おりものが変!におい・量・色の要注意な状態&ケア法【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2023-03-16 06:00
投稿日:2023-03-16 06:00

3. こんなおりものには要注意!

 通常のおりものは、無色透明や乳白色で、ほぼ無臭か少し酸っぱいにおいです。しかし、これからご紹介するような色やにおいがあるときは、病気の可能性があるので注意しましょう。

 また、どのような状態のおりものでも、異変を感じたときやほかの症状がある場合、早めに婦人科を受診することが大切です。

 なかでも、がんが原因のおりものは、初期には変化に気づかないことが多くあります。自覚症状がなくても、がん検診を定期的に受けるようにしましょう。

3-1. おりものの量が多い・生臭い

 おりものの量が急に増えたり、生臭いにおいがしたりする場合は「細菌性膣症」の可能性があります。細菌性膣症は、おりものの減少や膣内細菌のバランスが崩れることで、膣が細菌に感染しやすくなることが原因です。

 細菌性膣症になると、おりものの変化以外に、下腹部痛や不正規出血、外陰部の赤みや腫れ、性交痛などの症状がでます。

3-2. おりものが黄色い・におい

 おりものが黄色く、においが強い場合は「萎縮性膣炎」かもしれません。萎縮性膣炎とは、エストロゲンの分泌量が減ることにより起こる、膣の萎縮性の変化です。

 萎縮性膣炎では、おりものの変化以外に、乾燥感や灼熱感、圧迫感、不正出血などの症状があります。

3-3. 茶褐色・下腹部痛

 血や膿が混じって、おりものが茶褐色になるのは「子宮体がん」の症状のひとつです。

 茶褐色のおりもの以外に下腹部痛、性交時の出血があるときは子宮体がんの可能性があります。

3-4. 濃い茶色・下腹部痛

 おりものが濃い茶色で、下腹部痛があるときは「子宮頸がん」の疑いがあります。

 早期には自覚症状がほとんどありませんが、進行するとおりものが濃い茶色になったり、不正出血や下腹部痛などの症状が出てきたりするので注意しましょう。

3-5. 水っぽい

 水っぽいおりものは「卵巣がん」や「子宮筋腫」のときに出やすくなります。

 卵巣がんは、閉経後の女性に発生することが多いですが、プレ更年期や若い人がなる可能性はゼロではありません。水っぽいおりもの以外に、腹部の不快感や痛み、しこりなどがある場合は卵巣がんの可能性があります。

 子宮筋腫は、女性ホルモンの影響を受けて大きくなる良性腫瘍なので、初経~閉経まで、どの年代でもできる可能性があります。水っぽいおりもののほかに、強い月経痛や過多月経、過長月経などの症状がある場合は早めに婦人科を受診することが大切です。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


【美容のウソ・ホント】顔マッサージを毎日するのはOK?NG?医師3人の見解は/専門家監修
 SNSにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマでも相反する意見...
40代、ほうれい線が目立つよ…。王道人気のヒアルロン酸は回数限定!?【抗加齢学会正会員の女医が解説】
 東京・赤坂にある「イートップクリニック」院長で抗加齢学会正会員の医師、増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉...
古い下着は運気を下がるだけじゃない!風水的には「寿命3年、処分時に感謝」、ビジュの見極めは?
 皆さんは、同じ下着を何年くらい使いますか? 半年で替える人もいれば、3年以上使っている人もいますよね。実は、風水では古...
40代こそおすすめ!進化続行中のオルチャンメイクで女っぷりを底上げしましょ♡
 オルチャンメイクといえば、どうしても可愛らしい印象が強くて「40代には向いていない」と思っている人は多いはず。でも、オ...
豊胸の覚悟までは…【薬剤師監修】30代からの理想のブラジャー選びと5つの育乳方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
産婦人科医の「腟ヒアルロン酸」セミナーに潜入! 感度が高まるって本当? 女性への実技も見学してきた
 目元のシワやほうれい線、眼頭下から頬中央まで斜め下方に表れるゴルゴラインなどを目立たなくさせる方法して、主流の美容整形...
ダイエットしてもバストキープは可能? 女性の永遠のテーマ、きれいに痩せる4つのコツ
 ダイエットしたいけれど、バストが痩せるのは嫌だと悩む女性は多いですよね。実際に、お腹の脂肪だけを落として、バストキープ...
40代美容家が無限リピする「お値段以上」ヘアオイル2品。うねりもクセも怖くない!
「ヘアオイル」の種類は多けれど「お値段以上」で「しっとりツヤツヤ」。この2つをクリアするヘアオイルって、案外見つからない...
全力共感!胸が小さい女性、胸が大きい女性「あるある悩み」攻防戦10選
「自分以外みんな巨乳に見える!」と感じながら生きている“貧乳”女性もいれば、「羨ましい」と言われるたびに、「いやいや結構...
“アレの元気”がない彼氏はEDかも?【薬剤師監修】二人でできる“勃起スコア”チェック&EDの改善方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
額と眉間のボトックスは、美容クリニックで最も多いクレーム!?【目元の美容医療に定評ある女医が解説】
 イートップクリニック院長の増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問...
性生活にも支障が…つらい膣のかゆみと痛みは萎縮性膣炎かも【薬剤師解説】症状、原因、治療法は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代「秋のアイメイク」正解は? 必要最低限新調するだけで“ほんのり若返り”トレンド感【美容家解説】
 秋の訪れが近づいてきて、メイクやファッションにも季節感を取り入れたくなるタイミングです。秋アイメイクの最適解は?
まさか、乳がん?生理が終わったのに胸が張る…【薬剤師監修】気になる理由と受診の目安
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
アブラギッシュな40女がガチ愛用! 買ってよかったベタつきお助けアイテム3選
 今年の夏も暑かった! なんて、まだまだ振り返れないくらい9月に入っても暑いんですけど? 秋、仕事してくれよ…。9月半ば...
U-2000円のセルフまつ毛パーマで「サロン以上の満足度」ってマジ? 不器用女が苦戦した“ある工程”
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...