45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断! 2023.4.20(木)

コクハク編集部
更新日:2023-04-20 17:22
投稿日:2023-04-20 06:00
 新型コロナが流行する前、医師から「健康的な自前の歯」を維持するべく、ひとつの選択肢として歯科矯正を勧められたアラフォー女が、5年の時を経てアラフィフに突入し、ワイヤー矯正を始めようと決めた! そんな体験談の続きです。

何のために歯科矯正するのか

 ワイヤー矯正の費用は100万円以上、最低2~3年の治療期間を要するといわれています。なかなか踏ん切りがつかなかったものの、不条理な社会の荒波に揉まれながら、受け入れがたい父親の死に直面し、自身の「残りの人生」をうっすらと意識し始め、70代淑女の矯正談を聞き、何事も遅すぎることはないんだ! と矯正シフトに心が動いたわけですが……。

 鉄は熱いうちに打て。早速、矯正具を装着して始めましょう! とは、さすがになりません(苦笑)。

「矯正によって、あなたが臨むことを共有してほしい」

 20年近くお世話になっている主治医は、何度も問いかけます。「何のために矯正をするのか。その目的や目標によって、治療のアプローチが異なる」と説くのです。

ブレない歯科矯正の目的

 私の歯科矯正の目的は明確で、

 上下の噛み合わせが悪い→過剰な力が入りやすい→歯周病が進行する懸念あり→健康的な自前の歯を維持するのが難しい→矯正治療によって、歯の摩耗と歯周病の進行を阻止し、健康的な自前の歯をキープしたい!

 これに尽きます。

 歯科矯正の中でも近年、マウスピース矯正への関心が高まっています。従来のワイヤー矯正と比べて「安い・(治療期間が)短い・目立たない」の三拍子が揃ったいいとこどり。大人の歯科矯正のハードルを下げたといえますが、米国で生まれ、日本での取り扱いがスタートしてから20年も経っていない、まだまだ新しい治療法です。

 賛否両論あがるのもまた事実で、確実性と実績数から、表側の歯にポッチ(正式名称は「ブラケット」)をつけるワイヤー矯正一択で迷いはありませんでした。

理にかなった「コンサルテーション」

 実際に矯正治療を行う前、私が通うクリニックでは「コンサルテーション」が必須で設けられていました。具体的には数種類のレントゲンや歯型取りをもとに、クリニックが提携する別の歯科医からも判断を仰ぐセカンドオピニオンのようなシステムで、それなりに時間もかかりますが、理にかなっているなあと。

 というのも、データ採取から2週間後、別のクリニックから届いた診断結果には、シロウトでも解読できる日本語(ミミズがうじゃうじゃ並んだような判読不明のカルテとは異なる)で現在の問題点などが書かれていて、そのコピーを渡され、読みながら説明を受けると、疑問や不安の解消につながるのです。

 1時間近くかけて行われたコンサルテーションでは、素朴な質問もあれこれぶつけます。

「矯正を始めたものの、途中で嫌になったら後戻りはできるのか?」
(→主治医の返答は「途中でやめるのは不可能ではないが、単なるやり損で、余計な出費もかかるから全くおすすめしない」)

「見た目でも分かるぐらい歯並びがよくなるのか?」
(→主治医の返答は「誰が見ても歯並びのいい人になる」)

「矯正後は頭痛や肩こりが軽減されるのか?」
(→主治医の返答は「かみ合わせ由来なら改善の可能性あり」)

重要な医者選びはどうする?

 3年近くに及ぶ治療では、最低でも2週間に一度、経過観測やクリーニングのための通院がマスト。なかなか密な付き合いが続きます。

 歯科矯正を行う医師からは、納得のいく説明が受けられるかどうか。なおざりではないか。その腕は信用できるかどうか。きちんと見極めたいところです。大切な口腔を預けるのだから!

