今すぐできる糖質対策!【専門家監修】意外と知らない糖質のキと摂取法

コクハク編集部
更新日:2023-10-12 06:00
投稿日:2023-10-12 06:00

4. 糖質のとりすぎが気になる人には漢方薬もおすすめ

 症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので、手間なく気軽にとり入れられるでしょう。

 漢方薬には、糖の吸収を抑える効果が報告されているものもあります。また、食欲が過剰になると、糖質の摂取量が増えてしまいます。

 糖質対策には、

●糖の吸収を抑制する
●ホルモンバランスや自律神経の乱れを整えて、食欲を軽減する

 などの作用を持つ漢方薬を選び、根本改善を目指します。

 ここからは、「糖質」について悩む女性におすすめの漢方薬をご紹介します。

5. 糖質が気になる人におすすめの漢方

 糖質をとりすぎているかもと気になる方に、おすすめの漢方薬をご紹介します。

5-1. 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):

 体力があり、食欲も旺盛で、おなか周りに脂肪がつきやすい方に向いています。

 便秘でお悩みの方にもおすすめです。余分な老廃物の排泄をしやすくし、代謝を上げて脂肪燃焼を促す効果が期待できます。糖の吸収抑制作用も確認されています。

5-2. 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):

 女性ホルモンの変動に伴って起きる精神的なイライラを感じる方や、生理前になるといつもより食欲が増してしまう方におすすめです。

5-3. 香砂平胃散(こうしゃへいいさん)

 食べすぎて胃がもたれる傾向のある方の胃腸の働きを整えていく漢方薬です。月経前の異常な食欲を改善するために用いられることがあります。

 また、ホルモンバランスで乱れた食欲中枢を正常化するといわれています。

6. 糖質のとりすぎに気をつけて無理なく体重管理!

「食べる順番でも糖質対策ができるんですね。早速今日からやってみます! えりのさん、いろいろ教えてくれてありがとうございます」

「無理に食事内容を変えなくても、糖質対策は始められるのよ。できることから取り組んでいくといいわ」

「はい! ありがとうございました」

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていくまどかさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり・すみこ)

 薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師/薬学修士/博士(理学) 。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

YouTube「Medical Health CH」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


“ながら”美容ローラーちょっと待って! やってはいけない8つの美容習慣
 年齢とともに、肌や身体の変化を感じながらも「いつまでも若々しくいたい!」と抗ってしまうのが女ゴコロ。自分なりの美容習慣...
「首&デコルテ」に年齢が出ます! 毎日習慣化させたい4つのセルフケア
 40代を超えると、シワやシミなどの肌ケアに力を入れる人は多いですよね。でも、意外と忘れがちなのが「首とデコルテ」のケア...
マッサージいらずの肩こり解消法!根本原因の改善におすすめの漢方薬3種
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
やすりで削ると逆効果?ゾウ級「ガサガサかかと」正しい角質の落とし方
 足にまつわる悩みで多いのが「ガサガサのかかと」ですよね。ひどくなると、ストッキングが伝線してしまったり、パキッと割れて...
「フェイスパウダー」の使い方をマスター! プレストとルースの違いは?
 フェイスパウダーの正しい使い方をご存知ですか? メイク用品のなかではなんとなくスタメン落ちしがちなフェイスパウダーです...
ぷりっと美尻を作る4つの簡単“ながら”体操!アラフォーは始め時です
 アラフォーになると、だんだん代謝が落ちてきて体型が崩れてきますよね。何とかしようと、ダイエットに挑戦する人は多くいます...
関節が鳴る!ポキポキの正体は気泡!? 注目の骨活を解説【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
振袖腕どうにかしたい!薄着になる前にはじめたい二の腕ケア
 アラフォーに突入し、運動不足が原因で体がたるんできたなんて人も多いのではないでしょうか? 特に薄着の季節に気になるのが...
美髪で“後ろ姿年齢”-5歳に…「夜のヘアケア」正しい順番でやってますか
 若い頃は、艶がありボリューミーな髪の毛の人でも、加齢とともに髪はパサつき、ボリュームがなくなってしまうものです。つまり...
忙しい朝の救世主!5分で「血色メイク」ができる神コスメ4選
 慌ただしい朝はゆっくりメイクする時間もなく、丁寧にメイクするのが難しいですよね。しかしテキトーなメイクでは、いかにも手...
驚愕! 雑誌の付録なのに「EMS電気ブラシ」が付いてきた
 最新号「&ROSY」には、なんとEMS電気ブラシが付録でついてきます! 超軽量で使いやすく、頭皮・顔・ボディなど毎日の...
40代女性必見! 老けて見えないアイライン5つのテクニック
「なんか、今までのメイクがしっくりこない!」と感じている人はいませんか。特に、年齢が出やすい目元のメイクは悩みのタネ。「...
「お、いい感じ」美容家が惚れ込んで実践する『40代からの美髪レシピ』
 アラフォーと呼ばれる年代を過ぎてから、髪の不調に悩む人が増えます。ツヤやうるおい不足、なんとなく頭皮がかゆい、フケが増...
プチプラで節約美容! 高価じゃなくてもキレイになれる♡
 値上がりラッシュが続く今、財布の紐を引き締めて節約したいところです。もちろんプチプラでも、良いものはたくさんあります!...
メノポーズケアって何?“更年期予備軍”35歳から始めたい【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代の小娘が失礼を承知で…「アラフォーアイメイク」3つの残念すぎる
 街を歩いていると、まだまだマスクをつけている人が多いですよね。マスクをつけていると、どうしても人の視線は目元に集中しが...