清水ミチコさんしみじみ 愛猫と“テレパシー”した黒柳徹子さんはさすが

コクハク編集部
更新日:2024-03-05 06:00
投稿日:2024-03-05 06:00

清水ミチコさんの抑えきれない愛猫愛

アビを抱っこする清水ミチコさん(提供写真)
アビを抱っこする清水ミチコさん(提供写真)

 わが家の猫はアビシニアンのアケビ♀と、三毛のチビ♀。アケビは「アビ」と呼ばれてみんなからかわいがられましたが、昨年16歳で天寿をまっとうしました。

 アビは、黒柳徹子さんと2人(?)で会っているんですよ。黒柳さん、うちの1階でアビと話しているようだったので「何て言ってますか?」と聞いたら、「家に帰ろうとしたらあなたの猫が、『もっとゆっくりしていったら?』と引き留めるので、いま説得していたところです」と真顔でおっしゃいました。

 さすが黒柳さん、凡人にはわからなかった、アビの良いところを引き出してくださいました!

 一方のチビは12歳になりましたが内向的で、家族以外は大の苦手。玄関チャイムが鳴っただけですぐに隠れてしまいます。

 アビとチビは好みも違いますね。昔、私が家でホーミーというモンゴル唱法のモノマネをしたら、アビは「たまらん!」という顔でうっとり私に近寄ってきました。だけどチビは、「なんだ? この人」という顔ですぐ逃げるんですよ(笑)。

“悲喜こもごも”な愛猫との暮らし

チビ(提供写真)
チビ(提供写真)

 猫との暮らしの中で楽しいのは、私が湯船につかっているとお風呂のフタの上にこちら向きで座ってくること。「こんなにアップで見つめ合わにゃならんかね」というほど。

 驚いたのは、まだ生きているセミをくわえて見せに来たこと。完全にヒキました。でもユーチューブで猫が喜ぶ動画を見せたとき、「鳥や鳥や!」と野生の横顔を見せてくれたのには笑いましたね。

 腹が立つのは真夜中に、「なでろや!」とばかりにやっと眠れた私の上にドンと乗っかること。でも我慢して、眠い目をこすりながらなでてます。ペットを飼うとは案外こういうことなんですよね。

 悲しいのは具合が悪そうなとき。ぐったり元気がないのに何もしてあげられないのは、本当に悲しくなりますね。

 アビが亡くなって自宅の庭にお墓を作ったとき、土を掘るってこんなに体力がいるんだなということを夫婦で思い知りました。そこに植えたスミレが今も強くて奇麗で、花を見るたびに命の連鎖や不思議を感じています。

(構成=鈴木美紀)

※日刊ゲンダイ臨時特別号「日刊ニャンダイ2024」記事を再編集

▽清水ミチコ(しみず・みちこ) 1960年生まれ。岐阜県高山市出身。83年ラジオ番組の構成作家を始める。次第に出演機会も増え、86年には渋谷ジァン・ジァンで初ライブ開催。テレビやラジオ、ライブ、さらに映画やテレビで女優としても活躍。黒柳徹子や桃井かおり、ユーミン、田中真紀子などのモノマネを得意とする。年始に開催する日本武道館公演も恒例となっている。

※「日刊ニャンダイ2024」はAmazonでも好評発売中!コチラからご購入いただけます! 

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「場所代は200円いただくわ」堅実というかケチ!名目別に徴収するママ友
 ママ友と仲が良いといっても、子どもありきの関係。価値観や金銭感覚など、すべてが合うとは限りませんよね。  中には、マ...
家庭の派閥争い…夫の“ポカリ甘すぎ、アクエリアス!”に猛反対する妻
 混沌とした世の中。世界で起こっている戦争や紛争だけでなく、会社やネット上のコミュニティーでもあらゆる「派閥争い」が繰り...