葬儀代は減り、ペットのお悔やみ花は“予算度外視”…弔いは何で図る?

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-11-22 06:00
投稿日:2023-11-22 06:00

11月を振り返って感じたこと

「ありましたっけ?」。今年の秋もそう思うぐらい短こうございました。異常に長い夏は11月のはじめまで続き、いきなりの冬……。

 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は神奈川の片田舎にありますが、店長が“招き猫”だけに、暑かった夏もなんとか途切れることなく千客万来の毎日でございました。

 暑い時期や寒くなりはじめの時期など、季節や気温の変化を感じるときに「多くないかぃ?」と思うのが、亡くなる人とペットの多さ。特に極端な寒暖差が生じた11月は例年以上に多かったような気がいたします。

 そして“アフターコロナ”に起こっているおやおや? な現象……。今回は「本当に家族の一員なのね。人間とペットの弔い」の解説でございます。

家族の死

 コロナ禍の冠婚葬祭の制限は、花業界に身を置くものとして大きなダメージを受けた一つ。たとえイベントごとの制限期間中であっても、やはり人は亡くなりますし、結婚する方もいらっしゃいます。

 結婚式もお葬式も人が集まらない演出へと変化し、その流れは現在も大きく戻る様子はありません。

 イベントごとはミニマム化での昇華された演出に変わり、うまい具合に収まっているようです。そんな中、実感するのは、葬儀のあり方がミニマムを通り越してさらに簡略化させたものを好む方が増えてきたということ。

 葬儀はしない、お坊さんも呼ばない、ただ荼毘に伏すだけ。超シンプル火葬場の窯前でのお別れ、いわゆる直葬と呼ばれるものでございます。

 いろいろなパターンがありますが、棺桶の中や外に飾られる最期の「お別れ花」は葬儀社が用意する場合と、見送る親族が自ら用意する場合、はたまたそれすらNOの場合とさまざま。

 最近はご親族が用意するパターンがとても多く、その理由は葬儀価格に関係するものだと思うのですが、葬儀にお金をかけない方向に強く舵が取られていることを示唆するものとも感じます。

 そして「この金額で」と指定する予算が、ペットを亡くされた方が手向ける花とほぼ金額が被っている、という昨今の状態。「普通どれくらいなの?」とお客様からの問いに、どうお答えしたら良いものかと、悩む機会が増えた気がしております。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


どんな対応が正解? 陰謀論にハマった家族や友達への対応方法3つ。諦める前に試したい!
 さまざまな情報に溢れたネット社会では、正しい情報と間違った情報を見抜く目が必要です。でも、孤独や不安などから冷静な判断...
楽天1位常連「-10℃日傘」実力は? 遮光率100%、雨天兼用だけどアラフォーならではの意外な弱点が…
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
やっかいなママ友トラブルにさようなら! 無駄なストレスを抱えない秘訣とは
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  今回は「...
【調香師が推す】夏疲れを絶つ!アルガンオイルで作る簡単アロマ化粧水。フェロモンタイプ別に解説
 夏の疲れが一気に出やすいこの時期は、いつもよりていねいなスキンケアで肌を労(いた)わってあげましょう。今回は、フローラ...
万年夏休みなんて羨ましい! 木登り中のやんちゃ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
我が子なのになぜ? 娘と気が合わない3つの理由と子育てが楽になる考え方
 人間同士には相性があり、親子だって相性が合わないこともあるでしょう。とくに、娘は母親と同性なので、余計に気になるのかも...
お地蔵さんのパワー
 街道の片隅で、どれだけの仏が力を合わせれば良い世の中になるのだろう。  日本全国津々浦々でも足りないの?
四字熟語「人三化七」読める? くれぐれも使い方にはご注意を
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「大谷翔平です」はアレンジOK!? 初対面から好印象を抱いたLINEの面白い挨拶3つ
 LINE交換をしてから最初に送る内容は、意外と大切かもしれません。だって、ただの挨拶よりも面白い挨拶を送れば好印象を抱...
自分の年齢を言いたくない時は「98歳になるよ!」もアリ。困った時のスマートなかわし方6選
 40代を超えると、年齢はあまり言いたくないものになりませんか?(苦笑)年齢を聞かれた時には、スマートなかわし方を身に付...
幹事は多めに払うべき? 同窓会で見たちょっと切ない「友情とお金」の話
 ずっと続く友情っていいものですよね。大人になっても昔の友だちと飲みにいけるなんて幸せなことだなと思います。だけどスナッ...
【ゼクシィ付録】結婚予定はないけど買ってみた!「アフタヌーンティー」ポーチの実力は?
 結婚の「け」の字すらない状況なのに、こんなことをしていいのでしょうか。付録目当てでゼクシィを購入してしまいました!(汗...
メルカリか永久引き出し奥か。女友達からのいらない誕生日プレゼント6選
「誕生日プレゼントってもらえるだけで嬉しい♡」と、どんなものにも感激していたかわいい時代は、遥か昔。アラサー・アラフォー...
男社会で出世する女性は何が違うの? 特徴&今すぐ身に付けたい3つの習慣
 女性の社会進出はかなり進んできましたが、まだまだ男社会で出世する女性になるのはたやすい話ではないでしょう。では、どのよ...
「鏡も見たくなかった」対人恐怖症の筋肉マッチョが自分を好きになるまで
 日本で唯一のコンテスト主催団体による“生涯現役で魅力ある存在を目指す”ミスターコンテスト「Mr. Phoenix(ミス...
出費額は100万円!? なぜ筋肉マッチョは「ミスターコンテスト」に挑むのか
 女性の外見や内面の美を競うミスコンテスト(以下、ミスコン)。ルッキズムの議論が広がる昨今、ミスコンの意義を問う議論が絶...