互い触れ合って終わることも…慎重に始まる大人の関係
「私たちの行為は、なかなか良質なマニュアルを見つけるのが難しいんだよね。一部のWEBメディアではそういった情報をまとめてくれているけど、読んでみても『いやいや、嘘でしょ』と思っちゃう記事もある。ストレートの人も、思ったことあるでしょ? ネットの記事読んで『こんなのできるわけある?』って。
やっぱり痛みを伴う可能性もあるし、病気になる可能性だってあるから、初回はかなりセンシティブ。お互いに触れ合って終わるだけも多いよ」
性行為には相性があるというけれど、予備知識だって大切だ。知識があることで避けられる失敗もあるが、ゲイ向けの正しい情報は、ストレートと比べれば数もかなり少ない。だからこそ慎重に、相手を思いやる気持ちがより大切になるという。
サイズの問題以上に大切なこと
病気や痛みのリスクも、「ストレートには関係ない」話ではない。ストレートだって、どちらかに相手の身体に関する知識や思いやりが足りなければ、様々なリスクを負わせてしまう可能性もある。
友人は現在のパートナーとの性への不満をこぼす。
「私のパートナーはまだ若いから、性欲はあるけど時折怖いなって思うこともある。ストレートの子たちにも、サイズが合わない問題があるでしょ? 私たちもそれは同じで、やっぱり大きいと怖い時もあるんだよね。だから、もっとコミュニケーションしてほしいって伝えるようにしてる。
日本人よりもずっと身体のサイズが大きい外国人と交際していた時もあるけど、なんとかなったし、むしろよかったよ。サイズの問題はセンシティブだけど、それ以上にコミュニケーションすることの方が大切だと思うんだよね」
大人になればなるほど、経験は増える。外から知識を取り入れなくても、自身の経験だけで失敗を避けることもできるが、人それぞれサイズや欲求、性的嗜好も違う。だからこそ、コミュニケーションして確認し合うのが重要なわけだ。
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