漢方薬の副作用!? 体調崩し気味で心配…飲み続ける目安は【薬剤師監修】

コクハク編集部
更新日:2023-09-14 06:00
投稿日:2023-09-14 06:00

3. 自分でできる3つのPMS対策

PMSにはいろいろあるけれど…(写真:iStock)
PMSにはいろいろあるけれど… (写真:iStock)

 自分でできるPMS対策を3つ、紹介します。

3-1. PMS症状を記録する

スケジュール管理もしやすくなる(写真:iStock)
スケジュール管理もしやすくなる (写真:iStock)

 PMS症状と周期を記録することで、自分のおおよその症状が起こる周期を把握でき、対策しやすくなります。

 たとえば、生理の一週間前になると、必ず眠気や頭痛、腰痛があらわれるなどと記録しておきます。アプリを使うと記録も簡単です。

 症状と周期を分析できれば、症状が起こる時期には予定を少なめにする、リラックス時間を作るなどの対策がしやすくなります。

3-2. カフェインの摂りすぎを避ける

カフェインの摂りすぎ注意(写真:iStock)
カフェインの摂りすぎ注意 (写真:iStock)

 カフェインの摂りすぎは夜の睡眠の質を低下させ、日中の眠気をより強くする恐れがあります。また、カフェインは刺激作用があり、PMS症状を悪化させることもわかっています。

 カフェインに頼らず、眠たいときは少し休むようにしたり、少しからだを動かしたりなどして気分転換を心がけましょう。

3-3. 自分を労わる食事を摂るように心がける

栄養バランスが偏っていませんか?(写真:iStock)
栄養バランスが偏っていませんか? (写真:iStock)

 血糖値が急激に上がるような食事を避けて眠気を誘発させない、栄養バランスに注意して自律神経が乱れないようにするなど、食事を意識してみましょう。

 また、からだを温め血行を促す食材を摂るのもおすすめです。からだを温めると、自律神経のうちの副交感神経が優位になってからだがリラックスし、ストレス緩和にもつながります。

4. 漢方薬は合う合わないがあるため使用に注意

自分に合う漢方を慎重に探すのも大切なプロセス(写真:iStock)
自分に合う漢方を慎重に探すのも大切なプロセス (写真:iStock)

「漢方薬って、体質に合わないと副作用を起こしたり、効果があるのかわからなかったりするんですね」

「そうよ。だから、漢方薬を飲みはじめて少しでも体調に異変を感じたり疑問に思ったりしたら、無理に使用することはないの。自分でもできるPMS対策を取り入れながら、上手にPMS症状と付き合っていってね」

「わかりました! いろいろと教えてくださりありがとうございました!」

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていく早苗さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(文・コクハク編集部/漫画・腹肉ツヤ子)

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり・すみこ)

 薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師/薬学修士/博士(理学) 。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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