過去の恋愛を話すうちに…
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、純也さんは過去の恋愛について聞いてきたんです。
――プロフィールに『婚外恋愛で失恋』と書いてあったけど、香織さんのような素敵な女性を振る男の気持ちが理解できないな。でも、そのお陰で香織さんと出会ったんだから、感謝しなくちゃいけないかな。
――つらい経験でしたけど、こうしてサイトで純也さんのようなダンディな方とお会いできて、不思議な気持ちです。
私は登録してたった1週間で素敵な紳士とデートしている事実に酔いしれました。
――僕もです。『運命』という言葉は軽々しく使いたくないけど、香織さんとは運命を感じています。
――嬉しい。
私は触れ合ったひざをさらにギュッと押し付けました。グラスを持つ彼の手は大きくて男らしさを感じさせて…。
この手に触れられたい。乳房はなくとも、ヴァギナを思いきり掻きこすられたいとの思いが強まっていって…。
ただ、乳房を切除していることは言えません。どのタイミングで打ち明けていいのか…。
「ヤリモクかもしれない」の不安を抱くも
しばらく飲んでいると、彼の手が私のカウンターの下の太ももに置かれたんです。
――あっ…。
――しーっ、声を出さないで。
彼は声を潜めながら、なおも私の太ももを撫でまわしてくるんです。
(もしかして…これがヤリモク?)
私はハッとしました。ネットの掲示板に書いてあった『ヤリモク(セックス目的)に注意』『やり逃げされてショック』等の被害スレッドを思い出したんです。
(確かに、初回からホテルでセックスはヤリモクかも…)
不安に包まれたものの、久しぶりに男の人に求められる快感にはあらがえません。見方を変えれば、私だって抱かれることを想定していましたから…。
私は息を乱しながら、彼のフェザータッチを受け続けたんです。お尻をもじつかせ、思わず下を向きました。
――香織さん、恥ずかしがる顔も魅力的だ。
そう告げた純也さんの手がスカートの奥へと忍びこんできたんです」
次回に続く。
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