけど「めんどくさい」と思うワケは…
 恋愛はしたいけど、付き合った後にめんどくさいのが嫌でそれ以上進めない……。こんな悩みを持っている女性は意外と多いようで...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ
40代妻がハマる“セカンドパートナー”の世界 その女性心理は
 お互いに既婚者でありながら、プラトニックな関係を築く「セカンドパートナー」を知っていますか? 体の関係はないため、本人...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