労働争議で板挟み…“スズ子の恩人”林部長役・橋本じゅんの意外な一面

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2023-10-19 15:40
投稿日:2023-10-19 15:40

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第3週「桃色争議や!」#14

(C)NHK
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 世界恐慌の波が押し寄せ、USKの賃金削減と人員削減が告げられる。一部の楽団員と新人の劇団員は解雇されてしまった。

 そして、給料が下がったことで、桜庭和希(片山友希)は劇団を続けられなくなり、やめざるを得なくなってしまう。

 大和礼子(蒼井優)と橘アオイ(翼和希)は会社と話し合いをするために嘆願書を提出する。こうして、スズ子(趣里)も巻き込まれていく、会社と劇団員の「桃色争議」が始まる……。

橋本じゅん(林嶽男役)

 ※※以下、ネタバレあります※※

 スズ子をおまけ入団させてくれた恩人でもある林部長。なにかとスズ子のことを気にかけてくれる頼もしい存在です。

 が、もっか桃色争議で会社と劇団員の間で板挟み。まさに中間管理職はつらいよ状態で、苦悩する表情を見ているとこちらもつらくなります。早くまたあの笑顔を見たいものです。

 演じる橋本じゅんは「劇団☆新感線」の看板役者であり、あの古田新太と人気を二分する存在です。

 劇画タッチのフェイスと、エネルギッシュな演技で、舞台俳優として異彩を放っていましたが、今から31年前、石田ひかり主演の朝ドラ「ひらり」で、大阪出身、熱狂的な阪神タイガースファンの医師・小林雅人を演じ、お茶の間の注目を浴びました。

 以来、朝ドラ出演は、「なつぞら」「エール」と続き、今回が4度目の出演です。

母校の大阪芸大で教鞭をとることも

「MIU404」(TBS系)のベテラン刑事・陣馬や、「日曜の夜ぐらいは…」(テレビ朝日系)のファミレス店長、「ハヤブサ消防団」(同)の分団長・宮原など、さまざまな役柄を演じ、ドラマを盛り上げる名バイプレイヤーでもあります。

 2017年からは母校の大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科の専任教授を務めるという意外な一面も。名俳優に直接指導を受けられるなんて学生たちがなんとも羨ましいことです。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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