「清く 正しく 美しく」改め「清く 素直に 華やかに」におこだわり?

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2023-10-05 16:35
投稿日:2023-10-05 16:35

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第1週「ワテ、歌うで!」#4

 自分の将来について悩んでいた鈴子(澤井梨丘)は、ツヤ(水川あさみ)から言われた「自分がこれやと思うことで生きていくんや」という言葉を思い出していた。

 悩む鈴子にゴンベエ(宇野祥平)は鈴子の歌が好きだと伝える。鈴子は、歌うことが好きだということに改めて気がつき、花咲音楽学校に行きたいと進路を決める。

 次の日から鈴子は歌や踊りの稽古に励み、いよいよ花咲音楽学校の試験当日を迎える!

【本日のツボ】

清く 素直に 華やかに

 歌うことが大好きな鈴子が花咲音楽学校受験を決意します。花咲のモデルは宝塚。歌唱テストのシーンで、鈴子のバックの黒板に「課題 早春賦」と課題曲のタイトルが書かれた隣りには、墨で大きく書かれた「清く 素直に 華やかに」の文字。笑ってしまいました。

 本家の「清く 正しく 美しく」ではマズかったのでしょうか。

 受験風景や合格発表なども、テレビのニュースでよく見る今の宝塚音楽学校にそっくり。たとえば、合格者の番号が書かれた大きな巻物のような紙を2人の上級生(ちゃんと緑の袴でした)が貼り出す様子も、合格した子たちが手を取り合って喜ぶのも、令和の今とほぼ同じ。

 創立110年の伝統ある宝塚歌劇団で、「東の東大、西の宝塚」と言われるほど狭き門ではありますが、昭和の初期からあんな感じだったのか、という素朴な疑問。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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