武田真一アナ、岩田明子氏も参戦「元NHK」強みと重用される人の特徴

コクハク編集部
更新日:2023-03-17 06:00
投稿日:2023-03-17 06:00

NHK出身の“大物2人”が春から参戦

 この春も、NHK出身者が民放番組の“顔”になりそうだ。2月末で同局を退職した武田真一アナウンサー(55)は4月スタートの日本テレビ系新番組「DayDay.」(月~金曜午前9時)でMCに就任。NHKの解説委員などを務める岩田明子氏は、大手芸能事務所「ホリプロ」に所属すると15日の文春オンラインで報じられた。岩田氏は昨年7月の退職後も古巣で解説委員をしていたが、4月からはフリーランスのジャーナリストとして活動するという。

ますます広がるNHK派閥

 そもそも、テレビ朝日系「池上彰のニュースそうだったのか!!」や選挙特番など幅広く活躍する池上彰(72)をはじめ、日本テレビ系「news zero」のメインキャスター・有働由美子(53)、テレビ朝日系「報道ステーション」のメインキャスター・大越健介(61)、フジテレビ系情報バラエティー「ぽかぽか」のMC・神田愛花(42)、東京MX「堀潤モーニングFLAG」のメインキャスター・堀潤(45)、BSフジ「週刊プライムオンラインS」のMC・登坂淳一(51)など、王道キャスターからバラエティーMCまで硬軟様々な番組で、NHK派閥は広がる一方だ。

NHK出身者を高額なギャラでも起用したいワケ

 なぜ「元NHK」の看板は民放テレビ局にとって使いやすいのか。芸能リポーターの川内天子氏が言う。

「NHKは全国転勤がありますから、アナウンサーやキャスター経験者なら地方の人まで顔と名前が一致しているのが強みです。また研修もきちんと行っていますから、民放出身者に比べてもアナウンス技術は抜群。仮にバラエティー番組中に急な災害や事件が起きても、速報に即時に対応できるスキルひとつとっても、NHK出身者が重宝されている理由でしょう。

 武田アナは53歳で大阪放送局に異動していましたが、信頼のアナウンス力から業界では『近い将来に来るといわれる南海トラフの大地震の災害報道に備えて異動したのではないか』と噂になったほど。局側もタレントやアイドルアナを起用するより破格のギャラを提示してでも、元NHKアナを使いたいというニーズは大いにあります」

NHK閥内で激化…生き残るのは誰?

 だが、元NHK派閥が拡大しライバルも増えた。今後は生き残り競争も激化するという。民放番組では視聴率が評価につながるので、勝ち残るためにはアナウンス技術以上にキャラ設定が重要になる。

 先の武田アナは局員時代、平日正午の「NHKニュース」のメインキャスターのほか、「NHKニュース7」や「クローズアップ現代+」などNHKの中心として、正統派アナウンサーのイメージが強かったが、さっそく殻を破り話題になっている。

「DayDay.」の番宣のために出演した日テレ公式YouTubeチャンネルで、若いころの話としながら、

《頭に来たことがあるじゃないですか、たまに。もうNHK辞めてやると思ったことも何回もあります》

《その時は、本番中に服を脱いでやめてやるかって、思ったこともあります》

 などとぶっちゃけトークを展開していたのだ。

“第2の池上彰”筆頭格は?

「視聴率が取れる人気キャスターになるにはお堅いイメージに加えて、くだけたクイズ番組や情報バラエティーでも対応できる能力が必要です。池上さんのように特定の分野の解説者としてポジションを得られたら、報道番組にもバラエティー番組にも重宝されるでしょう。もっか“第2の池上ポジション”の筆頭は、芸能事務所に所属する岩田さん。安倍晋三元首相が2002年の官房副長官だったころから番記者を務め、政治の世界では圧倒的な知識や人脈をお持ちでしょうから」(川内天子氏)

 岩田氏が移籍すると報じられた「ホリプロ」には登坂氏も所属している。芸能事務所にとっても、文化人枠にNHK出身者を獲得するのはメリットが多いという。

全国津々浦々で通用する顔

「退職前にセクハラに関する“文春砲”に見舞われた登坂さんは、幸か不幸か、王道キャスターよりもバラエティー寄りの出演が中心になっています。報道により少なからずイメージダウンがありましたが、地方の高齢者に顔が知られているぶん、講演や番組に推しやすいのは得ですね」(川内天子氏)

 今後、ますます芸能事務所からのNHK出身者の獲得ニーズも高まるという。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

