5歳過ぎてもオムツがとれない…意外な“おねしょの原因”とは

小阪有花 子どもの心スペシャリスト
更新日:2019-06-27 06:00
投稿日:2019-06-27 06:00
「もう5歳なのにまだオムツが外せなくて」「小学校にあがってもおねしょしてしまうんです…」 思わず、えっ!! と驚かれるような内容。実はこういうお悩みが年々増えています。
 今回は、我が子のおねしょの悩みを周りに言えず、親である自分が何かストレスを与えてしまっているのでは? と悩んでいる方へお話したいと思います。

おねしょの原因、実は「姿勢の悪さ」が原因かも

 おねしょの原因が姿勢!? と驚かれる方は多いかもしれませんが、理由は簡単です。姿勢が悪くなることで、骨盤が歪んでしまい、その歪み(=骨盤)が広がってしまうことによって、おしっこが勝手に出やすくなってしまうんです。

 幼少期は成人と比べて骨も柔らかく、姿勢を正していないと骨盤が歪み、筋肉もつきにくくなります。姿勢の悪さから、首の痛みや肩こり、背が伸びにくいなどの成長障害を引き起こす場合があり、5歳になってもおねしょをしてしまうというのも、まさに成長障害のひとつに当たります。

YouTubeやタブレット端末に気を取られすぎていませんか?

「食事の時も注意しているし、そんな姿勢が悪くなるようなことしてるかな?」と、思う方もいるかもしれませんが、YouTubeやタブレット端末で夢中になっている間は、おそらく姿勢を注意したりはしませんよね?

 実は、この“夢中になっている間”が一番危険。夢中になっているからこそ、子供は自分が一番楽な体勢をとってしまいますし、同じ姿勢で何十分間、下手したら何時間でも過ごしてしまいます。

 幼少期にこういった悪い姿勢のまま長時間過ごす環境に身を置いていた影響で、大きくなってもおねしょをしてしまいやすい身体を作ってしまっているのかもしれません。とにかく姿勢をよくして、骨が歪まないよう普段から心がけてください。

 しかし、一度悪くなってしまった姿勢を良くするのは、なかなか大変なことだと思います。なので、姿勢をよくするためのアドバイスのひとつとして、親子で出来る簡単なゲームをご紹介しますね。

親子で楽しむ“背筋のびのびゲーム”

 背筋のびのびゲームとは、もし猫背になっていたら罰ゲームとして両手を高く上にあげ、10秒のびのびキープさせる。たったこれだけです。

 姿勢が悪いまま放置してしまうと筋肉が硬くなってしまいます。なので、まずは体を広げて柔らかくすることが大切。これをあえて“ゲーム”という呼び方をすることで、楽しく姿勢改善させることができます。子どもだけではなく、家族みんなでやれば、みんなで姿勢改善できるのでお勧めです。

専門の方に一度見てもらうことも大切

 小学校に入ってもおねしょが続く場合、ほとんどは骨盤が原因とさえ言われているそうです。もし「うちの子、もしかして……」と思い当たる方がいましたら、一度専門の方に診てもらっても良いと思います。どこで見てもらえばいいかわからないという方は、“住まい+子ども カイロプラティック”などと検索してみると出てくるかと思います。

大人以上に子どもはオムツ卒業を望んでいる

 姿勢だけが原因ではなく子どもの意識の問題では? と思う方もいるかもしれませんが、オムツがとれずに悩んでいるのは、親だけではなく、子どもも同じだと私は思います。

 私が保育園で働いていたころ、オムツがとれている4歳の子どもがうっかりおねしょをしてしまったのですが、本人もびっくりしたようで、大号泣してしまいました。「大丈夫。そんな時もあるんだよ」と担任の先生が声をかけていましたが、しばらく泣き止まず……。子供にとってもそれほど恥ずかしく、ショックなことだったんだと思います。

