おひとりさまって身軽だYO! ダヴィンチ、ニュートンetc.も生涯童貞!?

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-07-09 21:56
投稿日:2024-01-20 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞として注目を集めています。

「おひとりさま」が天国ならば…

 少し前にヒットしていた乃木坂46の「おひとりさま天国」を聴いて思ったんだけど、そういえば、オレも今まさに「おひとりさま天国」な状態だなって。

 結婚した経験がないどころか、63歳の今の今まで童貞で男女交際もセックスの経験もなし。58歳のときに父親が亡くなり、母親も施設に入居して、実家での一人暮らしを満喫しているところだからさ。

 ところで、「おひとりさま」が天国ならば、そうでなければ地獄ってこと?

 オレの知り合いで、定年になって家で奥さんと2人きりになるのが嫌で、毎日何かしらの用事を作ってしかたなく外出する人がいるんだけど、自宅でくつろげないって、ちょっとかわいそうだよね。

 オレの両親も晩年は2人とも体調も悪かったりして、自分のことで精一杯なのか、険悪を通り越してお互いに無関心という関係になっちゃって…。

 同じ空間にいても会話もしないし、もしこれが夫婦の最終的な形だとしたら、自分は絶対に結婚したくないと思ったよ!

 夫婦って言っても結局は他人。やっぱり人間って最後は1人なんだよ。「80歳以上の女性の80%はおひとりさま」ってデータもあるくらいだし。

身軽だからこそ、なんとかなった

 人生の節目で「おひとりさまで良かった」と思ったことが何度かある。

 35歳のときに会社を限りなくクビに近い形で辞め、デザイナーとしてフリーになったときも、嫁や子どもがいなかったから思い切った冒険ができたと思うし、50代で仕事がなくなったり、親の介護とか大変なことが重なったときも、ひとりだったから乗り切れた。

 そして今、こうやって早めにリタイアして無職の老後を楽しんでいられるのも「おひとりさま」だから。もし家族や子どもがいたら、きっとこうはいかない。

 特に親の介護なんて「おひとりさま」で本当に良かったと思う。

 人によっては、「配偶者がいればお互いに協力できていいんじゃない?」と思うかもしれないけど、人の親を看るって言うほど簡単じゃないし、親の介護が原因で離婚した知り合いを何人も知っているからね。

 自分の親の介護だって何度、途中で投げ出したくなったか…。だから、個人的には「身軽であること」でなんとかなったケースのほうが多いと思うんだ。

歴史に名を残す偉大な「おひとりさま」

 ところで、歴史に名を残す偉業を成し遂げた人って「おひとりさま」が多いって知ってる? 今日(こんにち)の繁栄って、オレのような「おひとりさま」によって作り上げられた、と言っても過言ではないんだ。

 ──なんか壮大な話になってきました。例えば誰ですか?

 レオナルド・ダヴィンチにミケランジェロ、アントニオ・ガウディ、そしてニュートンにカントもそうなんだけど、この人たちって「おひとりさま」どころか、なんと全員が“生涯童貞”らしい。

 やっぱり芸術家や学者って創作活動や研究に没頭するあまり、女性との交際を考える余裕がなかった、というかそれ以上の快楽を仕事や創作で得ていたんだろうね。

 女性と過ごすよりも仕事が好きだったのであれば、きっと、これはこれで幸せな人生だね。

 そう考えると、女性に興味があるのに生涯「おひとりさま」だった作家のアンデルセンは不幸な人生なのか? この人、いろんな女性にアプローチするもフラれ続けたらしいのよ。

 どうも本人のルックスが原因(?)みたいなんだけど、つらい現実を創作に活かして「みにくいアヒルの子」とか「人魚姫」みたいな傑作を書き上げたんだから、作家としては大成功だよね。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


「大谷翔平です」はアレンジOK!? 初対面から好印象を抱いたLINEの面白い挨拶3つ
 LINE交換をしてから最初に送る内容は、意外と大切かもしれません。だって、ただの挨拶よりも面白い挨拶を送れば好印象を抱...
自分の年齢を言いたくない時は「98歳になるよ!」もアリ。困った時のスマートなかわし方6選
 40代を超えると、年齢はあまり言いたくないものになりませんか?(苦笑)年齢を聞かれた時には、スマートなかわし方を身に付...
幹事は多めに払うべき? 同窓会で見たちょっと切ない「友情とお金」の話
 ずっと続く友情っていいものですよね。大人になっても昔の友だちと飲みにいけるなんて幸せなことだなと思います。だけどスナッ...
【ゼクシィ付録】結婚予定はないけど買ってみた!「アフタヌーンティー」ポーチの実力は?
 結婚の「け」の字すらない状況なのに、こんなことをしていいのでしょうか。付録目当てでゼクシィを購入してしまいました!(汗...
メルカリか永久引き出し奥か。女友達からのいらない誕生日プレゼント6選
「誕生日プレゼントってもらえるだけで嬉しい♡」と、どんなものにも感激していたかわいい時代は、遥か昔。アラサー・アラフォー...
男社会で出世する女性は何が違うの? 特徴&今すぐ身に付けたい3つの習慣
 女性の社会進出はかなり進んできましたが、まだまだ男社会で出世する女性になるのはたやすい話ではないでしょう。では、どのよ...
「鏡も見たくなかった」対人恐怖症の筋肉マッチョが自分を好きになるまで
 日本で唯一のコンテスト主催団体による“生涯現役で魅力ある存在を目指す”ミスターコンテスト「Mr. Phoenix(ミス...
出費額は100万円!? なぜ筋肉マッチョは「ミスターコンテスト」に挑むのか
 女性の外見や内面の美を競うミスコンテスト(以下、ミスコン)。ルッキズムの議論が広がる昨今、ミスコンの意義を問う議論が絶...
記憶鮮明な阪神・淡路大震災発生前夜の“異変”。冬眠モードのカメが突然大騒ぎして…
 8月8日16時42分ごろ、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生。その後、気象庁が初めて「南海トラフ地震臨時情報(...
“たまたま”チェックに余念のない茶トラ君♡ 写真集の表紙になれるかな?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「妊娠アウティング」経験者たちのエピソード 悲劇はどうすれば防げたのか
 皆さんは、「妊娠アウティング」という言葉を知っていますか? もしかしたら、実際に被害を受けたことがある人もいるかもしれ...
あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話
 テレビ画面に映し出される南海トラフの「巨大地震注意」の文字…。不安で心が押しつぶされそうになりますな。ワタクシが生...
アプローチ中のおんにゃの子は塩対応? “たまたま”の恋の行方にドキドキ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
盆地を見下ろす丘で
 盆地を見下ろす丘で。  くるくると回る風に吹かれ、空に風の交差点を観た。
ほっこり癒し漫画/第79回「来るかな? ニャー」
【連載第79回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「女郎花と男郎花」読める? ヒント:ジョロウは間違い。初秋に愛でたい
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...