抱っこが辛い…私が保育園で実践していた腰痛防止テクニック

小阪有花 子どもの心スペシャリスト
更新日:2019-07-21 06:00
投稿日:2019-07-21 06:00
 子どもの抱っこで腰痛に悩まされていませんか?「子どもが可愛くて抱っこしてあげたい」「抱っこは辛いけど、しないと泣くからせざるを得ない」などの理由から、抱っこによる腰痛に悩まされている方はとても多いと思います。
 私も保育園で働いている時は毎日腰痛に悩まされていました。今回は私が保育園で実践していた「抱っこによる腰痛」の予防テクニックなどをご紹介したいと思います。

小阪流! 腰の負担をおさえる抱っこの仕方

 保育園で働いていた時の私はとにかく「抱っこの先生」状態。両手を使い、いっぺんに2人の子どもを抱っこするような毎日を送っていました。

 子どもの可愛さから、ついつい張り切って抱っこを続けていたのですが、そんなことを何年も続けているうちに体が悲鳴をあげていました。どうにかならないかと悩んでいたある日、抱っこをするたび、腰がエビ反りになっていることに気づきました。

 抱っこをしていなくても、エビ反りになるたび腰に痛みを感じるようになっていることに気づいた私は、腰への負担が分散されるよう、腰がエビ反りにならないように背筋を伸ばし、同時に膝を曲げながら抱っこするようにしました。

 膝を曲げることで腰にくる負担が脚に分散され、普段より長く抱っこしても痛みが表れにくくなりました。また、抱っこで寝かしつける際、横揺れをする場合も、腰を捻って揺らすのではなく、脚を揺らすようなイメージで体を動かすと、腰への負担を大幅に軽減できます。

 脚を曲げると身体を安定させるために自然に太ももに力が入り、軽い筋トレ効果にも繋がるので、これは本当におすすめです。

腰痛を引き起こす原因は脚にあり!?

 ポイントは「腰」ではなく「脚」の使い方なんです。腰痛が悪化するとヘルニアなど重症化してしまうこともありますが、実は腰痛を引き起こす原因は「脚」であることも多いのだとか。腰に負荷がかかりすぎて、脚で支えられなくなった結果、腰痛になってしまうというのです。

 なので、腰痛に悩まされている方は腰だけマッサージしても根本的な解決にはならないことも。少しでも良くしていきたいなら、腰だけでなく脚も一緒にほぐすと腰痛が改善される可能性が高くなると言われているんですよ。

まとめ

 どんなに自分の腰が悲鳴をあげていても、抱っこしてあげないと落ち着かない、子どもが疲れて動かない……など、子どもを抱っこせざるを得ない瞬間はたくさんありますよね。

 最近はワンオペ育児の家庭も増えてきて、家族で交互に子どもを抱っこするといったことも難しくなってきています。だからこそ、腰痛で苦しいときは、腰ではなく脚を使うイメージで子どもを抱っこし、少しでもお母さんの負担を軽くしてもらいたいと思います。

 ぜひ試してみてください。

小阪有花
記事一覧
子どもの心スペシャリスト
保育コンサルタント。アイドル時代の旧芸名は小阪由佳。「ミスマガジン2004」グランプリで芸能界デビュー。09年に引退後、保育園の先生を経て現職に。チャイルドカウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター、家族療法カウンセラーなどの資格を持つ。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ふわっと何かが降り立った? 神々の宿る土地の光は優しい
 夜道を歩いていたら、ふわっと何かが降り立った気がした。  振り返ると黄色い稲穂が揺れていた。でも全然怖くはなかっ...
尾道の町並みより絶景也! 恥ずかしがり屋のクロ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
悪臭漂う子どもの地獄汚部屋にもう限界!私がブチ切れた“ゴミ袋事件”の夜
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
ぼっちの年越し最高!大人の女性だからこそ許される“心の洗濯”プラン5選
 お正月といえば、恋人と過ごしたり、実家に帰省したり、賑やかに過ごす人が多いですよね。でも実は今、ぼっちでも一人のお正月...
『姑息(こそく)』本来の意味は“ずるい”ではなく、一時しのぎ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり読み切り漫画/第63回「フクフクモフモフ規格外ナノダ」
【連載第63回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
子、姪、甥への「お年玉適正価格」問題 親戚と決めた我が家のルールは…
 子供たちのお正月の楽しみといえば、なんといっても「お年玉」ですよね。でも、大人にとっては「親戚の子へのお年玉の額をどう...
【45歳からの歯科矯正】まじか。矯正8カ月で主治医から衝撃の提案が…
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
鮮やかな朱色にハッとする 見つけたのは秋が忘れていった物
 ずいぶんと歩いたけれど、ひときわ映える朱色にハッとして顔を上げた。 「秋の忘れ物」もきっと鳥に見つかって、最後は...
共働き夫婦はいつ洗濯物を干すのが正解? 一長一短な6つの選択肢
 現代では、多くの夫婦が共働きですよね。そこで問題となるのが「洗濯物をいつ干すか」という点です。特に朝からのフルタイム出...
「自信がない人」必見! 必要なのは“勇気”なのかもしれない
 突然ですが、みなさんは自信と勇気の違いって説明できますか? 私はよく自信がなくて悩むのですが、本当は「勇気のなさ」こそ...
節約は正義!家庭で過ごすクリスマスアイデア【飾りつけ編・レシピ編】
 一年の最後の大イベントといえば、やっぱりクリスマスですよね。特に子供のいる家庭では、部屋の飾りつけやパーティー料理など...
2023-12-07 06:00 ライフスタイル
Tバックで足が速くなる? 40女が自己ベストを更新できたワケ
 先日行われた「第18回湘南国際マラソン」の「ファンラン10kmの部」に参加してきました。ランニング歴15年にして初の1...
カメラマンの本領発揮! ウブ“たまたま”を追いかけパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「うちの夫が美容に目覚めたら…」謎のこだわりと行き過ぎた美意識エピ
 美容といえば、女性を連想しますよね。でも最近では、男性もメイクやスキンケアをするなど美意識に変化が現れています。  ...
縁起悪っ!ポインセチアが毎年グッタリな人へ…NG事項と育て方のコツ
 クリスマスを彩る真っ赤なポインセチアですが、実は暑い地方が原産で「寒いのは苦手」。そんなポインセチアを綺麗に長く楽しむ...