上原多香子は不倫を繰り返す“恋愛単発ドラマ”の女王!続編不要体質の業

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2023-11-14 16:23
投稿日:2023-11-11 06:00

半生は劇的なスキャンダルの数々

上原多香子様(女優、美容家・40歳)

 元SPEEDの上原多香子様は、あまり役者業のイメージはないと思いますが、すさまじいほどのプロフェッショナルな女優魂をお持ちの人だと思うのです。

 今まさに年下実業家との不倫を報じられている上原様ですが、彼女の半生を振り返ると今回のスキャンダルはかわいいもの。

 ざっとおさらいしておきますと、2012年にヒップホップグループ・ET-KINGのTENN氏と結婚するも、2014年にTENN氏は急逝。当時の上原様には同情が集まりましたが、2017年に事態は急転。TENN氏の遺族が遺書を公開し、彼が自ら命を絶ったのは上原様が某俳優と不倫していたことが原因だったと主張したのです。

 その後、現在の夫である舞台演出家の男性と出会い、2018年に再婚。現夫は上原様の不倫スキャンダルを擁護するような投稿をTwitter(現X)で連投して大炎上。所属していた劇団を退団することになり、現在は演劇とはまったく違う業界で仕事をしているそうです。

男だけでなく肩書きも次々変わる

 今は現夫との間に2人の子を授かり家庭円満で穏やかに暮らしている。……かと思いきや、今年7月に「文春オンライン」が移住先の沖縄にて冒頭の年下実業家と不倫関係になっており、激怒した現夫から暴行を受けて警察に駆け込んだというショッキングな出来事が報じられたのです。

 今年10月には「フライデー」が、彼女が現夫と暮らしていた家から離れ、年下実業家のサポートのもと、子どもたちと新生活をスタートさせていると報じています。

 一方、波乱万丈なのは男性関係だけでなく、肩書きもめまぐるしく変わっているのが上原様のすごいところ。

 一度目の不倫スキャンダル後、芸能活動が暗礁に乗り上げたからか、2020年に有名な庭園デザイナーに弟子入りしたと報告していました。けれど、その庭園デザイナーの仕事はうやむやにしたまま、2022年には美容家に転身すると発表し、現在に至ります。

 とはいえその美容家としての活動も、正直どこまで本腰を入れて取り組んでいるかは不透明な状況なのです。

主人公は毎回「上原多香子」だが…

 さて、上原様は芸能界では主にアーティスト(ダンサー)として活躍していたわけですが、実はオンリーワンの女優人生を邁進しているのです。

 普通の女優の場合、ドラマや映画のオファーが来て役を演じるわけですが、上原様はそんなオーソドックスなことはしません。自分の人生を通して「上原多香子」という役がヒロインの恋愛ドラマを、何作も何作も世に放っているのです。

 普通の女優は作品のたびに違う役を演じるわけですが、上原様が演じるのはいつも「上原多香子」役。ただし、作品ごとに違う世界線の「上原多香子」を演じているのでしょう。

 アニメやライトノベルから普及してきた“世界線”という用語が、だいぶ世間に定着してきた今日この頃ですが、上原様の場合、いつも主人公は「上原多香子」だけれど、それぞれが異なる世界線の別作品だからOKという認識に違いありません。

 要するに、ヒロインはいつも「上原多香子」ですが続編として作られているわけではなく、毎回、毎回、設定がリセットされていて、新たな「上原多香子」の恋愛ドラマを制作し続けているというイメージです。

すぐにリセットボタンを押せる

 そうでないと、これまでに数々のスキャンダルを起こしてたくさんの人間を裏切っておきながら、あんなにいけしゃあしゃあと年下実業家とのハッピーライフを謳歌できないはず。

 上原様は現在、不惑の40歳ですから、ファミコン&スーファミ世代でしょう。彼女がゲームに夢中になっていたかどうかはわかりませんが、ちょっとでもダメになったらすぐにリセットボタンを押して、やり直せばいいやと考える子どもたちが増えていた世代です。

 上原様は驚異的な女優魂をお持ちのプロフェッショナルですから、これからも何か嫌なことがあったらすぐにリセットボタンを押して、何度も何度もやり直し、懲りずにリトライするはず。

 そうして毎回設定の違うヒロイン「上原多香子」の恋愛ドラマを、今後も制作し続けてくれるのではないでしょうか。

堺屋大地
記事一覧
コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は「日刊SPA!」(扶桑社)、「smartFLASH」(光文社)にてコラムを連載中。そのほか「現代ビジネス」(講談社)、「文春オンライン」(文藝春秋)、「集英社オンライン」(集英社)、「女子SPA!」(扶桑社)などにもコラムを寄稿。LINE公式サービスにてチャット相談を受け付けており、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている。
公式X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


“ラスボス”小雪の大迫力!NHKは「わろてんか」の再放送どうですか?
 山下(近藤芳正)は大阪へ向かいトミ(小雪)と話をする。山下は、スズ子(趣里)や愛助(水上恒司)の覚悟を必死に語り、なん...
桧山珠美 2024-01-26 16:05 エンタメ
スズ子ご懐妊! 山下&坂口“おじさん応援隊”のワナワナ顔が必見すぎる
 病状が落ち着いた愛助(水上恒司)とスズ子(趣里)は、2人きりで湖畔に旅行に出かける。  そこで将来の家族のこと、...
桧山珠美 2024-01-25 15:50 エンタメ
口をプーっ! 草彅剛演じる羽鳥の駄々っ子な表情に注目して
 トミ(小雪)から伝言があると、社長秘書室長の矢崎(三浦誠己)が、スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)のもとにやってくる。 ...
桧山珠美 2024-01-22 15:35 エンタメ
宮沢氷魚の文面にデキ婚とは言わせない圧…イケメン続々“獲られる”幕開け
「まさかやー」と思わず声をあげてしまいました。そうです。宮沢氷魚(29)と黒島結菜(26)の事実婚発表です。 「か...
元モー娘。加護亜依様の“セクシー女優匂わせ”が冗談に聞こえないワケ
 モーニング娘。黄金期の人気メンバーだったものの、現在はお騒がせタレント化してしまっている加護亜依。昨年も週刊誌やネット...
堺屋大地 2024-01-20 11:16 エンタメ
シン・スズ子誕生!タナケンに「面白いね」と言わしめたヒロインの魅力
 喜劇「舞台よ! 踊れ!」の幕が上がる。タナケン(生瀬勝久)に稽古ですべてを受け止めると言われたとおり、スズ子(趣里)は...
桧山珠美 2024-01-19 14:45 エンタメ
タナケン(生瀬勝久)の決め言葉、「どうだろうね」に込められた真意
 スズ子(趣里)は、不安を抱えたまま喜劇王・タナケン(生瀬勝久)との舞台稽古を続けていた。  なんとかしようと、ス...
桧山珠美 2024-01-22 15:16 エンタメ
ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