いざ結婚もフタを開けたら…国際結婚は想像以上に大変だった

インリン タレント、表現者
更新日:2019-06-28 06:01
投稿日:2019-06-28 06:01
 私自身を含め、日本夫×台湾妻による夫婦間の文化のずれは、それぞれの家庭や性格によって様々なのですが、今回は私や友人ら約30人の経験からそのベスト3を紹介します。

第3位:日本家庭の整理整頓のレベルが高すぎて、日本夫にダメ出しされる台湾妻

 台湾人は片付けをする時、物を収納するのではなく、物を端に寄せて重ねることが多いです。幼少時から、親のこのような片付け方法を見てきた台湾妻ももちろん「散らかった物は寄せて重ねる=片付け」という概念だから、壁周りに物を沢山重ねています。

 そもそも台湾の家の作りは、日本より収納が少ないんです。現実問題、すでにその小さな収納は物でいっぱいなので、それ以上入れるスペースはありません。

 また、洗濯物をすぐにたたまず、とりあえずソファにしばらく置いておく台湾妻も多いです。子供がいるとバタバタするから、子供が寝てからたたもうという考えの台湾妻もいます。そして日本夫が帰宅すると、「今日忙しかったの? 家片付けたら?」「は? 片付けたんだけど」と、お互いカンカン!

 そういうわけで、日本人ママ友から収納術を学び、日々勉強に励む台湾妻は、私の周りに多いです。

第2位:日本夫の味覚レベルが高すぎて、料理にダメ出しをされる台湾妻

 外食文化で育ち、ただでさえ料理を作る機会が少ない台湾妻に対して、幼少時から母の手料理を食べ慣れている日本夫の要求が高いです。

 そもそも台湾の部屋の間取りはキッチンスペースがかなり小さめ。そのくらい料理をしない台湾人が多いんです。さらにそのキッチンスペースも無駄にしたくないから、物置にして全くガスを使わないという人も結構います。

 日台の食文化はかなり違いますね。「夫の胃袋を掴め」なんていう言葉は、台湾には存在しません。だから女性が料理を頑張ろうという意欲がわかないのかもしれません。

 日本夫にダメ出しされ、ネットで和食レシピを見ながら、日々ご飯作りを頑張っている台湾妻は、私の周りにたくさんいます。

第1位:思ったことをストレートに言葉にする台湾妻に、日々モヤモヤしイライラする日本夫

 YesかNoかをはっきり相手に伝えるのが美徳の台湾文化に対し、謙虚で控えめな言い方で、相手を傷つけないよう配慮しながらYesかNoかを伝えるのが美徳の日本文化。

「夫をたてる」という概念もないため、言葉がストレートすぎる台湾妻に、日本夫は日々モヤモヤしイライラ。妻を冷たいと思う夫、夫の怒るツボが分からないと思う妻。客観的に見るとなかなかおかしいやり取りではありますが。

 試行錯誤しているうちに、日本夫が自分の服をたたみ、気になるスペースを常に整理整頓。土日は日本夫が料理を作る、あるいは日本料理屋さんで家族で外食……。

 または、日本人ママから教えてもらった、日本夫を上機嫌にさせるコツを台湾妻が学習し、結果、日本夫がだんだん上機嫌で優しくなった……という家庭がほとんど。今のところ皆平和に暮らしています。

 国際結婚だけでなく、同じ国同士の結婚生活でもパーフェクトにはいかない時は多々あります。どんな結婚生活も、お互いの凸凹した場所を補うことが大事なのかな? と思いました。

インリン
記事一覧
タレント、表現者
日本育ちの台湾人。過去にエロテロリストとして日本社会を賑わせていた。その後日本人男性と国際結婚し、現在台湾在住。3児の母として奮闘する傍ら、台湾の中華料理資格、美容資格を取得。主にブログで台湾情報、美容情報を発信するほか、2019年よりフォトグラファーとしても表現の場を広げている。(撮影:Куратано)
Instagram

