更新日:2023-06-30 11:57
投稿日:2023-06-23 06:00
これまでのあらすじ
35歳商社勤務のS女からのご指名
――「S女として、ジンさんをいたぶりたい」という、やや怖いご指名をいただいた。その後をお聞かせください。
「その女性はリオさん(仮名・35歳商社/独身)という方でした。お客様自身の年齢や勤務先などプライベートな部分を話されたのは初めてだったので、正直、驚きましたね。
彼女の風貌は、クールビューティにしてキャリアウーマンという感じです。シャープなグレイのスーツにロングヘアを一つに束ね、耳には小ぶりのピアス。アイラインが引かれた涼し気な瞳、赤い唇がセクシーさも醸し出しています。
彼女が勤めるA商事は有名企業で、『自分の高いポジションを自慢したいのかな』という気持ちもありました。
以下はこのような会話です。
――A商事にお勤めとはすごいですね。
――ありがとう。でも、いまだに昭和気質の上司は『女はやっぱり可愛げが大事だよな』とか『仕事のできる女は、理屈っぽくて生意気だ』なんて言うんですよ。本当にストレスがたまります。
――それは大変ですね……。
――ええ、だから今日はうっぷん晴らしも兼ねてジンさんを指名したの。
「うっぷん晴らし」発言に一抹の不安
ジンさんは「うっぷん晴らし」という言葉に不安になったという。しかし、
――精いっぱい、接客させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
一礼し、カウンセリングを始めた。
「事前に『S女になってジンさんをいたぶりたい』と聞いていたので、僕はカバンの中身を出しました。ムチやスパンキングなどSMグッズ、拘束具、ガムテープ、目隠し用のアイマスク、バイブレーターなど、かなりのアイテムがあります。
――これがいいわ。
リオさんが手に取ったのはムチです。ムチといっても、先端がいくつかに分かれたバラムチと、先端が分かれない一本ムチの両方です。
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