沢田研二は元祖ビジュ系! 芸能史に残る“不倫ベスト5”入りも

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2023-02-26 06:00
投稿日:2023-02-26 06:00

「ザ・タイガース」のボーカルとして君臨

 そして、改めて、ジュリーについて考えてみました。グループサウンズ全盛期のジュリーはものすごい人気だったとか。リアルタイムでその時代を知らないのが残念ですが、後年、さまざまな映像を見るにその熱狂ぶりは今のジャニーズの比ではないほど。

 なんといってもグループサウンズのなかでも特に人気のあった「ザ・タイガース」のボーカルですから。まさにトップオブトップです。

 ちなみに同じグループに所属していたのが、サリーこと岸部一徳(76)。あの「ドクターX~外科医・大門未知子~」のマネージャー(神原晶)でおなじみの俳優さんです。ところで、ジュリーの愛称ですが、デビュー前になにかニックネームをつけようとなった時に、「サウンド・オブ・ミュージック」の女優、ジュリー・アンドリュースのファンだったことから、ジュリーにしたそうです。

「ザ・タイガース」解散後は沢田研二としてソロデビュー。「君をのせて」「許されない愛」「危険なふたり」「追憶」と次々とヒット曲を出し、1975年TBSドラマ「悪魔のようなあいつ」に主演、その挿入歌「時の過ぎゆくままに」が大ヒットします。

元祖ビジュアル系のジュリー

「勝手にしやがれ」「サムライ」「ダーリング」「カサブランカ・ダンディ」「TOKIO」「恋のバッド・チューニング」「ス・ト・リ・ッ・パー」「6番目のユ・ウ・ツ・ウ」……。新曲が出るたびに、その個性的なファッションや振り付けも話題になりました。パラシュートを背負って歌う「TOKIO」など、ぶっ飛んでいるとしかいいようがありません。ちょうど、「ザ・ベストテン」(TBS系)などの歌番組全盛期で、毎週、ジュリーがどんな格好で歌うのか楽しみでなりませんでした。

 男性がメイクするなど考えられない時代に、メイクやマニュキュアをいち早く取り入れ、しかも、それがとても似合っていたのです。そうです。ジュリーは間違いなく、元祖ビジュアル系でした。

 その昔、新幹線かどこかで、「いもジュリー」と言われて、一般人を殴った騒動もありました。いも呼ばわりにカチンとスイッチが入ったのでしょうか。そういう人間臭いところがあったんだと驚いたものです。

現妻・田中裕子とは略奪愛の末に…

 双子の歌手ザ・ピーナッツのどちらかと結婚し、一男をもうけましたが、のちに、女優・田中裕子と熱愛。これは芸能史に残る不倫ベスト5に残る騒動でした。不倫といいますか、略奪愛ですね。ちなみに、あとの4つは、愛川欣也・うつみ宮土理、糸井重里・樋口可南子、布袋寅泰・今井美樹、小泉今日子・豊原功輔(ボルドー太田調べ)。

 もっとも、田中裕子もいまではおばあちゃん役が板について、ジュリーもすっかりふくよかになり、略奪愛などとはほど遠い感じですが、昔は情熱的だったのですね。ワイドショーに連日追いかけられていたように記憶します。あれから月日が経ち、映画のツトムのように穏やかに暮らしてきたのでしょう。素敵に年を取っているなあと思います。

 年を取ってもジュリーはジュリー。昨年からは「まだまだ一生懸命」と題したライブで全国ツアー中。生ジュリーに会いに行こうかと思案しているところです。

【沢田研二(さわだ・けんじ)】
☆1948年6月25日、鳥取県生まれ。A型・蟹座。本名は澤田研二。誕生花・ヒルガオの花言葉は「絆」、「友だちのよしみ」。
☆ザ・ピーナッツの伊藤エミと7年の交際を経て、27歳の時に結婚。12年後の1987年に18億円超の慰謝料を払い、離婚し、2年後の1989年に田中裕子と再婚。
☆「沢田研二 LIVE 2022-2023『まだまだ一生懸命』」ツアーファイナルの開催地・さいたまスーパーアリーナでは生誕祭開催予定。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


