夫の返事はイエスでもノーでもなく…
冒頭、筆者が夫に「他の男性とそういう関係になっていいの?」と問いただした話に戻りますが、結論から言うと返事は聞けていないまま今に至ります。
彼の返事は「いいとは言えないけれど……」と、なんとも煮え切らない答えでした。
おそらく自分がセックスをしない事実に罪悪感を抱いているのだと思います。
しかし、不倫を認めるわけにはいかない葛藤があったのでしょう。
「じゃあ、また聞くから考えておいてね」と言ったきり、その話題を出すのも嫌になりそのままにしてしまいました。
本来はきちんと最後まで話し合うべきですよね。
役割ごとのパートナーがいてもいい
結婚するとそれまでの恋人同士の関係とは違い、「生活」が始まります。
その中で子供が生まれて子育てがスタートする人もありますし、双方の親の介護をしないといけない人もいます。
基本的には毎日顔を合わせて、人生の良い出来事も悪い出来事も共有する関係です。
そして結婚すると配偶者としかセックスはできません、本来は。
しかし、“家庭”という団体を運営するパートナーでありつつ、セックスをする恋人のような関係を両立させるのって困難な気がしています。
だったら、その役割ごとのパートナーがいてもいいのではないか? と思う時があるのです。
セックスレスだから、配偶者以外の人とセックスをする。
そんなにダメな考え方なのでしょうか?
「そこまでしてやりたければ、離婚してから好きに楽しめばいいのに。自分勝手過ぎる!」と反対意見が出るので大きな声では言えませんが……。
理性では片付けられない感情だってあるのではないでしょうか。
簡単にはいかない理由
役割ごとにパートナーを分けると言葉で言うのは簡単ですが、相手は人間ですから感情があります。
自分は割り切った気持ちでオープンマリッジや婚外恋愛を始めたつもりが、いつの間にか本気になっていた。または逆に相手が本気になってしまった。なんてケースも起こり得るでしょう。
そのパートナーが独身なのか、既婚者なのか、子供が欲しいと思っているのか……と考え出すとキリがありません。
このように考えると、婚姻関係を結ぶのは社会規範を守るための合理的な契約なのかもしれません。
(※)e-venz「オープンマリッジとは?自由な夫婦関係のメリット・デメリット」(https://e-venz.com/column/14087)
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