エンタメ 新着一覧


太陽とシスコムーンとの共通点にザワッ Z世代に人気のIS:SUEがたまらん
 6月7日、太陽とシスコムーンの楽曲がサブスク解禁され、40代を中心としたお祭り状態になっていましたね。懐かしすぎて私も...
よねと轟の新「相棒」爆誕!男と女“くっつく思考”に冷や水を浴びせた
 花岡(岩田剛典)が違法である闇市の食べものを一切拒否して栄養失調で亡くなったと聞き、衝撃を受ける寅子(伊藤沙莉)。花岡...
桧山珠美 2024-06-10 16:20 エンタメ
“マッチ先輩”近藤真彦がうたコン降臨!ヤンチャ返上?謙虚な発言に驚き
 4日放送のNHK「うたコン」は「作曲家 筒美京平特集」。尾崎紀世彦「また逢う日まで」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、...
花岡死す「栄養失調で死亡」見出しの衝撃…“甘党男子”桂場は和洋イケる口
 穂高(小林薫)は法の道へ導いて不幸にしたと寅子(伊藤沙莉)に謝罪し、新しい仕事を紹介すると言い出す。しかし寅子はむしろ...
桧山珠美 2024-06-07 15:30 エンタメ
公園ランチの約束は叶うのか? 花岡の“しょんぼり言動”が不穏すぎる
 ホーナー(ブレイク・クロフォード)から子供たちにとチョコレートをもらった寅子(伊藤沙莉)は、公園で花岡(岩田剛典)に再...
桧山珠美 2024-06-06 17:00 エンタメ
いよいよ裁判官編。NHK制作陣の遊び心、8時14分過ぎに見たり
 昭和22年3月。新しい日本の憲法に希望を見出した寅子(伊藤沙莉)が向かったのは法曹会館。そこには空襲で被害を受けた司法...
桧山珠美 2024-06-03 16:05 エンタメ
「虎に翼」お宝物件!三山凌輝はピアスにアクセジャラジャラの“チャラ”男
 先週のNHK朝ドラ「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」は、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)にとって、悲しみの連続でした。...
刮目!伊藤沙莉“静”の演技、「佐田優三 仲野太賀」表示も期待は泡沫に…
 これまでの後悔と秘密をすべて打ち明けて、直言(岡部たかし)は安らかに亡くなった。  寅子(伊藤沙莉)は何事もなか...
桧山珠美 2024-05-30 19:10 エンタメ
古谷徹は“あの役”降板?声優不倫騒動の後始末、カギは「キャラの私物化」
 レジェンド声優・古谷徹(70)の不倫報道が世間を騒がせている。 『文春オンライン』よって報じられた37歳年下女性...
優三も草葉の陰で苦笑い? 前代未聞な別れの“懺悔”は直言らしい名場面に
 直言(岡部たかし)は栄養失調と肺炎でもう長くはないと診断される。直言が大事なことを隠していたと知った寅子(伊藤沙莉)の...
桧山珠美 2024-05-30 18:50 エンタメ
「見るんじゃない」と直言。ダチョウ倶楽部の“押すなよ、押すなよ”を彷彿
 直言(岡部たかし)の体調が優れない。寅子(伊藤沙莉)と直明(三山凌輝)はマッチ製造の仕事を紹介してもらい、はる(石田ゆ...
桧山珠美 2024-05-28 15:30 エンタメ
視聴率苦戦だから失敗に物申す!山下智久と錦戸亮、5年ぶり民放作の意義
 山下智久(39)が主演を務める「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、錦戸亮(39)がキーマンとして出演する「Re:リベ...
こじらぶ 2024-05-25 06:00 エンタメ
「おいしいものは一緒に」出征前の河原デート。はて?初回を思い出すと…
 寅子(伊藤沙莉)は訪ねてきた後輩の小泉(福室莉音)から、女子部が閉鎖されることになったと知らされる。  今年は高...
桧山珠美 2024-05-24 15:30 エンタメ
優三の優しさシャワー全開!寅子のゴロゴロ床入り作戦も大成功だった神回
 昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。戦時下で食べ物が貴重になる中...
桧山珠美 2024-05-21 15:30 エンタメ
朝ドラヒロインは「大日本国防婦人会」と揉めるのがお約束
 結婚した寅子(伊藤沙莉)は弁護の依頼も来るようになり順調な日々を送る。  ある日、手伝いとして働くよね(土居志央...
桧山珠美 2024-05-20 15:30 エンタメ
角界一の美容力士・翔猿らが明かした脱毛&モテ事情、全力で推したいのは
 圧倒的な強さと精神力、鍛え抜かれた筋肉美、昭和の名横綱“ウルフ”千代の富士、整った顔立ちと沸き立つ色気がたまらない“各...