元チャゲアス・ASKAはナゾの投稿…身近な人が陰謀論を唱え始めたら?

コクハク編集部
更新日:2023-10-27 06:00
投稿日:2023-10-27 06:00

ASKAの意味深な投稿が物議に…

 ミュージシャンのASKA(65)がSNSで最近、意味深な投稿を続けている。10月24日にはX(旧ツイッター)を更新し、ロックバンド・BUCK-TICKのボーカルの櫻井敦司さん(57)の死去のニュースを引用して《みなさん、変だと思いませんか?》と呼びかけ、物議を醸した。

 同日の自身のブログでは、《谷村さん、もんたさん、今度は、BUCK-TICKの櫻井くん・・・か。(中略)こんなに続くって変だ。今や、誰かが亡くなった時、警察や医師が「接種されてましたか?」と、聞くらしい。実際、ネットでは、そのように聞かれたという当事者が発信してる》などと綴って、櫻井さんらのファンからは「不謹慎ではないか」と批判の声が上がった。

「この世の全てが科学。スピリチュアルもそう」

 20年3月の新型コロナウイルス発生とともにXの投稿を始めたASKA。プロフィール欄には『証明されたことだけを「科学」と呼ぶだけで、非科学もやがて未来では科学となって行く。この世の全てが科学。スピリチュアルもそう』などと記載。コロナワクチンや米元大統領のトランプ氏に関心を寄せていることが分かる。

 コロナ禍を経て、反ワクチン、反マスク、さらには国の陰謀論を唱える人は少なくない。確かにワクチン接種による副作用は問題視されているし、政治や宗教も何を信じようが自由である。

 でもその一方で、心配するあまり、自身の考えを他人に求めようとする人たちが問題視されているのもまた事実……。

身近な人が「陰謀論」を信じてしまったら?

 夫や親、友人・同僚が「陰謀論」を信じてしまったら、どう対応すればいいの?

 明大講師の関修氏(心理学)が言う。

「簡単に他人を信じない人は、いわゆる陰謀論にハマりやすいタイプといえるでしょう。外面のいい親がDVだったり、学校の先生に自分だけが陰で叱られていたりと、二面性のある大人に囲まれた環境で育つと、不信感を抱く傾向がみられます。

 何を信じていいかわからないという不安が、他人を疑い、勘ぐるような性格を形成してしまうのです。その結果、何事も考えすぎて混乱しやすく、疲弊したところにすっぽり入った思想に依存してしまうといわれています」

 ママ友や関係の浅い友人なら距離を置けばいいけれど、親や夫や彼氏、同じ部署の同僚など、距離の近い相手の場合はそう簡単ではない。

消極的な対応と積極的な対策

 関氏は「病んでしまったり、関係が悪化するので、相手を全否定してはいけない」と前置きしつつ、陰謀論にハマった相手には、消極的と積極的の2つの対策があると続ける。

「消極的な対応はこうです。子どもや孫の成長、生活費や趣味といった実害のない話には、いつもと変わらない対応をする。ただし、受け入れられない思想を語り出したら、『私は考えが違うから聞きたくない』と自分のスタンスを明確に表明し、耳を貸さないようにしましょう」

 加えて、その場を離れるなどの“におわせ”行動を続けるうち、相手にとってタブーな話題なのだと印象付けられるという。くれぐれも『あなたは間違っている』などと真っ向から否定するような発言はNGだ。

同意を求め始めたら、積極的な対策を

 一方の積極的な対策が必要になるのは、夫や妻が、子どもの友人の親に反ワクチンを勧めるなど、第三者に同意を求め始めた場合――。

「相手は新聞や雑誌、テレビ報道は陰謀だと思っているので、“ぐうの音も出ない”エビデンスを提示しての説得が有効。世界の医学分野の権威である大学教授の論文などを複数示すのです。

 YouTubeを陰謀論のソースにしているようなら、真逆の主張の動画を一緒に何本も見て、いろんな考えがあることを根気強く、理解させるのが重要ですね」(前出の関修氏)

 コロナ禍は生活に思わぬ影響を与えている。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...