「人はひとり」だからこそ「みんな」が楽しいんだろうね

小原玲 動物写真家
更新日:2024-03-13 06:00
投稿日:2024-03-13 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 人も動物も生まれるときはひとり、死ぬときもひとり。だからこそ、限られた「みんな」の時間が楽しいんじゃないかな?

 放課後に校庭でみんなで夕方まであそぶのがお決まり。日が暮れるにつれて、ひとり、またひとりと友達が帰っていく。

 その日、最後まで残ったのは僕だった。

 ジャングルジムから下りて拾い上げたランドセルの砂を払い、誰もいなくなった広い校庭に「またあしたね」とつぶやく。

 大人になって、「またあしたね」のスパンが少し長くなったけど気持ちは同じ。また会えるって分かっているから、別れられるんだ。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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