新妻(予定)が過ごした部屋で…万太郎&寿恵子の恋人つなぎを目撃!

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2023-06-22 09:34
投稿日:2023-06-20 14:15

NHK朝ドラ「らんまん」~第12週「マルバマンネングサ」#57

 白梅堂へ寿恵子(浜辺美波)との結婚の承諾を貰いに行った万太郎(神木隆之介)。「寿恵子さんを必ず、必ず幸せにします」とまつ(牧瀬里穂)に頭を下げた。

 研究にはお金がかかることから、娘が苦労するのでは、と心配するまつに、万太郎は寿恵子と考えた「名付けて『八犬伝』方式」なる仰天プランを提示する。

 図鑑を『八犬伝』と同じように分冊で図鑑を販売していく、と。寿恵子の『八犬伝』推しがここに繋がってくるとは。人生、無駄なものなどひとつもありません。

 半年後、万太郎と寿恵子、そして、竹雄(志尊淳)は佐川に里帰りします。

 久しぶりの峰屋は酒税に苦しめられ、店を守るために役人に必死に交渉する綾(佐久間由衣)の姿がありました。

【本日のツボ】

「ここを辞めるならもうおかみさんはいいよ。おまつって呼んで」(おまつの台詞)

 本日、万太郎と寿恵子だけでなく、もう一組のカップルが誕生しました。それが母・まつと、白梅堂の職人・文太(伊丹万作)です。

 まつの口から、文太が実家の宿を継ぐために、店を辞めて故郷へ帰ると語られ、続けて「この人には柳橋にいた時分からお世話なったからさ、今度はさ、私が恩返ししようかってさ」と心情を告白。

 これには文太もビックリ。母娘、揃って「自分の人生は自分で決める」潔さ。いい女ですね。

「お夕飯まで万太郎さんとすることがある」と寿恵子の部屋にこもってしまった2人を心配し、カルメ焼きとお茶を持って様子を見に行ったまつに、「大丈夫でしたか? やましいことは?」と文太、早くも娘を心配性する父になっていました。

 2人が何をしていたのか、なかなか教えてくれないまつに「おかみさ~ん」と呼びかけた文太。それに「お・ま・つ、でしょ」と艶っぽくダメ出しするまつ。

 文太の表情は映りませんでしたが、幸せオーラが漂っていました。まつと文太に幸アレ!

【おまけのツボ】

万太郎&寿恵子の恋人つなぎと華麗なる竹雄の洋装姿

 寿恵子の部屋で、楽しそうに「八犬伝」を読みふける2人。同じ本を取ろうとして手がぶつかり、一瞬はにかむも、万太郎が再び寿恵子の手を取り、恋人つなぎに。

 果たして、明治時代に恋人つなぎがあったかどうかは知りませんが、しっかりとつながれた手にキュンキュン。

 それ以上にキュンキュンしたのが、竹雄の洋装です。濃紺のスリーピーススーツがまあ映えること。

 仕事以外は和装の竹雄、久しぶり綾に会うために、新調したものでしょうか。あの着こなしはただものではありません。のちに日本人初のパリコレモデルになった、と言われても納得するレベル。眼福眼福。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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