ハロウィンの新顔!小粒な「ソラナムパンプキン」は枝にぶら~んぶら~ん

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-10-18 06:00
投稿日:2023-10-18 06:00

なんだか知らなけど楽しいハロウィン

 まもなくハロウィン。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに、今年も大きなパンプキンが店頭を占拠する季節がやってまいりました。

 かわいいけどさ~食べたらおいしくはないわよ~。なんて思いながら気分だけでも味わいたく、毎年買わせていただいております。

「八百万(やおよろず)の神」を崇める心の広い日本人はどんな宗教にも寛容で、宗教行事にも積極的に参加される方が多くいらっしゃいますが、そもそものハロウィンって? カボチャ以外はダメですか? が今回のテーマ。

「日本人は宗教には寛容!? ハロウィングッズのニューカマー」の解説でございます。

ケルト民族のお盆みたいな感じ

 ハロウィンの起源は、紀元前の古代アイルランドのケルト人の祭礼「サウィン」とされています。ケルト人の文化は口述によって伝えられたので謎が多いものの、1年を夏と冬の2つに大別していたそうです。

 ハロウィンの原型「サウィン」は収穫期の終わる10月31日を「年末」、冬が始まる11月1日を「年始」ととらえ、盛大なお祭りを行っておりました。

 キリスト教が広まったことでケルト人の文化や信仰と合体、ケルト民族のサウィン祭はキリスト教の万聖節へと変化していきますが、そもそもケルト人にとってサウィン祭は収穫祭と神や祖先にお供えをする日。日本でいう「お盆」のようなものでござんすな。

 サウィンには「丘」が開いて、丘の下(たぶんあの世みたいなもの)から亡くなった祖先の霊や妖精が丘の上に上がってくると考えられており、それと一緒に悪霊や魔女もご登場。

 祖先の霊が我が家に帰ってくるのは良いとして、悪霊に来られては困ります、ということで魔除けと祖先の導きを兼ね添えたカボチャのランプ「ジャック・オー・ランタン」が作られたわけでございます。

元々はカボチャではないのね

 今ではすっかり定着した「ハロウィン」=「カボチャ」ですが、ケルト民族のランプは「カブ」をくり抜いたもの。悪魔を騙した悪党「ジャック」は天国にも地獄にも行けず、暗闇の中で行き場をなくしていたところ、見兼ねた悪魔が火を恵み、カブをくり抜いてランプにしたという逸話から魔除けのランプ「ジャック・オー・ランタン」は誕生します。

 ハロウィン文化がアメリカに入ってきた時、入手しやすいカボチャを代用したのは有名なお話し。今でも欧州の一部ではカブをくり抜いているようですが、目的はどうであれ、カブではまぁ……個人的にはあんまりかわいくないって思っちゃうw。

 日本でも定着してきたハロウィンですが、年々関連商品が前倒しで販売され、夏に見かけた時には「どんだけ楽しみやねんw」と驚くばかり。

 お花屋さんでもハロウィンイベント関連のグッズがめっきり増えております。今年は8月あたりからリアルカボチャを売りはじめ、年中行事にしたいくらいの勢いなんでしょうか……。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...