そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。
1. 最後にグッスリ寝たのはいつだっけ…!?
今回は、聖子さん(40歳/仮名)からのご相談です。
「最近、眠れなくて困っているんです。寝入るのに時間がかかったり、夜中に何度も目が覚めたり……。疲れて早く寝たいときほど、不安や心配ごとが頭をよぎって、ますます眠れなくなるんです」
聖子さんの声と表情には、疲れがにじみ出ています。
「あら、それはつらいわね……。眠りの質が悪いと、からだだけじゃなく、心も疲れるでしょう」
えりのボスは相槌を打ち、話の続きをうながします。
「そうなんです。しかも、せっかく寝れそうな日でも、突然顔や背中がほてり出して……。熱くて汗だくになって、結局寝れなくなります。もう、寝れないのはうんざりです」
「そうなのね……。仕事や日常生活にも支障がありそうね」
えりのボスは聖子さんの現状を察し、真剣な表情で頷きました。
「そうなんです、本当につらいです。どうしたらいいんでしょうか」
聖子さんはえりのボスに訴えかけます。
聖子さんの心身は、安眠できない日が続いていることでボロボロになっていました。
これは放っておけません!
2. プレ更年期の安眠は「セロトニン」がカギ
「聖子さん、いまの話を聞く限り、対処するべき原因は2つね。まず1つ目は体温調節。2つ目は精神面ね」
聖子さんは頷きます。
「そうですね」
「1つ目の体温調節についてだけれど、更年期やプレ更年期の女性は、突然からだがほてることがあるわ。ホットフラッシュというの」
聖子さんは、急に顔や背中がほてり出したときのことを思い出しました。
「ホットフラッシュですか……。私のほかにも、同じ体験をしている人がいるんですね」
「そうよ。更年期やプレ更年期になると、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減るわ。エストロゲンは自律神経を調節する働きがあるから、エストロゲンが減っちゃうと自律神経が乱れることがあるの」
「なるほど。それで急に熱くなったり、あんなに汗をかいたりしたんですね」
聖子さんは納得して頷きます。
「2つ目は精神面ね。更年期やプレ更年期は、さっきも話した通りエストロゲンが減るわ。そのせいで、ささいなことで不安になったりイライラしやすくなったりするの」
「更年期やプレ更年期って、心とからだの管理が難しいんですね」
「そうね。それが結果的に精神的ストレスとなって、聖子さんのように眠れなくなったり途中で目が覚めやすくなったりすることがあるわ」
「では、どうしたらいいんでしょうか……」
聖子さんはうつむいて考え込みます。
「そこでカギになるのが、セロトニンよ。セロトニンを増やすことが大事になるの」
えりのボスは、聖子さんに真っ直ぐ視線を向けながら説明します。
「セロトニンを増やす?」
「そう。セロトニンが不足しちゃうと、不安やうつ症状を引き起こすことがあるわ。それだけじゃなく、睡眠を調節するためのメラトニンというホルモンも出にくくなってしまうの。だから、セロトニンを増やすのが大事なのよ」
「わかりました。えりのボス、セロトニンを増やす方法を教えてください!」
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