子宮失ったら性交渉は?子宮頸がんサバイバーの更年期障害と性欲と男問題

更新日:2023-06-22 18:41
投稿日:2023-06-10 06:00
 42歳未婚で突然、ステージ1B1期の子宮頸がん宣告。悪性度が高いとされる「子宮頸部腺がん」の疑いで、5年前に「広汎子宮全摘出術」を受けたライターが、がんと性生活について語ります。
 子宮と卵巣を失い、人工的に閉経。命が助かっただけでももうけもの、セックスは諦めなきゃいけないの?

子宮全摘出後の体調は…

 卵巣欠乏による不調は「卵巣欠乏症状」などと呼ばれ、要するに「更年期障害」です。

「公益社団法人 日本産科婦人科学会」のホームページによると、日本人の平均閉経年齢は約50歳、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に迎え、閉経の前後5年間を合わせた10年間を「更年期」と呼ぶそう。

 更年期に現れるさまざまな症状は「更年期症状」と呼ばれ、その中でも日常生活に支障をきたす症状が「更年期障害」と呼ばれます。

 そして、更年期障害のおもな原因は女性ホルモン(エストロゲン)の低下によるものです。

 エストロゲンは卵巣から作られるホルモンの一種。卵巣欠乏による不調も同じようにエストロゲンの低下が原因です。

エストロゲンのはたらき

 エストロゲンには、子宮内膜を整え、妊娠に備えるといった生殖活動のための働きのほか、

・女性らしい丸みのある体を作る
・自律神経の働きを安定させる
・コラーゲンの生成を促し、美肌を作る
・血管、骨、関節、脳などを健康に保つ

 など、たくさんの働きがあるそう。ということはエストロゲンが失われると、

「おっぱいはぺたんこになり、自律神経が乱れて不眠、疲労感、頭痛、肩コリ、下痢、便秘、イライラ、不安に襲われ、肌ボロボロ、血管ボロボロ、骨もボロボロ」になる可能性があるってこと?

 いやすぎる。

不調が嵐のようにやってきた

 実は術後2、3日目からホットフラッシュに襲われ、汗だく⇔悪寒を繰り返し、入院中も退院後もしばらくは夜は眠れず、メンタルもボロボロでもう死にたい(生きるために手術をしたばっかりなのに!?)という状況に陥っていました。

 それまでは女性ホルモン過多で、がんになる4年前には女性ホルモンによって大きくなったグレープフルーツ大(!)の子宮筋腫を摘出したこともあったのに、それが急になくなったせいか、不調が嵐のように遅いかかってきて。

 かくも人間はホルモンに司られている生き物なのか……。

ライフスタイル 新着一覧


スター猫ににゃんたま総長まで。個性的なモフモフが大集合! 秋に愛でたい8連発♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年8月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
中年の“集中力”はどこに消えた? 若い頃と「同じ脳じゃない」と気づいた私の小さな工夫
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
なんで全部マネするの?次男の妻が意味不明…悩む57歳義母が見つけた意外な突破口
 かつての嫁姑問題といえば「同居」や「家事」、「子育て」をめぐる衝突が定番でした。しかし令和の時代を迎え、別居が当たり前...
“イヤホン女子”は狙われる? 知っておきたい夜道のNG行動と自衛テクニック
 悲しいことに、女性をターゲットにした物騒な事件が続いています。日頃から防犯意識を高め、対策をしておきましょう。今回は特...
で、出た~! 絶対に謝らない奴らのお通りだ。友人・職場・恋人のトンデモエピ7連発。逆切れに納得いかない…
「明らかにあなたが悪いよね?」という場面でも、絶対に謝らない人、いますよね。素直に「ごめんね」の一言を言えば済む話なのに...
私だって一人になりたい! 家族は大切だけど…ママが「自分時間」を確保する工夫と伝え方6つ
 夫や家族と過ごす毎日は幸せいっぱいだけれど、たまには「ひとりになりたい」と感じることってありますよね。特に、小さな子供...
「味噌汁の味を覚えないのよ~」義母の“昭和な価値観”に苦しめられ…28歳新妻が取った静かな逆襲
 幸せなはずの新婚生活に影を落としたのは、姑からの「お嫁さんなんだから当然」という圧力と、夫の無関心だった――。令和の時...
猫のしっぽがピン! 誰を待ってるの? 幸せの黄色い花に映える“にゃんたま”見せて♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ぼっち上等! 私が“ママ友”を作らないワケ6選「子どもの言葉で目が覚めて…」
 ママ友がいないことに焦りや不安を抱えている人もいるでしょう。でも「あえてママ友を作らない」という人もいるもの。そんなマ...
「美的GRAND」が大サービスすぎて大丈夫? 1,870円→15,233円相当の付録ってウソでしょ
 今回もなにやらすごそうな『美的GRAND 2025年秋号 通常版』。  本屋で雑誌を手に取ったときに付録の厚みに...
「一緒にトイレ行こ!」40代でそれはキツい。“大人の自覚ゼロ”な女のイタイ言動。謝らないって中身は5歳児?
 40代は立派な大人。だからこそ言動には注意したほうがよいかもしれません。あなたも普段、こんな言動していませんか!?
グサッときたぜ…「孫の顔も見れずにあの世行き?」未婚ガチ勢の心をエグる“親からのLINE”3選
 結婚するかどうかは自分で決めること。でも親から「結婚はまだ?」なんて言われると、モヤモヤしたり焦ったりしちゃいますよね...
神かよ…つら~い生理中、男性にされて感動したエピソード6選「喧嘩ばかりの弟がナプキンを買ってくれた」
 女性にとって、心身ともに負担が大きい生理中。あなたの周囲の男性は、どんな風に寄り添ってくれますか?  今回の記事...
親と“SNS共有”が裏目に! 教えて「我が家のスマホルール」。リアルな成功&失敗エピソード6選
 制限がないと、いつまでも触れ続けてしまいがちなスマホ。今回は夫婦間、親子間などで決めている「我が家のスマホルール」にま...
増える通り魔的事件、現代人の「狙われやすい」歩き方。危険時に身を守る方法とは【元警部が解説】
 神戸市のマンションで24歳女性が刺殺された事件は、見知らぬ男に50分間つけ回された末の凶行だった。犯人は数日前から神戸...
「色恋営業」は人を選ぶ? スナック嬢が教える“地味に長続きする”接客テクニック
 夜の世界は接客業。来ていただいたお客さんになるべく気持ちよく、そしてなるべく多くのお金を継続的に落としてもらわなければ...