変態案件!? サボテン界の不思議ちゃん「リプサリス」は人気もうなぎ上り

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-07-05 06:00
投稿日:2023-07-05 06:00

失敗回避、上手に育てるポイントは3つ

 サボテンならば、育てるのも簡単でしょ? と思っているアナタ。通常のサボテンと比べると気をつけなければならないことが多いのですよ。

 熱帯のジャングルのような場所で他の植物や岩などに着生しながら育つリプサリスは、サボテンに比べて繊細でござんす。

1. 水やり

 サボテンのわりによく飲みます。ただしメリハリが必要。リプサリスの生育期は春と秋。この時期はよく飲み、肥料も食べてくれます。

 一週間に一回程度、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと与えてくださいませ。肥料も水に希釈するタイプの緩効性肥料を与えればOK。

 夏の季節は水をあまり必要としないので、二週間に一度程度、冬はほとんどの飲まない休眠期に入るので水やりはNOでござますな。

2. 置き場所

 サボテンなのに直射日光が苦手というワガママな性格。炎天下に置いた途端に葉焼けを起こします。

 最適な場所はレースのカーテン越しの室内や明るい日影の室外など。完全に太陽の光を遮断すればするで、のちのち面倒なことにもなりかねません。微妙に柔らかな光が当たり、風通しの良い場所であることがポイントです。

3. 通気性

 鉢元で盛り上がって密状態になった葉は、高温多湿に当然弱い。カビや病害虫の原因にもなり、せっかく育ったリプサリスの株が腐ってどんどん消滅しかねません。

 観葉植物を育てる三大要素は水・光・風。室内で育てる場合、特に問題なのは光と風ですが、風はサーキュレーターを使うのが効果的です。

 ただし、エアコンの風はどんな植物も厳禁。水やりをした後は特に風通しの良い場所へ移動してあげると助かります。

 ワタクシは切り花のフラワーデザイン作品にリプサリスをよく使用したのですが、個性的な形状なので特別な細工は必要なく、水落ちの心配もNO。

買えば高額商品だけど「挿し木」で増やせる

 得体の知れない生き物が出現したような不気味(?)でオカシナ印象を与えてくれるので、とても気に入っておりました。そんなリプサリス、手っ取り早く増やす方法は「挿し木」でございます。

 節でカットした10cm程度の枝の切り口を2、3日乾燥させ、乾いた土にただ挿せば勝手に根が出ます。実が付くものは種として収穫して春に種蒔きをする方法もありますが、実がつかない種類もあるので、一番手っ取り早いのは挿し木ですな。

 アレンジメント作品に使用した残骸で増やすことができるなんて……! 買えば意外と高額商品でございます。ひとつ購入して増やしてみれはいかがでしょ。本当にメチャ簡単なのでお試しあれ。

 リプサリスの不思議な葉がアナタの家をおしゃれな空間へ変身させるお手伝いをしてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


「面倒くせぇ!」と撤去したら災いが? 榊(さかき)の由来と効果
「やっぱり再開することにしたって」。  猫店長「さぶ」率いる愛すべき我が花屋には、古くからご贔屓にしてくださってい...
物価高の今こそ! フリマアプリ8つの失敗から学ぶ賢い使い方
 不用になったけどまだ使える物となると「もったいないかなぁ」と捨てられなかったり、欲しい物が「もう少し安ければ……」と新...
白秋の春はすぐそこまで…と思っていたら? 2023.4.3(月)
 雪をまとう甲斐駒ヶ岳と咲き始めた梅、白秋の春はすぐそこまで……と思っていたら、気づけば4月。  次の季節を待って...
恋に落ちる3秒前♡ ぷっくり膨らんだ“たまたま”がキュート
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
娘の中学入学で準備不足発覚!公立進学でもお金が飛んでいく
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
毎朝のメイクも満員電車も嫌! 出勤再開がつらい時の対処法
 コロナ禍でリモートワークが当たり前の働き方になり、ようやく慣れたと思ったら通勤再開! 何コレつらい! という人、集まれ...
窮屈な世の中になった?見た目の話って難しい 2023.4.2(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
苦手な実母の新居訪問で事前に対策したこと 2023.4.1(土)
 コロナが落ち着いて、マスク着用も個人の判断になり、やっと日常が戻ってきた感じがしています。そして人の移動も……。  ...
家族愛がレべチ!子煩悩パパから届いた100点満点“神”LINE3選
 世の中には、星の数ほど男性がいるけれど、まだまだ男女差別の残る日本では、ママがメインで家事や育児をしている家庭が多いで...
心の鍵を開けるか締めるか 新しい季節の目標 2023.3.31(金)
 やっと待ちわびた春がやってきた。  新年に聞かれる「今年の目標」ではないが、年度明けにもちょっとした目標を立てて...
日本人は嫉妬心が強い?だからこそ「おめでとう」を伝えよう
 みなさんは、ちゃんと「ありがとう、ごめんね」を言える大人ですか? 私はなるべく気をつけて、意識的に言うようにしています...
予知できない?「富士山噴火」の可能性を専門家に聞いてみた
 近年、南海トラフの巨大地震や首都圏直下地震など大地震のリスクが指摘されるが、忘れてはいけないのが富士山の大噴火だ。 ...
義母からの“プレゼント攻撃”に困る…ギリギリセーフな断り方
 誰だって、義母とは良い関係を築きたいもの。義母も同じように思っているからあなたにプレゼントをくれるのですが、ありがた迷...
ぽちゃぽちゃ阻止! 小腹がすいた時の理想的な5つのお菓子
 年齢を重ねると、食べすぎているわけでもないのに太りやすくなるから不思議です。コロナ禍に自宅で過ごす時間が増え、サイズア...
にゃんたま島も春本番!「源平桃」と“たまたま”が夢の共演♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゴワついてるけど使えるし…タオルの「捨てどき」問題解決法
 毎日、キッチンや洗面所などで使っているタオル。あなたは、どんなタイミングで入れ替えをしていますか? 中には捨てどきが分...