 医者選びは、歯科矯正を行う上で重要な要素。まずは歯垢や歯石、着色を取ってもらうクリーニングで試してみたり、口コミを集めたりするのは有効だといわれています。

 雑誌の特集などでは、スタッフの入れ替わりが少ない病院=いい病院などとも書かれていますが、私が通うクリニックは、20年間、医師含めスタッフは誰一人変わっていません。その見解に一票を投じたいと思います。

コンサルテーションの金額は11万円

 納得のコンサルテーション、その費用は11万円ナリ(税込み、レントゲンや歯型取り含む)。

 もう後戻りはできねえ……。

(編集O)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


付録のレベル超えてる!「VOCE」9月号の“デパコス高級アイテム”で夏を過ごせるのだが
 最近メイクすらしない日々だったのですが、不意に撮られた写真に愕然…。あ、せめてちゃんとメイクしよう。そういえば美容雑誌...
セクシー女優のドレスで炎上。ウェディングフォト市場に“課金”する花嫁の心境とは。100万円プランも存在
 7月末、Ⅹで大きな波紋を呼んだのは、一般女性の投稿だった。結婚式の後撮りで着用予定だったウェディングドレスを元AV女優...
見た目は熟女、心は小学生。アドレナリン全開踊り子の夏休み初日。
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
にゃんたま、悩殺の毛づくろいタイム…!「にんげんもちゃんと、整えてるか?」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
結局、暑いの平気な花ってどれ? 花屋が激推しする「夏の花」5選。ユリは日持ちとコスパの良さに文句なし!
「暑い!」というより「痛い!」が正しいような気がする今年の夏。  外に出かけようものなら「命懸けかい?」と、ためら...
そう来る!? AI提案の「酷暑の乗り越え方」に笑った。私が考えたオリジナル“心理的”対処法も教えます
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
終わった…海外トラブルで冷や汗。20代女子のリアルな旅行ハプニング、消えた荷物はどこに!?
 日本とは違った体験や景色が味わえる、それが海外旅行の魅力。しかし、その“違い”が思わぬトラブルを呼ぶこともあるんです。...
なぜ40~50代に参政党がウケたのか? 参議院選挙の"もうひとつの争点"、氷河期世代の本音
 2025年参院選で争点のひとつに「就職氷河期世代」の支援策もかかげられた。  1993年から2005年にかけて社...
正直いりません!ダサい服を送ってくる義母。悩める主婦がとった“仕方ない”手段「どうなんだ? とは思うけど…」
 令和を迎えた今の時代にも、姑の行動に深刻な不快感を示す妻もチラホラ…。一方、激しい対立をするほどの事柄ではなくても妻が...
やば! ブラ紐が“チラ見え”した時どうしてる? スマホ使ったスマートな技も
「えっ、ブラ紐見えてたかも…?」ふとした瞬間に自分のブラ紐が見えていることに気づくと、恥ずかしさで焦ってしまいますよね。...
「帰省キャンセル界隈」は親不孝じゃない。実家に帰らないための冴えた言い訳
 色々な理由で帰省をしない人はたくさんいます。帰りたくない理由があるのなら、無理にしなくていいのかも。 (コクハク...
ポンポン尻尾にメロメロ♡  “にゃんたま”丸見えの姿に心をくすぐられちゃう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第101回「くまさんスイカ!シャクシャク」
【連載第101回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【“偏”探しクイズ】共通する偏をみつけて2文字の熟語を2つ作ろう(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「頑張りが伝わってきたよ」ママ友の言葉にホロリ…思わず嬉し泣きしたLINE3選
「LINEに救われた」という経験、あなたにもあるのではないでしょうか? 連絡手段として用いられるLINEが、救世主のよう...
浴衣の下って何を着ればいいの? 下着をつけたくない場合の最適解とNG行動
 夏休み、家族や友人と旅行に出かける人もいるでしょう。でも、意外に知られていないNG行動のせいで、恥をかくことも…。 ...