 もしかしたら、出来る出来ないに限らず、親以上に子どもは“トイレでおしっこをすること”が、自分にとって大事なことだと分かっているのかもしれません。なので、もし大きくなってもおねしょに悩んでいるのだとしたら、「おしっこ行きたくなったら教えてね」と言うだけでなく、まずは姿勢を見直しあげていただけたらと思います。

小阪有花
記事一覧
子どもの心スペシャリスト
保育コンサルタント。アイドル時代の旧芸名は小阪由佳。「ミスマガジン2004」グランプリで芸能界デビュー。09年に引退後、保育園の先生を経て現職に。チャイルドカウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター、家族療法カウンセラーなどの資格を持つ。
XInstagram

ライフスタイル 新着一覧


【動物&飼い主ほっこり漫画】第97回「筋肉質なヤンチャ坊主」
【連載第97回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏の漢字探し】「娘」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
おいっ! 遅刻常習犯の笑える“言い訳LINE”集。許してもらえるうちが花ですよ?
 約束してた時間に相手が来ないと、イライラしたり心配したりするものですよね。そんなときに相手から送られてきたLINEに、...
さよなら…ドコモ“絵文字”終了の発表に「おつかれさま!」「青春がよみがえる」と懐かしむ声。「おじさん構文はどうすれば」と心配も?
「ドコモ絵文字」の提供終了が5月21日にNTTドコモより発表され、大きな話題を呼んでいます。  このたび提供の終了...
おしゃれダイソー、やるじゃん。ヘアアレンジは『スリーピー』でコスパ良くしよっ。1000円で3つ買えちゃう
 THREEPPY(スリーピー)は、ダイソーが展開する300円が中心のオリジナルアイテムのブランドです。「あいらしい。そ...
え、そんな理由?「挨拶しない若手社員」のフクザツ心理。パワハラにならない接し方は…
 最近、若手のなかで「挨拶不要論」が唱えられているのをご存じでしょうか。コロナの影響なのか、挨拶をしない若手が急増してい...
激レアな“たまたま”3連複! 猫のお導きで最高な一日をスタートしましょ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
マナー教えてます?「友達の子ども」にモヤった5つの瞬間。ベタベタ触るのはやめて~!
 友達との女子会などに子どもを連れていくママは、友達への配慮が必要かもしれません。いくら仲がよくても「子どもどうにかなら...
母の日の贈り物を“受け取り拒否”する姑たち。花屋が「令和の嫁」トリセツを提案します
 たくさんの人たちがお母様への感謝の気持ちを形や言葉で伝える「母の日」。普段あまりお花に縁の無い方でもこの日くらいはカー...
「喪服」迷子だった40代、ベストな一着に出会う。AOKIでもしまむらでもなく“あの通販”だった
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
仕事を辞めたい…辞表を叩きつける前にやるべき6つのこと。まずは一旦落ち着こ?
「今の仕事を辞めたい…」「新しい仕事に変えたい」と悩んでいる方、必見! 今回は、仕事を辞めたくなったときにやるべきことを...
「いいよな~女は」生理休暇中の“心無い一言”5選。取得をためらう理由がここに…
 生理の痛みや不快感には個人差がありますよね。中には立つのもやっとなほど、腹痛や貧血などに悩まされる人もいるでしょう。し...
上司からの“誤爆LINE”が面白すぎる! 社内不倫バレからお局のかわいいギャップまで大公開
普段はバリバリ仕事をこなす上司も、あなたの知らない意外な素顔を持っているかも…。 (コクハク編集部では誤爆にまつ...
ジェントルにゃん、太郎の“たまたま”を見よ! 気品あふれる姿に心が浄化されるんです♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
『最後から二番目の恋』千明と和平の“名前がない関係性”の意味を、大人になってやっとわかった
「千明と和平って、付き合ってるの?」 ——現在、フジテレビで放送中の月9『続・続・最後から二番目の恋』にハマってい...
5月の青い空
 この青空、どこまで切り刻まれるのか?