地方移住してカフェ運営? 第2の人生を独断で決めた夫に怒る48歳女性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-02-03 06:00
投稿日:2024-02-03 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

48歳、突然夫が移住を言い出した!

 香織さん(仮名)は、48歳で5歳年下の夫・シュンペイさん(仮名)と高校生の子どもと3人で暮らしています。

 都心の利便性の高いエリアにある賃貸マンションでの、何一つ不自由のない生活にとても満足していたそう。ところが、つい最近になって夫が地方への移住を決断し、困惑しているとのこと…。

さっさと退職の段取りを

「夫がいきなり『移住をしたい』と言い出したときには、何を非現実的なことを言っているの? っていう気持ちしかありませんでした。

 もちろん夫にも、そういうふうに伝えましたよ。

 どうやら、ここ数年のコロナ禍を経て、夫のまわりには何人か会社を辞めて地方に移住した人がいて、夫はその人たちのライフスタイルに感化されてしまったみたいなんです。

 だけどウチは移住したところで、知らない土地に行って暮らしていけるだけのスキルも人脈もないので、そんな夢物語のようなことを言われても…って感じなんですよ」

 しかし夫は香織さんの反対を押し切り、どうしても移住したい希望を曲げようとしないそう。

 さらには勤務先にもさっさと退職の段取りを組んできてしまい、もはや移住は避けようもない状態になりつつあることに、香織さんは頭を抱えています。

子供の学校にも無頓着

「夫が住みたいエリアは、都心から新幹線で1時間。農業が盛んで、観光業もあるみたいですね。

 夫はそこでまずはカフェなどで修業をして、ゆくゆくは自分のお店を持ちたいという夢があるようなのですが…」

 高校生の息子の学校はどうするんだ、と香織さんが夫に詰め寄ったところ、夫はあっけらかんとした口調で「俺の実家から通うか、転校するかどっちかじゃない?」と言い放ったとのこと。

 いかにも子育てに無頓着な夫らしい発言だと、香織さんは呆れてしまったと言います。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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