母親にお見合いをセッティングしてもらえばよかった
ため息をつきながら、真剣な表情で「恥ずかしい限りです」と繰り返すカズユキさん。
結婚生活に耐えきれなくなった今は、家を飛び出して実母とふたりで暮らしているそうですが、それもカズユキさんの人生計画とはかけ離れていて、ストレスでしかないと言います。
「人生は、敷かれたレールを走り続けるのが、1番だと思っています。
だからこんなことなら、母親に頼んでお見合いでもセッティングしてもらえばよかったなって後悔しています。
自分までダメな人間になりそう
結婚3年目で、夫婦で暮らしていた家を飛び出さなくてはならないほどのストレスって、わかります?
僕だって本当は、そんなことはしたくなかったんですよ。
だけど妻の麻子を見ていると、あり得ないことばかりだし、イライラしちゃってダメですね。
僕までダメな人間になりそうです。
僕は、社会からも求められている人間ですから、地域の社会活動にも積極的に関わっているんです。
そんな僕がダメ妻のせいで運気を落とされているような気もしていて、不愉快で仕方ありません」
もう人生を狂わされたくない
大抵の人は、自分の意見を聞き入れてくれるし、自分は生まれながらのリーダー気質だと感じているというカズユキさん。
妻に対しても同じように接してきたつもりだったけれど、夫婦関係が悪化してしまい、人生を狂わされたとのこと……。
「妻には、もう少し反省してもらいたいですね。僕みたいな社会に求められている人間の人生を狂わせたわけですから。
僕は、妻への愛情が戻ることは絶対にないと思っているので、いつか離婚をするとは思います。
だけど、離婚の時期も僕が見極めないと、また取り返しのつかないことになるかもしれないじゃないですか?
ここでダメな妻の言いなりになってしまえば、また僕の人生が大きく狂わされるかもしれませんよね。
これ以上、妻のせいで人生計画を狂わされたくありません。だから周囲の状況も見ながら、僕が離婚のタイミングを決めようと思っています」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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