また「ささくれ」が…涙【専門家監修】位置や程度で分かる健康チェック

コクハク編集部
更新日:2023-11-09 06:00
投稿日:2023-11-09 06:00

3. 位置や程度でわかる健康チェック

 ささくれには、爪の根元あたりの皮膚に生じる「指のささくれ」と、爪周りにできる「爪のささくれ」の2種類があります。

 指のささくれは、皮膚の乾燥によって、角質がめくれ上がることが原因です。栄養不足やターンオーバーの乱れによって乾燥が進んでいると、ひとつの指にたくさんできたり、一度治ってもすぐに繰り返しできたりしやすい特徴があります。

 爪のささくれは、キューティクル(甘皮)が剥がれることで起こります。キューティクルが剥がれやすくなるのは、ストレスや不規則な生活で血行が悪くなり爪に栄養が十分に行き届いていないのが原因です。

 とくに、爪に横線が入っていてささくれができている人は、爪の健康状態があまりよくない傾向にあります。

 このように、ささくれを繰り返していたり爪にも変化があったりする場合は、乾燥対策だけでなく、からだの内側からもケアしたほうがいいでしょう。

4. 簡単セルフケアでささくれ対策

 以下では、ささくれ対策の簡単なセルフケアを3つご紹介します。

4-1. 手洗い後水気をしっかりとる

 手洗い後に水気が残っていると、水分が蒸発するときに皮膚の水分もいっしょに奪われ、ささくれができやすくなります。

 手が水に濡れたら、自然乾燥ではなく、清潔なハンカチやタオルでやさしく押さえるようにして、しっかりと水分をとりましょう。

 また、熱いお湯は皮脂を洗い流してしまうため、手洗いや家事のときには、なるべく水かぬるま湯を使うのがおすすめです。

4-2. 保湿ケアは念入りに

 ささくれ対策には、ハンド・ネイルクリームでこまめに保湿を行い、乾燥や外部刺激を防ぐのも大切です。

 クリームは、指の付け根から指先に向かって、マッサージするように塗りましょう。指先に向かってマッサージすることで、血行を促し、ささくれがめくれるのを防ぎます。

4-3. タンパク質を摂取する

 タンパク質は、皮膚のコラーゲンや爪のケラチンのもとになるため、不足すると乾燥しやすくなります。

 日本人の食事摂取基準(2020年版)では、女性(18歳以上)のタンパク質推奨摂取量は1日50gとされています。タンパク質を多く含む、肉や魚介類、卵、大豆製品、乳製品を積極的に摂りましょう。

 食事で足りない分は、プロテインや健康食品を活用するのも有効です。

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