地味に増加中?メンズカット女子に見る、トレンドなき時代のファッション

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-07-09 21:57
投稿日:2024-03-09 06:00

これからのファッションはフィジカル寄りに…

 このところファッション誌が次々と廃刊になっているね。オレからすると寂しい限りだけど…。

 考えてみれば、かつての流行やブランドの人気って雑誌がかなりの部数で売れていて、大勢の人たちが同じ情報を共有していたからこそ成立したんだろうなぁ。だから、ファッション誌の消滅はもしかしたら、トレンドやブランドという存在の終焉を意味しているのかもしれない。

 では、これからのファッションってどうなるのか? って考えてみたいんだけど、今ってジムやエステに通って身体を鍛えたり、肌の手入れをしたりする人がすごく増えているよね。

 男性がスキンケアに気をつかうのは当たり前だし、男性向けコスメや美容整形も特別な人のモノではなくなった。

 つまり、みんなが自分磨きにお金を投資するようになったワケだけど、これからの時代はファッションがどんどん、服や髪形に加えて、フィジカル(身体的)寄りになっていくんじゃないかな。

 髪型や美容に気をつかって、ついでに肉体も磨いて…。もう、その人の身体そのものがカッコよくてオシャレならそれでいい、という価値観が一般的になるのかもしれない。

 そうなると、もはや誰がどんな服を着ているとか、どうでもよくなっちゃうよね。安くてハイクオリティーなファストファッションがこれだけ大量に売られている世の中だからさ。

 そういう意味でも、ファッション誌が引っ張るトレンドやブランドが大きな影響力を持つ時代じゃなくなってるのかなあ。

 ──着飾る意味が変わってきたんですかね?

髪型やファッションを気にしてる人は若い!

 最近は髪型や髪色の制限がない自由な職場が徐々に増えて、そういうところに人が集まるようになってきた。オレが若かった頃と比べると、性別や年齢にとらわれず自由にオシャレを楽しめる世の中になったよ。

 メンズカットがいま、地味に流行してるのは、これまでのようにトレンドに影響されたり、「女性の髪は長い」という固定概念への逆張りだったり、というよりは、どっちかというとオシャレの「個人化」が理由なのかもね。

 もはや、「長い髪が女性」で「短い髪が男性」という固定観念も消えつつあって、だから女性たちも本当にやりたい髪形を選べるようになったのかな。やっぱりファッションや髪形って時代の空気を反映して面白いよ。

 オシャレって誰にでもできる自己表現だから、年を取っても髪型やファッションを気にしている人って見た目だけじゃなくて心も若い人が多い。

 オレも今年(2024年)で64歳になるんだけど…。髪型やファッションは気にしてるつもりなので、まあまあ若く見えるでしょう? 皆さんDOなのYO!! 次回もお楽しみに。

 ──最後にすごいドヤ顔(笑)。山口さんのファッションは独特すぎて参考になりませんけどね!

(聞き手・箕浦恵理/コクハク編集部)

【童貞のつぶやき(おまけトーク)】

 80年代ディスコのお立ち台の上でボディコンの服を着て踊っていた女性はワンレンの長い髪だったし、90年代のギャルも明るい色の巻いた長い髪だった。

 古来、髪には生命力が宿っていて、短く切るのは出家などの「世俗との別れ」を意味したけど、確かに女性が長い髪を風になびかせて街を闊歩していた時代って世の中が明るかったっていうか、景気が良かったような気がする。

 やっぱり長い髪ってパワーとかエネルギーがあるのかな…? オレも久しぶりに髪を伸ばしてみようかな。なんか景気よくなりそうだよね。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


思いが届いた“たまたま”君…愛しの姫猫ちゃんと鼻チュー♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
あーイライラ!車の渋滞時に使える気分転換、逆効果な行動も
 高速道路の渋滞にハマってしまうと、本当にイライラしてしまいますよね。特に、彼氏や夫がイライラしはじめて、雰囲気も悪くな...
田舎移住に興味あり!あるあるから学ぶメリット&デメリット
 コロナ禍でリモートワークになり、毎日出社する必要がなくなった人も多いのではないでしょうか。通勤に通勤に便利な家を手放し...
黄色が可愛い!ミモザのモフモフを日持ちさせるポイント5つ
 冬も終わりに近づき、春の匂いが漂い始めると、モフモフが可愛いミモザの季節到来でございます。  3月8日の女性に感...
相手の話をちゃんと聞くって意外と難しい 2023.3.8(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
うちの猫の「中身」をその場で描き出す ライブペインティングが楽しい!
「写真を持って行けば画家がその場で“うちのコの絵”を描いてくれる」  そんなライブペインティングを行っているのは、...
あきらめのバキバキ肩コリに3つのルーティン 2023.3.7(火)
 首や肩を動かすとバキバキ、ゴリゴリと音が鳴る......。そんな状態を放置していませんか? 慢性的な肩コリを放置すると...
“地獄”の付き添い入院 我が子は関節にハンディキャップを…
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
“たまたま”のBL現場に遭遇! にゃんたま少年の運命やいかに
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
人気のない夕暮れの公園にいる時間 2023.3.6(月)
 普段はにぎやかな場所ほど、そこから人がいなくなると突然さみしく感じる。  ドヴォルザークの「家路」が流れて、さっ...
「デブなのに仕事早すぎw」無神経上司からの笑えねぇLINE3選
 どんな職場にも気の合わない人はいますよね。たいていはスルーしたり、距離をおいたりすればいいと思うのですが、相手が上司だ...
「花粉症の人」「そうじゃない人」の深い溝 2023.3.5(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
能町みね子は思う 愛猫の小町は「血のつながった我が子」
 私は、もう一生、海外旅行には行けないかもしれない。うちで、かわいいかわいい猫の「小町」が待っているからです。──そうは...
“胃腸弱すぎ”アラフォーを救う神メニュー3選 2023.3.4(土)
 またしても胃腸をぶっ壊しています。記憶をさかのぼると、昨年もこんな記事を書いておりました。定期便レベルで腹痛に見舞われ...
辛酸なめ子さん「猫奉仕入門」人より高貴な存在に奉じる幸せ
 猫様、神様、仏様!! ネコの前では誰もが下僕……。猫は迷える人間をいつも導いてくれているのです。
昼と夜で違う顔 ガード下で見つけた芸術作品 2023.3.3(金)
 暗闇をバックに造形が際立つ、まるでガード下の芸術作品。  明るい時間にはなんてことない風景なんだけど、まったく違...