飲みたいけど楽しめない? お洒落な居酒屋でも“母親だから”に縛られる

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2023-07-10 06:00
投稿日:2023-07-10 06:00

母親ではない本当の自分へと戻る感覚

 葛藤はありつつも、飲み会に行けるのは素直に嬉しい! 久しぶりにひとりで都会を散策するだけで、胸が高鳴ります。

 それはママ友も同じ気持ちのようで、数週間前から綿密に計画を立て、子連れでは行けないお店や、流行りのフォトジェニックなイベントなどに参加し、2人ではしゃぎまくり(笑)。

 長らく忘れていた、母親ではない“本当の自分”に戻ったような感覚になりました。

 そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、予約をしていたオシャレな居酒屋へ。周りはカップルだらけですが、お構いなしです!(笑)

 おいしいお酒とご飯をいただきながら、やはり話の中心は家族の話題。

 愚痴ったり、励ましたり、お互いに溜め込んでいたストレスを存分に発散しながら、話に花を咲かせました。家族の話をしているからでしょうか。だんだんと時間が経つにつれて、頭の片隅に子どもたちの顔が浮かんでは消えていきます。

飲み会を心から楽しむにはまだまだ時間が必要!

 居酒屋を出ると時刻は21時。もし2人とも独身だったなら、きっと2軒目へと歩き始めるでしょう。しかし、私たちはなんだかんだ母親なのです。当たり前のようにそこで解散となりました。

「本当はこのまま帰りたくない。もっとたくさん話していたい」

 でも、それ以上に子どもたちのことが頭にチラついて、落ち着かない!

 電車に揺られながらスマホを開くと、我が子たちが映る待ち受け画面が目に入りました。常に一緒にいるせいか、少し離れてみるといつもより愛おしく思える不思議。「ちゃんとご飯食べたかな?」「お風呂に入れたかな?」なんてぼんやりと考えているうちに、最寄り駅へ到着しました。

 少しだけ急ぎ足で自宅へと戻るのは、きっと私がこの子たちの「母親だから」なのでしょう。

 電気の消えた暗い玄関を静かに歩き、寝室を覗くとスヤスヤ眠るかわいい我が子たち。いつもと変わらない寝顔に安心しつつ、リビングへ行くとシンクには食べ散らかした食器たちがそのままに……!

 ソファでゲームをしている夫は、私が準備したカレーを子どもたちに食べさせはしたようですが、後片付けは知らん顔。私がどこへ出かけても、結局は最後に洗い物をしなければならない。

 悲しきかな、それも「母親だから」なのでしょうね。あぁ、飲み会を心から楽しむにはまだまだ時間がかかりそうです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【女偏の漢字探し】「桂」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
アラフォー最強のすっぴん女優は? 北川景子らに学ぶ「見た目年齢が若返る」メイク術【プロ解説】
 美人女優たちの素顔が話題になっている。女優の北川景子(38)が21日に自身のXを更新し、主演ドラマ『あなたを奪ったその...
ごめん、フォローしきれない! 新入社員からの正直うざいLINE3選。電話魔、完コピ女、自分至上主義にゲンナリ
 右も左も分からない新入社員を迎えたとき、「自分もそんな時期があったな」と懐かしく感じるとともに、先輩や上司としてフォロ...
病み期のLINEは“黒歴史”の宝庫デス。「生きてる価値ないよね?」かまってちゃん化して大騒ぎ!
 悩みが多かったりつらい出来事が重なったりして心が病むと、いつもとは違う自分が出てくることもありますよね。そんなときに送...
金運=黄色だけ? いいえ「赤い花」もアガるんです。仕事運もゲットするベストな置き場所
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋、止まらない物価高騰のせいか「金運が上がる花ってあるんかい?」という質問をお客様からもら...
「猫島のアイドルは俺にゃ!」ニンゲンの寵愛をめぐり“たまたま”が大激突
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大阪万博にいざ! 情報がない、時間が足りない、日本館がひどい…それでも大満足だったわけ【現地レポート】
 4月13日に開幕した2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博。テレビなどのメディアでは大盛り上がりです。実は筆者、開幕...
「思われニキビ」に浮かれたおばさん、衝撃的な事実を知る。お前…更年期症状の一種だったのか
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「一緒にいるの恥ずかしい」3カ月後に父が他界…今でも後悔している失言エピソード
 あなたは人生において「あの言葉をなかったことにしたい」と思う失言はありますか?  言ってしまった言葉はいくら悔やんで...
春うらら♡ のんびりタイムのお供にかわいい“たまたま”8連発をどうぞ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年3月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
どうしたら止まるの!? 強火すぎる“推し語り”LINEの対処法3つ。同じ目に遭わせてみたら…
 推しができて夢中になると、つい周りに熱く語りたくなるもの。そんな友達の推し語りLINEに、嫌気が差している人もいるので...
鼻チューで絆を深めるにゃ!“たまたま”の朝デートをのぞき見
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「男はバカな女が好きだから…」違うわ! 高学歴女子の悲しき勘違い5選
「男はみんな自分よりもバカな女が好き、だから高学歴の私は全然モテないの〜」と悲しんでいる女子、周りにいませんか? 高学歴...
2025-04-21 06:00 ライフスタイル
都市の呼吸音
 ある日の運転中、日が暮れると都市の呼吸音が聴こえてきた。  クラクション、金属音、遠く聞こえる宣伝カーのBGM…...
【女偏以外の漢字探し】「妻」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
エラーだらけにグッタリ…「並ばない万博」は苦難の連続でした。大阪万博と格闘した半年間【事前準備編】
 4月13日に開幕した2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博。テレビなどのメディアでは大盛り上がりで特集が連日報道され...