更新日:2023-12-08 14:26
投稿日:2023-12-01 06:00
自分たちだけ幸せになろうなんて絶対に許せません
――すごい作戦ですね。続けてください。
「合コン当日は、平日の18時スタートの会。私はユリさんと和也さんに復讐しようと思ったんです。ユリさんは私を侮辱した罪、和也さんは私と不倫関係にありながらも、不貞を冒した妻を優先した罪です。
ええ、自分が愚かなことは十分すぎるほどわかっています。でも、毒を食らわば皿まで! ここまで私を軽んじて、自分たちだけ幸せになろうなんて絶対に許せません。
是が非でも天罰を下してやろうと思いました。
――ユリさん、今日は付き合ってくれてありがとう。そのワンピース素敵ね。
私は『1時間だけね』と言っていた割には、お洒落をしてきたユリさんに微笑みかけました。心の中では『不倫の子を堕ろしておいて、よく男漁りできるわね』と毒づきながら。
早く修羅場が見たい
そんな私のたくらみなど知るはずもなく、ユリさんも、
――沙雪さんは黒のストッキングがセクシー。
ドリンクを飲みながら、目を細めました。彼女に対し、
(ばーか、お前のダンナが黒ストッキングフェチなんだよ。私と何度もセックスして、パンストの脚を舐める変態野郎だよ)
私は腹の底で悪態をついてばかり。早く修羅場が見たいと思う気持ちで胸が高鳴ります。
会場には先に女性陣が入室し、男性陣が10分後に入ってくる予定です。スタッフが男性陣を招き入れました。
『お待たせしました。本日は女性10名、男性9名の計19名です。3卓のテーブルで40分ずつトークなさってください』
その声で、男性陣が順番に入ってきます。各テーブル3~4名ずつで歓談予定。と、最初に目に留まったのは意外にも涼介さんでした。塩顔でイケオジタイプは相変わらずカッコいい。
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