審査員・粗品とM-1審査員の決定的な違いは? 忖度しない芸人ゆえの「ブレない目線」と「ムカつかれる覚悟」
 若手芸人の登竜門である「ytv漫才新人賞」(読売テレビ)が3月2日に開催された。霜降り明星の粗品が初めて審査員を務め、...
帽子田 2025-03-12 06:00 エンタメ
Kōki,が鼻につくのは宿命か。両親から学んだ「2代目キムタク」としてアンチを無視するブランディング
 木村拓哉と工藤静香の次女という“十四光り”で注目を集めて来たKōki,。先月は主演映画『女神降臨』の宣伝を兼ねて、『世...
堺屋大地 2025-03-12 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】弁当開発に「病院の管理栄養士」の売りはもう不要? “新型コロナ編”にも懸念が…
 新型コロナウイルスの感染が日本で初めて確認されて病院で警戒感が漂う中、コンビニ弁当の開発をしないかという幼なじみの菜摘...
桧山珠美 2025-03-10 17:30 エンタメ
火曜深夜が熱い!FANTASTICS冠番組の対抗馬は純烈? 映画ぼくまほの八木勇征は大スクリーンで観るべき
 映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(ポニーキャニオン配給)を観て来ました。タイトルに“魔法”がつくと、まるで魔法...
【おむすびにモヤっと】なっちゃん抜け駆けで「栄養はエエヨ~」は結(橋本環奈)に相談しなかった?
 コンビニ弁当の開発案を豊岡部長(隈本晃俊)にプレゼンする菜摘(田畑志真)は、今の説明ではダメだと言われ、結(橋本環奈)...
桧山珠美 2025-03-08 06:00 エンタメ
「芸人=女とギャンブル」の時代は終わった。M-1王者・高比良くるまの謹慎がもたらすもの
 吉本芸人の相次ぐ「オンラインカジノ」問題。M-1王者令和ロマンをはじめ、ダイタクや9番街レトロなど劇場の人気者たちが次...
帽子田 2025-03-07 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】商品開発7年目なのに、なっちゃんの知識不足設定と結への謝罪が不憫すぎる
 結(橋本環奈)と菜摘(田畑志真)は、考案したコンビニ弁当がなぜダメだったかを製造担当の管理栄養士から聞き、開発を断念す...
桧山珠美 2025-03-05 18:15 エンタメ
【おむすびにモヤっと】変顔炸裂の第22週。名も無き管理栄養士が大手コンビニで商品共同開発の“ミラクル”
 結(橋本環奈)は仕事柄、栄養指導をする立場にあるため、患者から怖いとか厳しいと言われ、そのことに複雑な気持ちになってい...
桧山珠美 2025-03-03 17:30 エンタメ
大倉忠義“授かり婚”でますます追い風…イクメン俳優花盛り! 林遣都は赤ちゃん言葉で子育て奮闘
 大倉忠義(39)、結婚! またひとり独身イケメンが旅立ってしまいました。お相手は<一般女性>とのこと。またしても<一般...
【朝ドラおむすび】通夜の親族席最前列に知らない中年女2人…永吉の娘? 一言の台詞もなく忽然と姿を消した
 聖人(北村有起哉)の大学進学用のお金を勝手に人に貸した永吉(松平健)の行為が、米田家の呪いである人助けだったのかどうか...
桧山珠美 2025-03-01 06:00 エンタメ
【朝ドラおむすび】気の毒過ぎる委託会社の栄養士・柿沼。大鶴義丹チョイ登場で気になる“大鶴の恩返し”
 結(橋本環奈)は、聖人(北村有起哉)に永吉(松平健)が大学進学用のお金を何に使ったのかを話し始める。結は米田家の呪いの...
桧山珠美 2025-02-26 17:30 エンタメ
SNSで目立つ「新生timelesz」への厳しい声 オーディション番組なぜ荒れる? マニアでも予想不能な展開に
 話題のオーディション番組『timelesz project -AUDITION-』(Netflix)が最終回を迎え、待...
【おむすび】米田家4代食卓トークにモヤっ。盛り上がらないドラマで盛り上がらない万博の“宣伝”効果は?
 福岡・糸島に住んでいる永吉(松平健)と佳代(宮崎美子)が神戸にやって来る。結(橋本環奈)はてっきり聖人(北村有起哉)の...
桧山珠美 2025-02-24 17:30 エンタメ
新生timeleszに国民的人気グループの目。タイプロ開催で佐藤、菊池、松島メンバーの3人が自ら選んだ意義
 旧ジャニーズのグループのなかでも「Sexy Zone」という名前はいかがなものかと常々思っておりました。中国表記だと「...
現役芸人が見た『ホットスポット』のすごさ。お笑いのテクをドラマに落とし込む「バカリズム脚本」の妙
 バカリズムが脚本を担当したドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系、日曜22時30分~)が話題だ。毎回の放送終了後にはS...
帽子田 2025-02-23 06:00 エンタメ
【最新回のおむすびにモヤっと】優秀ドクターと管理栄養士の描き方に違和感。次週予告編では喪服姿ちらり…
 結(橋本環奈)たちは、病院で外科医の蒲田(中村アン)から聖人(北村有起哉)の胃がんの手術がうまくいったが、今後5年は経...
桧山珠美 2025-02-22 14:37 エンタメ