屋外の鉢植え植物をレスキュー!灼熱地獄から守る「正しい置き場所」は?

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-08-09 06:00
投稿日:2023-08-09 06:00

気をつけてあげたい3つのポイント

 この炎天下から鉢植え植物を暑さから守って美しい姿を保つポイントは以下の3つ――。

1. 遮光エリアを設けること

 あまりにも強い日差しはやはり悪影響で、葉焼けや夏バテの原因にもなってしまいます。せめて午前中だけでも風通しの良い木陰や遮光カーテンなどで強い日差しから守ってあげるのも一つの方法。

 神奈川の県央に位置する我が花屋では一日中、遮光エリアにて管理。炎天下OK植物でも問題ありません。それぐらい今の日差しが強いのでござんすな。

 さらに植物にとってキツイ場所は「エアコンの室外機前」「西向きエリア」。エアコンの室外機から熱風が吹き出るため、トドメを刺された気分に……。西向きに置かれた植物は、どんな種類でも夕暮れ時の強い西日に焼かれてしまいます。

 どうしても西向きに置く場合は、スダレやヨシズなどで太陽光から守ってあげてくださいませ。以前、西日が強すぎてダメもとでグリーンカーテンを施したのですが……そのグリーンカーテン、枯れはしませんでしたが、見事に全葉焼け。まるで「焦げたんか?」状態となり、最近の日本の夏はマジで怖いと震えましたわ。

2. 床や地面に直接置かないこと

 炎天下にベランダの床やアスファルトの上を裸足で歩いたことございます? ウチの「さぶ」店長がニャーニャー文句を言いながら、日中パトロールから帰ってきたので、確認のため裸足で歩いてみましたが、生命の危険を感じるほどの熱さでござんすよ。

「目玉焼きが焼けるぜ!」レベルな熱さの地面に直接置かれる鉢植えは、枯れては水やりで復活を繰り返すゾンビでございます。

 この“鉢植えゾンビ”を打開するには、鉢植えを直接地面に置かず、レンガや台に乗せて極力地面から遠ざけることが肝心。意外にも鉢カバーも有効ですわよ。

3. 通気性の良い素材で表面をマルチング

 寒さに弱い植物を寒さから守るために土の表面にビニールなどで覆ったりしますが、暑さ対策でも有効。

 バーク(木片)やワラなど通気性の良い素材でマルチングすると、土中の温度上昇を妨げる効果が期待でき、かつ、水やりによる泥ハネを防ぎ、病気発生も抑えてくれるW効果も期待できます。

 マルチングは可能であればやってあげるといいかもね、のご提案でござます。

ちょっとした気遣いが鉢植えを救う

 夏の鉢植え元気な生き残り作戦は、土の中の温度上昇を防ぐ努力が必要。作戦遂行のための攻略ポイントは、繰り返しとなりますが、「水やり方法」と「置き場所」です。

 鉢植えの中の根っこは、鉢の中の世界が全て。逃げ場のある地植え植物に比べるとかわいそうな環境ですが、アナタのちょっとした気遣いで見違えるほど変わっていくのが植物生活の醍醐味でございます。

 ぜひ楽しい植物生活をお過ごしくださいませ。

 アナタのおウチの鉢植え植物が無事に今夏を乗り切ってくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


愛に犠牲はつきものなのよ…無類の猫好きが諦めた4つのこと
 自他ともに認める猫好きです。思えば人生の半分以上の時間を猫と一緒に過ごしてきました。うれしいときも、悲しいときもいつも...
U1000円のファブリックミストは香水の代わりになる? 3商品で実験
 物価高っていつまで続くんでしょうか。いろんなものが値上げされて、お財布が大ピンチ。  筆者が大好きな香水も、結構いい...
40代女性のソロキャンプ 最低限の持ち物&防犯面で気を付けたいこと
 大自然の中、自分と向き合い、静かで何もない時間を過ごせるソロキャンプ。忙しい日々から逃れ、内面を丁寧に整えたい40代女...
開運の実「イイギリ」はお正月限定ではない!クリスマスも守ってくれる
 クリスマスやお正月などイベントづくしの12月。今回はお正月の生け込みには欠かせない開運素材「イイギリ」のお話です。名前...
電話の声似すぎ問題でお母さんも大混乱! 仲良し姉妹LINEあるある3選
 仲の良い姉妹に憧れる人は多いですよね。実際に、仲の良い姉妹は、成人して家を出ても頻繁にLINEのやりとりをする仲良し姉...
年齢差感じる“トンデモ新入社員”の珍行動 あちこちマイペースすぎん?
 仕事に対する姿勢は、年代によって大きく違います。そのため「仕事とはこうあるべき」と信念を持って進めてきたお局や大先輩た...
隣に誰かがいるのに「人恋しい」と思ってしまうこと、ない?
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
40女、無印良品でクリスマススワッグづくりに人生初挑戦!
 クリスマスシーズン到来。40半ば、人生初のクリスマススワッグづくりに挑戦してきました。おいおい自分、丁寧な暮らしをして...
独身友人が“メンタル落ち”に…結婚しないなら孤独を避けよ!
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  現代は、結婚する・し...
つーかなんであの子が? 同僚への嫉妬心の抑え方と嫉妬された時の対処法
 同期入社の同僚でも、時が経つと仕事ができる人、できない人、差が出てきますよね。中には、同僚に嫉妬してしまう、もしくは嫉...
猫島の美しい光景…探検ごっこで美少年“たまたま”が見張り番
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ストレスで声が出ない…急遽ソロ参戦した夫の「親子遠足」で学んだこと
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
いじめてる? 抱きしめてる? 君たちにはどう見えるか?
 どちらにみえるかは、そのときの自分の心の持ちようで見え方が変わりそう。  きっと、それって狛犬だけの話じゃなくて...
「嬲ると嫐る」“本家”はどっち?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり読み切り漫画/第62回「おとこまえ ダンシ会」
【連載第62回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
流鉄・幸谷駅で発見!「猫のコーヒー」自販機で出合った癒しの紙コップ
 千葉県の松戸市と流山市を結ぶ、6駅しかない小さなローカル線、流鉄流山線。常磐線と武蔵野線につながるJR新松戸駅への乗り...