【2023年人気記事】セックスは嗜好品?子宮頸がんサバイバーの性生活

更新日:2024-01-04 06:00
投稿日:2024-01-04 06:00

ずっと元気に暮らしていたのに…

 毎日シャカリキに働いていましたし、旅行や飲み会に行ったり、ピラティスやフットサルをしたりと、精力的に動いていたので、まさに晴天の霹靂。

 ただ、悠長なことを言っている時間はないんだな、とは医師の言動からよくわかりました。

ステージ1予想でも子宮全摘出、人工的に閉経へ

 促されるままにCT、MRIなどを経て、がんのサイズは2cm未満。術前に子宮頸がんのステージ1B1期(この段階での予想。手術後に転移があるとステージが変わるため)と診断されました。

 ステージ1予想ではあったけれども、悪性度が高いとされる「子宮頸部腺がん」ということで、2018年7月に「広汎子宮全摘出術」を受けました。

 これは婦人科の中でもっとも大きな手術といわれ、卵管、卵巣、腟および子宮周囲の組織を含めた広い範囲で子宮を摘出する手術。同時に骨盤内のリンパ節郭清も行われ、手術時間は9時間にも及びました(麻酔で寝ているからこちらは何時間でも同じなんですけどね)。

 42歳のときに、子宮頸がんによって「子宮、卵巣を失い」、人工的に閉経することになります。

「症状がある」のは進行の証し

 子宮頸がんと診断されるまでに、1年半以上に渡って自覚症状がありました。「おりもののにおい」「そして性交後の不正出血」「激しい生理痛」です。

 子宮頸がんは初期症状がないと言われているので、症状が出てくるのは進行の証し。

 性交後の出血、異臭を伴うおりもの異常、性交中の骨盤痛が症状とのことですが、まさにすべてを自覚していました。婦人科を受診したり、人間ドックで相談したりしていたのですが、見つからなかったのですよね。

 子宮頸がんのうち8割が「扁平上皮がん」。検診で早期に発見されるほとんどが、このがんだそう。逆に「腺がん」は検診での発見が難しく、進行して症状が現れてから発見されるケースが多くなっているそうなので、今の医学では限界だったのでしょう。

 とはいえ、幸いにも「転移がなく、がんは手術ですべて取りきれた(はず)」ということで放射線や抗がん剤といった化学療法はなく、術後は体力の回復をはかりながらこれまでのように日常生活を営めることに。

 ……という、簡単な話ではなく。

 卵巣がないことで、想像以上に体に不調をきたすようになります。

 次回に続きます。

(文=石見かぐら/ライター)

ライフスタイル 新着一覧


白米信者の夫もご満悦!米が高いなら「もち麦」を食べればいいじゃない
 米価格の高騰が止まりません。農林水産省が3月24日に発表した米の平均小売価格は、5キログラム入りが4172円。とうとう...
ボスママに嫌われる人の特徴5つ。子どもの入園・入学シーズン、ロックオンは回避したい!
 これから子どもの入園・入学を控える女性の中には「ボスママとうまくやっていけるかな…」と不安になっている人もいるのでは?...
天界からのパワーを受信中? 神聖な空気が漂う厳かな“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
伴侶、ペット…大事なパートナーの死の乗り越え方。花屋が痛感する「ほどほど」と「さっぱり」
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ギフトやデイリーユースの販売に加え、冠婚葬祭をはじめとした「ライフイベント」...
バツイチ女一匹、大学院での「ポンコツ商店会研究」が高評価! 学問と実践、どっちがムズイ?
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
グレイヘアは腰が引けるよね…。それでも中年女性の白髪はチャンスだと思えた“素敵な一言”
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
既婚者マチアプが大盛況。更年期=女の終わりにあらず、恋も人生もアップデートしたい40代女性の決意
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  今回は「更年期」...
ママ友の裏表に震えた3つの話。子どもつながりとはいえ、皆と仲良くする必要はない?
 子どもを通して接点を持ったママ友。仲良くなるにつれて、良くも悪くも「こんな人だろう」とイメージが固まるものですが、果た...
遊び疲れた帰り道…夕日の中、友達の声に耳を澄ませる“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
都電が走る風景もどんどん変わっているようだ
 歩行禅って知ってる?  歩きながら「ありがとう」や「ごめんなさい」を唱えると、ココロがすっきりするらしい。 ...
【異なる句読点探し】「!?」の中に隠れた異なる“一文字”は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますよう...
まだ40代?もう40代? 老いを痛感した切ない瞬間6選。夜の生活で途中休憩したくなるトホホ
 年齢を重ねると、体の老いを実感する瞬間が増えてきますよね。今回は、40代を過ぎて老いを実感した人のエピソードをご紹介し...
他人への「うらやましい」をやめられない人の対処法3つ。嫉妬心を少しでも手放そう
「なんで私はこんな生活をしているのに、友人ばっかり幸せそうなの…」「みんな毎日充実してそうなのに、私は全然充実していない...
40代の倖田來未が《全盛期と変わってない》と話題に…20年前と同系ファッションでも、なぜ痛くない?
 歌手の倖田來未(42)が23日、自身のインスタグラムを更新。4月13日に開幕する『2025年大阪・関西万博』関連のイベ...
猫になりたい! 春の訪れを教えてくれる自由奔放な“たまたま”8連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年2月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
「私もう〇〇じまいしました」解放感半端ない!40代女性がやめたこと6選
 あなたには「そろそろやめようかな」と思っている習慣はあるでしょうか? 今回は40代の女性たちに「やめたこと」を聞いてみ...