ミス日本は不要? 開催意義と椎野カロリーナ不倫発覚で“分不相応”の根拠

更新日:2024-02-10 06:00
投稿日:2024-02-10 06:00

不倫報道で「ミス日本」グランプリを辞退

「ミス日本コンテスト2024」に選ばれたウクライナ出身のモデル・椎野カロリーナさん(26)が2月5日、グランプリを辞退したことを受け、ミス日本の公式サイトで今年のグランプリは「空位」にすると発表した。

 先月、グランプリに選ばれた椎野さんは2023年に帰化したが、元ウクライナ出身として物議を醸していた。そして今月1日の週刊文春で既婚者の男性医師との交際が報じられた。

 椎野さん側は当初、不貞の事実を否定していたが一転、「応援してくださった皆様を裏切るようなことをしてしまい、本当に申し訳ございません」と謝罪し、結果的にグランプリを辞退する結果に…。

 その決断は当然だとする声があがる一方で、《男にも責任あるでしょう》などと同情の声も少なからずあるのもまた事実。不倫で「ミス日本」の辞退は当然なのか。

 さまざまなミスコンの審査員を歴任する内外美容家の鈴木絢子氏は、ミス日本の今回の炎上について「『日本らしさ』というキーワードに国民がより反応したからではないか」とこう続ける。

なぜ炎上した?

「私が審査員を務めるレディ・ユニバース・ジャパンは『健康的な美』をテーマとし審査を行うのですが、各ミスコンにはテーマが設けられています。ミス日本の場合は『日本らしさ』ですが、その基準が曖昧で一般的に伝わりづらかったようにも思います」

 ミス日本協会のHPには、「内面の美・外見の美・行動の美」の3つの美を備えることを「日本らしい美しさ」と表現している。不倫は不貞行為とされている以上、「日本人は特に不倫に敏感。行動の美にそぐわなかったということで本人が辞退されたのではないか」(鈴木絢子氏)と分析する。

ミスコンは本当に必要なのか

 加えて今回の不倫報道を発端とし、SNSの指摘が多かったのは、《そもそもルッキズムだ多様性だ叫ばれる社会でもはや時代遅れ》という声だ。

 令和の多様化が認められる時代に美しさに順位をつけること自体が時代錯誤だというわけだが、そもそも「内面の美という目に見えないものはどうやって評価するのか?」「外からは見えていないモノを審査員が評価することは難しい」という意見がある。

「ミスコンの多くは応募資格のひとつとして年齢制限がありますが、10~20代のうちにほんの数カ月で世界を目指す志が持てたり、実際に世界で活動できる機会が得られるのは、人生を変える大きなチャンスになる。ミスコンにも意義があり、メンタル強化、経験値の向上など様々なメリットがあるのです」

 鈴木氏は、令和のミスコンはより具体的に大会ごとにテーマや評価軸を設定することが重要だと説く。

ミスコンの意義と役目

「多様性が認められるなら、ある種そのひとつとして、外見のみを評価するコンテストがあってもいいでしょう。テーマに沿った人を多くの人が納得する形で選出すれば、それはひとつの象徴になります。

 ミス日本も終戦後の発足時にそうだったように、親善活動をするにあたり象徴的な人を選ぶことで、より国内外の人々に受け入れられやすくもなります。

 それが本来のミスコンの意義であり、役割でもありました。わかりやすい象徴や称号を与えるコンテストは、令和であっても必要とされているのではないでしょうか」(鈴木絢子氏)

 多様性という言葉だけが“ひとり歩き”するのではなく、その真意をきちんと考えたい。

ライフスタイル 新着一覧


友達ってなんだろう 2022.10.19(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
何コレ!? 天然の「旅人の木」はコバルトブルーの種がヤバい
 ある冬の日のお話しでございます。  猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんに、ややご年配の、でもやたらと威勢の良い殿...
アラフォーが「テヘッ」はねぇ…今どきの「痛い女あるある」
「いい年してそれは痛いでしょ」と思える言動をする女性、あなたの周囲にいませんか? 若い頃は「かわいい」と言われた行動も、...
服が捨てられない!片付け下手に神グッズ 2022.10.18(火)
「1枚服を買ったら1枚は捨てる」「触ってみて心がときめくか」「お店のように美しく飾る」などなど、クローゼットを整えるメソ...
どうしてそんなに尊いの?“たまたま”を真面目に考察してみた
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
家庭で簡単にできる節電対策6つ 子供が楽しめるアイデアも!
 東日本大震災のあと、日本中で節電運動がはじまった時、当たり前にある電気のありがたさを痛感しましたね。震災後ではなくても...
いつもの道にも秋が落ちている 2022.10.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ママ友地獄LINEにムカッ「その歳でアンパンマン」何が悪い?
 大人になると、付き合う人って自分で選べますよね。でも、子供を産んだらそうはいきません。  子供同士のつながりで出会っ...
今日からできる「SDGs」スーパーの食品棚は手前から選ぶ!
「継続可能な開発目標」の略称として「SDGs(エスディージーズ)」の言葉もだいぶ浸透してきましたね。将来の地球を守るため...
断るのが苦手!身内の弔事を使い尽くした私のテッパンワード
 気分の乗らない誘いを断る時、みなさんはどうしていますか?  私は「今日は体調が悪くて……」とか「どうしても外せない...
神戸っ子溺愛!「とくれん」まみれの部屋 2022.10.13(木)
「とくれん」――。それは、神戸っ子が歓喜する魔法の言葉。1970年代から学校給食のデザートとして登場した冷凍フルーツゼリ...
実はハイスぺ!“たまたま”の後ろ足が実力を発揮するのは…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
幸せは庭やベランダから!春まで百花繚乱「秋に仕込む植物」
 ワタクシの住む神奈川では、今年も「いきなりの冬」のような事態でございます。昨日までは冷房だったのに今日から暖房かよ……...
同じような毎日に飽きたら 2022.10.12(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「女性の新成人は30歳」では?20代で結婚が叶わずヘコんだ夜
 みなさんは「30歳を迎えた時」「30代を迎える前」どんな思いがありましたか? 29歳の時、女性はさまざまな葛藤を抱えま...
私、狙われてる?「重い話をされやすい人」の特徴と対策
 付き合いが浅いのに、重い話を打ち明けられたらあなたはどうしますか? おそらく多くの人は、返答に困ってしまうか、「なんで...