能登半島地震との関連性あり
2月15日午前10時8分、京都府南部で震度3(マグニチュード=M3.7)の地震が発生。14日にも同じ場所で震度4(M4.3)を観測する揺れが起こっていた。12日には兵庫県南東部で震度2(M3.4)、7日には和歌山県北部で震度4(M4.1)と、今月に入って関西地方で有感地震が相次いでいる。
関西地方と聞くと「南海トラフ」を思い浮かべる人も多く、X(旧ツイッター)ではたびたび「南海トラフ」がトレンドワード入りする状況だ。
立命館大環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏が言う。
「京都府南部と兵庫県南東部の地震については、能登半島地震との関連性があります。能登から佐渡島、秋田、北海道に続く断層と同じ時期に同じ応力でできた逆断層と、それと「X」字状に交わる共役断層が、能登から京都、兵庫に続いています。
そういう意味では、京都府南部周辺ではしばらく地震が続く可能性が高い。日本列島は地盤がバランスを取っていますから」
北海道南西沖の地震にも警戒を
京都府南部は亀岡市に位置する。亀岡市は洪水被害の多いエリアとしても知られ、地層がやわらかく、液状化しやすいという。大きな地震が起これば二次災害、三次災害にも注意が必要だ。
さらに高橋氏が警戒するのが、北海道南西沖の地震だ。1993年には奥尻島で震度6(M7.8)が発生し、津波で多くの人的被害を出している。
「北海道で大きな地震が発生すると太平洋プレートに影響します。太平洋プレートに面した釧路や根室では大きな津波が心配されます。また、ハザードマップは雪を想定していない状況下で作られていますから、この時期に北海道で地震が起これば雪崩や避難に影響するでしょう」(高橋学氏)
当然、太平洋プレートに関わる大地震が起これば、南海トラフ地震と密接なフィリピン海プレートにも影響を及ぼす。すべては繋がっていることを肝に銘じておきたい。
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