【花選びの新常識】高感度な人たちは「豪華すぎない切り花」が好き!?

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-08-30 06:00
投稿日:2023-08-30 06:00

何が大切かを感覚的に知っている

 猫店長「さぶ」とともに毎日お花屋さんにて働かせていただいている平社員のワタクシ、最近ヒシヒシと感じている現象がございます。

 それは、感度の高い人が世の中に増え、共通していえるのは「何が大切かを感覚的に知っている」ということ。しがらみやしきたりに惑わされず、目的達成のための最短距離を感覚的にスパッと選択できる人、という感じでござんすな。

 前述のような冠婚葬祭も然り。多くの感度の高い人はネットであれこれ調べるまでもなく、自分の希望の方向性を一発で仕留めます。シルバー世代にもいらっしゃいますが、30代40代の比較的若い世代に多いように感じます。

 でもって、植物がお好き。スッキリかつシンプルかつスマートな美しい暮らしをなさっているからでしょうか。自分にとっての心地良さを追求しているのでしょうな。

 好きな植物も共通していて「豪華すぎない、さりげない花や野の草」がお好み。見た目の豪華さに惑わされず、季節や命の美しさを素直に感じられる、さりげない生花を美しい暮らしの中に上手に取り込めるようでございます。

 最近はお花屋さんに限らず、スーパーや雑貨屋など様々な業種のお店で、あるいはサブスクの宅配などで植物を購入できる便利な世の中になりました。

 ゆえに、家庭用の「カジュアルフラワー」と呼ばれるお花の需要が増え、冠婚葬祭などで使われる「仕事花」と呼ばれる丈の長い豪華な花に並んで、丈が短くゴミの無駄を省いた「スマートフラワー」と呼ばれる花の扱いも元気です。

オシャレがお洒落に戻ったか?

 お花の種類に限らず、飾り方もなんだか似ています。それは「少ない花をさりげなく」です。

 ワタクシが子供の頃、母が自宅に飾っていた野の花そのもののような気がいたします。昭和から賑やかな平成を経て令和に変わり、花や花瓶の見た目に若干の華美が加わりましたが、本質は一緒。葉や茎のゴミという無駄を省いた丈の短さが支持され、特に感度高めな方々はミニブーケを好まれます。

 ギフトも同じ。立派で豪華な花束ももちろん素敵ですが、ちょっとした大切な人へのギフトには季節や粋を感じる野の花や葉で作られたささやかな花束を、ご自分のセンスでチョイスする方が増えたのです。

 花屋のワタクシでも「ほー!」と感心せずにはいられません!

 さりげない草花たちが、ますますアナタの暮らしに幸せな彩りを加えてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


手のぬくもりとともに
 自然と手を合わせるときの気持ちって、  みんな、おんなじだよね。
実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
私の「仕事」は夫に内緒。専業主婦が下世話なゴシップにのめり込むワケ
 夫を仕事に、ふたりの息子を小学校に送り出してからが、自分の時間だ。  長時間かけて丁寧に淹れたブルーマウンテンを...
プロ作家・村上龍先生をリスペクト。64歳のプロ童貞が語る「自己啓発本を好きなこれだけの理由」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「#男児ママ」トレンド入り 小学校低学年の息子が大浴場で誰かに触れて問題になったら?【弁護士解説】
 9月末、X(旧ツイッター)で「男児ママ」がトレンド入り。これは男児を銭湯や温泉、または女子トイレに連れてくる男児の母親...
え、これだけで? 爆速で人と仲良くなれる「超簡単」なテクニック
 みなさんは距離を縮めたい人にはどんな風に接していますか? 私はミリ単位でジリジリ近づくことが多いのですが、スナックでの...
ボサ髪にギョッ! 100均ヘアグッズで「ちゃんとした女」に変身できる?
 写真や動画を見返した時、自分の髪がボサボサすぎてギョッとしました。「いい加減ヘアセットくらいしようよ」と出かける前の自...
最近の小学校で教わる「ふわふわ言葉」って何? 大人こそ大切にしたい心地よい言葉6選
 皆さんは「ふわふわ言葉」を知っていますか? 最近の小学校の教育現場で教材になっている、子供だけでなく大人こそ改めて大切...
プー太郎君の「ほよよ顔」に癒される~♡ 猫カフェで至福のひと時
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「リンドウ(竜胆)は仏花」と決めつけるのはもったいない! “花が咲くリンドウ”を楽しんで
 日中は冷房、夜は毛布をかけて寝る不思議な時期です。これを秋と呼んでいいのかは迷いますが、季節の移ろいを感じる今日この頃...
「あー家が狭い!」4つのイライラ解消法。プチ優雅な暮らしを諦めない
 家が狭いとイライラしてストレスが溜まりますよね。物にあふれた部屋を見るだけで、どっと疲れが押し寄せてきます…。でも、ち...