初回からテンポもキャラも濃ゆっ! 主人公・鈴子の子役は趣里そっくり

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2023-10-02 18:34
投稿日:2023-10-02 16:55

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第1週「ワテ、歌うで!」#1

(C)NHK
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 大正15年、大阪・福島にある銭湯の看板娘・花田鈴子(澤井梨丘)は、いつも父・梅吉(柳葉敏郎)、母・ツヤ(水川あさみ)、そして個性豊かな常連客の前で歌を披露している。

 ある日、鈴子(澤井梨丘)は親友のタイ子(清水胡桃)から好きな人はいないのかと聞かれ……。

【本日のツボ】

(C)NHK
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 始まりました「ブギウギ」。ヒロイン・福来スズ子を演じるのは趣里です。主人公のモデルが笠置シヅ子、しかも舞台は大阪ということで賑やかなドラマになるだろうと予想はしていましたが、初回からおもちゃ箱をひっくり返したような騒々しさ。

「らんまん」の余韻がまだ冷めやらぬ身に、ブギのリズムはなかなかつらいものがありました。が、いずれ、このリズムが心地良くなると信じて……。

 鈴子の幼少期子を演じる澤井梨丘ちゃんは、趣里にそっくりで、こういうキャスティングは嬉しくなります。

 お父ちゃん(柳葉敏郎)、お母ちゃん(水川あさみ)、弟・六郎(又野暁仁)、そして、街の人や銭湯のお客さんには、アホのおっちゃん(岡部たかし)、易者(なだぎ武)、熱々先生(妹尾和夫)など、キャラの濃そうな面々。

 さらに、大阪発の朝ドラといえば、この人、楠見薫のお姿も見えてほっとしています。

ゴンベエ(宇野祥平)の由来は「名無しのゴンベエ」

大阪府出身(C)日刊ゲンダイ
大阪府出身 (C)日刊ゲンダイ

 そんな人たちを差し置き、あえて注目したいのは、ゴンベエさんです。昔、川に飛び込んだところをスズ子の父に助けられ、「はな湯」で働くようになった、とのことでした。しかも、川に飛び込んだ時に記憶を失ってしまったそうで、「名無しのゴンベエ」のゴンベエだったのですね。

 で、脱衣場のところにゴンベエさんの似顔絵が書かれた「尋ね人」の貼り紙があり、「思い当たる方報せて下さい」と記されていましたので、お知らせします。

 ゴンベエさん、どこかで見たと思ったら、どぶろっくの江口……、じゃなくて、今年、春の連ドラ「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ系)で、瑛太演じる陽一が働くカフェのオーナーで、時々、店に来てはジグソーパズルをやっていた人ではありませんか。

 誰か、教えてあげてください。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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