NHK朝ドラ「らんまん」~第25週「ムラサキカタバミ」#122
万太郎(神木隆之介)は徳永(田中哲司)に辞表を提出。植物学教室を去る日、佑一郎(中村蒼)が大学へやってくる。翌年度から教授となるのだ。
それぞれ別の道を行く万太郎と佑一郎だが、目指す場所は同じだと確認しあう。
そして、時代は明治から大正へ。万太郎と寿恵子(浜辺美波)の娘・千歳(遠藤さくら)と虎鉄(濱田龍臣)が結婚する。
【本日のツボ】
「この雪の 消(け)残る時に いざ行かな」(徳永)
※※以下、ネタバレあります※※
紀州・熊野で採集したツチトリモチの図譜や神社の森のフローラを持参して、徳永に面談。
徳永の言いつけを守り、南方熊楠とは一切会わずに帰ってきたと説明する万太郎に、「お前がこれを発刊すれば世間の目にどう映るか。言ったはずだ、もうかばえないと」と詰め寄る徳永。
「残念だが今学期限りで…」と話す徳永の言葉を待たず、「辞表」を差し出す万太郎。
「これまでお世話になりました。ツチトリモチがいた森は年明けには伐採が始まります。私は明日以降、『日本植物誌図譜』と、そして紀州・熊野のフローラを各所へ送り始めます。これは大学には関わりはありません。私、ひとりの行動です」と。
そんな万太郎に徳永は「本当にいいのか? 合祀令から目を背ければいい。植物学者として働きたいなら、今は満州がある。大陸の大地…」と引き留めるが、それを遮るように「私は、もう決めました。大変、お世話になりました。私に声を掛けていただき、ありがとうございました。このご恩は一生忘れません」。
「万葉集」を再び引用
立ち去ろうとする万太郎の背中に、「この雪の 消(け)残る時に いざ行かな」と語りかける徳永。
ドアを見たまま、「山橘(やまたちばな)の 実の照るも見む」と万太郎。
少し微笑んだようにも見える徳永は、ツチトリモチの図譜を手に取り、「よく描けている。こんな植物画、お前だけだ」と万太郎に投げかけ、万太郎も徳永の方を向き直して、深く頭を下げました。
ふたりの距離が縮まった「万葉集」が別れの場面で再び登場。またもや泣かされてしまいました。いいシーンです。
【おまけのツボ】
十徳長屋
千歳役の遠藤さくらは乃木坂46だそうで、乃木坂46が歌っているのを見たら、つい“千歳”を探してしまう今日この頃です。
ところで、虎鉄と千歳は結婚後もやはり十徳長屋に住むと思われますが、そこで気になるのが、十徳長屋のことです。
前回の放送で、りん(安藤玉恵)から2代目差配人を襲名した千歳ですが、りんもいなくなって、気がつけばここには槙野ファミリーしか住んでいないような……。
なにやら「パラサイト 半地下の家族」を思い出してしまいました。
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