NHK朝ドラ「ブギウギ」~第15週「ワテらはもう自由や」#68
戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。
愛助(水上恒司)の病状は落ち着き、大学に復学することにする。スズ子は復学のお祝いをしようと、小夜(富田望生)とともに闇市に食料の調達に出かける。
闇市で米兵に出くわした小夜は、カタコトの英語でチョコレートをもらうことに成功し、スズ子を驚かせる。そして、闇市で宝くじを見つけたスズ子は運試しに購入する。
【本日のツボ】
「アイ カン スピーク イングリッシュ」(小夜)
※※以下、ネタバレあります※※
愛助とスズ子が仲良く朝ごはんを食べるほのぼのシーンからスタート。戦争が終わったことを実感します。
気になるのはそこに、あの食い意地の張った小夜がいないこと。てっきり、同じ家に暮らしていると思っていたのですが…。
朝ドラ名物の闇市も登場。ヒロインたちが食料の調達に出向くというのは、朝ドラあるあるで、戦後の混乱を描くうえで外せないものなのでしょう。
今回、スズ子たちの住まいが三鷹ということで、闇市には「むさしの青空マーケット」などという洒落た看板が掲げられていました。モデルは吉祥寺のハーモニカ横丁あたりかもしれません。
米兵が子どもたちにチョコレートを与えるのを見て、「いいなあ。オラもチョコレート食いてぇ」と小夜。「ギブ ミー チョコレート」と米兵の元へ突進し、無事にチョコ獲得に成功しました。
小夜が戦利品のチョコをスズ子にもおすそ分けしたところは感心ですが、スズ子も自分だけ食べるのではなく、「愛助さんに半分持って帰ろう」と言って欲しかったですね(笑)。
見逃せないサイドストーリー
小夜が「チョコレートを食べたくて勉強しました」とスズ子に見せた「日米会話手引」は、実際には「日米会話手帳」というもので、終戦からわずか1カ月で出版された戦後初のベストセラーです。
そこに「チョコレートをください」という例文があったかどうかはわかりませんが、チョコレートを食べたい一心で、英会話を学ぼうとする小夜の食い意地はタダモノではありません。
宝くじ売りの胡散臭さ、小夜に親切にしてくれる米兵の存在。サイドストーリーも見逃せません。
ところで、前回の放送で緊迫感を漂わせていた上海の羽鳥(草彅剛)が連行された件はどうなったのでしょう。
本日の放送でまさかスルーされてしまうとは…。やきもきします。
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