ドライアイ解消にも 目もと専用「アイシャンプー」の効果

コクハク編集部
更新日:2023-12-23 06:00
投稿日:2023-12-23 06:00

目もとの不衛生がドライアイの原因に?

 数カ月前、眼科で右目の上まぶたにあった霰粒腫(さんりゅうしゅ)の切除手術をしました。その際、医師に「できやすい体質ってあるんだよね、あなたもまたできるかもね」と不穏な予言をされていたのです。

 実際、手術から数カ月後…。今度は違う場所に小さな霰粒腫を発見。幸いしばらくすると消えましたが、どうやら医師の言葉通り、私はどうも「できやすい体質」のようです。

 霰粒腫のできやすい体質とはすなわち、「マイボーム腺が詰まりやすい」ということ。

 マイボーム腺とはまぶたのふちにあり、眼球を覆う涙が乾くのを防ぐ脂質(油分)を分泌する皮脂腺で、上まぶたに30個、下まぶたに20個ほどあります。

 ここが詰まると涙の表面の油の層が不足し、ドライアイの原因にもなるそうです。確かに私も目が乾きやすいタイプで目薬が欠かせません。

 頬やおでこは指の腹とかで洗っても、目もとは洗顔料がしみるのが怖くてちょこっと泡をのせて洗い流す程度、しっかり洗えているとは言えないかも…。

 マイボーム腺が詰まる理由は体質以外にもあり、落としきれないアイメークや目もとの不衛生も原因とされています。

 最近はめったにアイメークはしませんが、「目もとをしっかり洗えているか?」と聞かれるとやっぱり自信がありません。

 そんな時、目もとを洗うための「アイシャンプー」というものを知りました。眼科医指導のもと開発された、目にしみない仕様の目もと専用シャンプーで、私が通っている眼科の受付でも販売されていました。

 美容成分やメントール入りもありましたが、まずはベーシックなタイプのアイシャンプープロ(3520円・税込み)を購入してみました。

アイシャンプーの使い方

 メイクをしている場合はクレンジングで先にメイクを落とし、通常の洗顔を済ませておきます。その後、アイシャンプーを適量とります。公式サイトでは2プッシュが推奨されていました。

 手にのせると透明なとろりとしたテクスチャーでヌルヌルしています。匂いも刺激もなく、毎日使ってもストレスになりません。

 これを目もとに伸ばし、まつ毛の根元の汚れを落とすように優しくマッサージしたら、水かお湯で洗い流します。私は薄目を開けてまつ毛をかき分けるイメージで根本を洗っています。

 私の場合はマイボーム腺を塞ぐ脂肪分を柔らかくする目的で少し熱めのお湯で顔を洗っているのですが、たぶん、乾燥肌にはよくないですね…。

「本当にしみないの?」とちょっと気になったので、途中でこっそり目を開けてみましたが、しみませんでした!

 涙と同等の浸透圧とアルカリ性で処方設計されているからだそうです。だから目のキワまでしっかり洗えるんですね。疑ってごめんなさい(笑)。

メイク落とし→洗顔にもうひとつプラス

 アイシャンプーを1カ月ほど使った感想です。

 できては消えるを繰り返していた霰粒腫がアイシャンプーを使い始めてからはなくなりました。これまでどれだけちゃんと洗えていなかったか、ということですが…。

 それにともない、目の乾燥を感じたり目薬を使う回数もかなり減り、快適に過ごせています。なんとなく朝起きたときの目やにも減った気がします。

 アイシャンプーは私のような霰粒腫やドライアイが気になる人以外に、インサイドライン(粘膜ライン)などアイメークをしっかりやる人や花粉症の人、マツエク後のケア不足などで発生するまつ毛ダニの対策にも効果的だそうです。

 意外とちゃんと洗うのが難しい目もとのケア。少しでも気になる方は毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?

(編集M)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


「妊娠アウティング」経験者たちのエピソード 悲劇はどうすれば防げたのか
 皆さんは、「妊娠アウティング」という言葉を知っていますか? もしかしたら、実際に被害を受けたことがある人もいるかもしれ...
あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話
 テレビ画面に映し出される南海トラフの「巨大地震注意」の文字…。不安で心が押しつぶされそうになりますな。ワタクシが生...
アプローチ中のおんにゃの子は塩対応? “たまたま”の恋の行方にドキドキ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
盆地を見下ろす丘で
 盆地を見下ろす丘で。  くるくると回る風に吹かれ、空に風の交差点を観た。
ほっこり癒し漫画/第79回「来るかな? ニャー」
【連載第79回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「女郎花と男郎花」読める? ヒント:ジョロウは間違い。初秋に愛でたい
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ミルクに難色、昭和育児の「母乳信仰」って何なん? 押しつけがましい上から目線LINEにイラッ
 初めての育児や、何人もの育児をしているお母さんは、とりわけ、毎日大変! そんなお母さんを追い詰める身内、どうにかならな...
セレブ妻が赤羽のサイゼリヤに落ちるまで 上流階級との「品格の差」に絶望
 悠々自適なセレブ生活を送っている医師の妻・大宮由香。ある日、お嬢様学校に通う娘のクラスメイト・愛舞(らぶ)とその母親・...
勝ち組ママ友が放った屈辱的な一言。私を「一般人」と一緒にしないで!
 四ツ谷・番町エリアに暮らす医師の妻である大宮由香は、娘・葵を名門お嬢様学校に通わせている。小学校に入った葵から友人がで...
嘘でしょ…娘の友達が「キラキラネーム」? 玉の輿セレブの大きな誤算
 都会の中心でありながらも、ハイグレードな住宅街として知られる四ツ谷・番町エリア。  大宮由香は、小学校に入ったば...
スメハラ? 90年代の出版社は“異臭”がプ~ン…男と香水と時代の変化
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
移住の思わぬ落とし穴。収入激減で大後悔!こんなはずじゃなかった…
 コロナ禍でリモートワークに対応する会社が多くなり、地方への移住を一つの選択肢として捉える人は増えました。でも、あまり調...
直木賞作家・荻原浩氏インタビュー 世にはびこる誹謗中傷「耳の痛い意見が人を成長させるとは言い切れない」
 パリ五輪でも選手や審判などに対する誹謗中傷は深刻な問題となっている。誹謗中傷は、他人への悪口(誹謗)と根拠のない出鱈目...
まるで最高級の餡子玉! 黒猫のプリプリ“たまたま”がキュートすぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
江角マキコ芸能界引退から7年、初めてデビュー作を語る(後編)父を亡くした喪失感を「ゆみ子」に重ね合わせた
 芸能界から引退している江角マキコさんが、7年ぶりとなるインタビュー取材に応じた。目的は、石川県輪島市を支援するために特...
2024-08-07 07:00 ライフスタイル