「僕からは動きません」マッチングアプリで急増する“定型プロフ”に要警戒

内藤みか 作家
更新日:2023-02-23 06:00
投稿日:2023-02-23 06:00

「色々な人に会いたいです」

 マッチングアプリで恋活や婚活ではなく、友達や人脈を増やしたいと考える男性がいます。

 そういう人は「このアプリで色々な人と会いたい」とプロフィールで豪語します。しかし、女性からすると「私以外の女の人とも会うつもりなの?」と不安になってしまいます。

 マッチングアプリは知らない人同士が知り合うシステムなわけですから、女性はかなり慎重に会う相手を選びます。なので単なる友達というよりは、恋愛感情が多少なりとも含まれるような男性と会おうとします。

「色々な人と会う」と最初から宣言しているプロフィールは、プラスにはならないと思うのですが、少なくない男性がこのワードを使っています。

「僕からは動きません」

 そして、最後は最近とても増えている「僕からは動きません」ワードです。

「自分はシャイなので、なかなか自分からアプローチができません。なので、自分からは動きませんから、自分のことを少しでもいいなと思ってくれたら、そちらからアクションをお願いします」と書かれているものです。

 近頃はチキンな男性が多いのかな? と最初は感じましたが、これには裏事情がありました。

 男性側が女性にいいねやメッセージを送る時は、課金が必要なアプリが多いようなのです。それに対し、女性はほとんどのアプリで全てのリアクションが無料です。

 経済事情が厳しい男性は、節約するために女性から行動を起こしてくれるよう促しているのです。

プロフィールで冷静な判断を

 こうした状況の男性の場合、女性とのデートでもあまりお金を使わないように謎の工夫をするそうです。

 たとえばディナーではなくランチを提案するのもこのタイプ。もちろんランチのほうが安く済むからです。女性におごられるのにも抵抗がないでしょう。

 どんなにイケメンでも、「色々な人と会いたいです。優しさでは負けません。僕からは動きません」とプロフィールで連打していたら、女性の気持ちは冷めてしまいそうです。

 より有意義な出会いをするためにも、いいなと思った男性のプロフィールをしっかりと読み込むことをおすすめします。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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