ラブ 新着一覧


「甘い言葉はバカバカしい」行為嫌いな46歳夫、妻に“演技で”求めた時に気付いたこと
「冷酷と激情のあいだvol.243〜女性編〜」では、夫婦間のレス解消への努力を始めた早織さん(仮名)の迷いをお届けしまし...
並木まき 2025-04-26 06:00 ラブ
45歳女が“夜の営み”作戦に悔やむワケ。友達夫婦の話に刺激されて…
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-04-26 06:00 ラブ
金目当てと罵られ…水商売あがりの女が“禁断不倫”に走るとき「義弟がたまらなく愛しくて」#1
 あまたある不倫でも「身内の婚外恋愛」は珍しくないのかもしれない。  今回取材に応じてくれたのは直美さん(45歳主...
蒼井凜花 2025-04-25 06:00 ラブ
つらすぎる!「40代の大恋愛」が終わっちゃった…別れた後の“ズタボロ”はどう癒せばいい?
 40代で失恋するのは、心身ともにとてもつらいものですよね…。今回は40代の失恋にありがちな別れの理由や、立ち直り方をご...
恋バナ調査隊 2025-04-25 06:00 ラブ
えっ、そんなことで? 勝手な男が語る「飽きる女」の特徴。尽くすのは勘弁…とか何様だよ
「付き合ってもすぐフラれる」「好きな人といい感じになっても連絡が途絶える」と、恋愛が長続きしないことに悩む女性は男性にす...
恋バナ調査隊 2025-04-25 06:00 ラブ
20代イケメン先生めぐりママたちが壮絶バトル…いまやPTAの係決めは新学期の風物詩に
 新入学や新学年の季節。子どもたちも新しい環境で張り詰めている時期ですが、そのウラで保護者のPTA役員決めの熾烈な争いも...
内藤みか 2025-04-24 06:00 ラブ
値上げラッシュで恋も砕けた… 物価高のせいで終わった恋愛エピソード。一方、得したことも?
 どこも値上がり、値上がりで勘弁してほしい! その物価高は、恋愛にも大きく影響しているのだとか…。悲喜こもごもなエピソー...
恋バナ調査隊 2025-04-24 06:00 ラブ
私はATMだった…彼が「お金目当て」と気付いた残酷な5つの瞬間。あんなにラブラブだったのに!
 世間一般的に、お金目当てで異性に近づくのは女性の方が多いと思われがち。でも、実際はお金目当てで女性に近づく男性ももちろ...
恋バナ調査隊 2025-04-23 06:00 ラブ
期待した私がバカだった…特別な日の「がっかりデート」体験談。私服に秒で蛙化、パチ屋で待機ってアリ?
 気張ったバレンタインデーの1カ月後にやって来たホワイトデーのデートに心躍らせていた女性もいるはず。でも、予想外のデート...
恋バナ調査隊 2025-04-22 06:00 ラブ
女をダメにする「メンヘラ製造機」男のヤバすぎる6つの特徴。当てはまったら即逃げて!
 不安が爆発して泣きじゃくったり、ヒステリックになって彼を追い詰めたりする、精神的に不安定なメンヘラ女は男性に敬遠されが...
恋バナ調査隊 2025-04-21 06:00 ラブ
「許されたとばかり…」10年前の浮気で離婚宣言された48歳男の遅すぎる後悔
「冷酷と激情のあいだvol.242〜女性編〜」では、夫の浮気を10年許すことなく、ついに離婚を切り出した美幸さん(仮名)...
並木まき 2025-04-19 06:00 ラブ
「10年前から決めていた」夫と不倫相手の妊娠騒動を耐えた45歳女の復讐
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-04-19 14:52 ラブ
おいおい…既婚者からLINEで告白、どうかわす? NG返信で1つですべてを失うかも!
 既婚者にLINEで「好き」と言われたら、どう返信するのがよいのでしょうか?  実際に経験がある女性たちにやりとりを見...
恋バナ調査隊 2025-04-19 06:00 ラブ
「女は求められてなんぼよね」還暦女とも男女の仲に…若旦那を共有するセレブ妻らの同盟 #3
 静香さん(35歳茶道講師/既婚子供アリ)は、祖母、母と3代にわたり、都内の邸宅で茶道教室を開いている女性だ。彼女は懇意...
蒼井凜花 2025-04-18 06:00 ラブ
会えなくて不安…彼と休みが合わない問題、どう乗り越えた? 長続きカップルに聞く秘訣
 休みが合わないカップルは、寂しさや不安が膨らんだり、相手への気持ちが分からなくなったりしがち。ただ、長く順調に付き合っ...
恋バナ調査隊 2025-04-18 06:00 ラブ
専業主婦なんてもってのほか! 正社員じゃなくなった途端、モテなくなっちゃう婚活の超リアル
 正社員の時には、婚活アプリに男性からのアプローチがたくさん届いていた……それが退職して無職になった途端、激減したという...
内藤みか 2025-04-17 06:00 ラブ